たのしい教育研究所では特別支援教育に関わる先生方からの相談をうけることもしばしばあります。
最近紹介したアイディアをためしてくれた先生が写真を送ってくれました。
五味太郎の「らくがき絵本」のページの絵に色を塗って、どうしてそれが好きなのかをみんなの前で発表するというシンプルな授業です。
教師をしていた頃から
「不登校や暴力、教室を飛び出したりするなど、教師が問題行動と呼ばれる様なものの多くは〈自分の思いを言葉で相手に丁寧に伝えることができない〉と考えていることに起因する」
という仮説をあたためていました。
〈自分の思いを言葉で丁寧に話せば相手にその思いがちゃんと伝わる〉ということを学んでいけば、暴力や逃避などはかなり減ると思っています。
自分には無理だと考えてしまうから、言葉以外の解決行動に出てしまうのでしょう。
特別支援の対象の子ども達は特にそういう練習を積み重ねていくことが必要だと思います。
プランは、好きなものを色で目立たせて、周りの人たちに
「どうして好きかというとね」
という様に語ってもらいます。
色を塗るだけでもたのしいのですけど、その後の発表が重要です。
今回の授業で、「注射器が好きです」という子がいたそうです。
みんなが「どうして?」という顔をしていると、その子は
「世界から病気を減らしてくれるから」
と語ったそうです。
それを聞いた周りの人たちはみんな感動していたということでした。
わたしもその話を聞いて感動しました。
特別支援教育もたのしい教育で!
広がるたのしい教育活動です。