プリンタインクが〈折染め・折り染め〉の画期的な染料となることを広くいろいろな方達に伝えて何年にもなります。若い先生たちを中心に次第に学校でも実施される様になり、教室掲示や習字、ものづくりなど、いろいろな場面で笑顔が広がっています。
はじめて挑戦した子ども達は、みんなのりのりで毛筆に挑戦してくれたそうです。
柿沼康二という書家が、web上に迫力ある文章を載せています。引用します。
誰が「書」を殺した? 書家 柿沼康二
■習字が書を殺す
先生から配られた「お手本」通りに何度も何度も書き直したり、二度書きして先生に叱られたり……と。
時間内に必死に仕上げた渾身の一作は、お手本と違う箇所があろうものなら、直ちに朱墨で駄目だし添削。
お手本と似ているか似てないかの競争のような授業であった。
本人にとっては、その日その時の自分の存在そのものとも言える表現に違いないのだが、「○」の一つももらえなければ罪悪感と敗北感が色濃く残り、心からの満足感を得た思い出はほとんどない。
一部の書道愛好家を除けば、学校で書が嫌いになったり、書への関心が無くなったりと……。
この世に生まれ20年も経たないうち、教育の中での「書」のイメージが後味の悪い形で定着したまま今に至っているのではないか、と私は思う。
https://style.nikkei.com/article/DGXBZO48498340W2A111C1000000
習字嫌いの代表の様なわたしも、子どもの頃、この先生が試みてくれた様な書道の時間があれば、こんなに嫌いにならずにすんだことでしょう。「たのしい教育」をリードする私には〈かつての自分の様な子ども達が出ない様に〉という想いもあるのです。
気軽にいろいろな方達が〈折り染め毛筆〉に挑戦してくれたらと思っています。応援してくださいる方は この〈いいね〉ライン を軽やかにクリック!