2014年のはじめに

あけまして、おめでとうございます。

RIDEロゴしっかり版0609a今年も、たのしい教育研究所(Research Institute  of Delightful Education)は、活動への意気込みに満ちています。

2014年の初めに当たって、あらためて、たのしい教育研究所の目標や活動について、書いてみようと思っています。

たのしい教育研究所は、国語なら国語、算数なら算数、英語なら英語の、そして科学ならその科学の授業を受けて本当に良かった、と思えるような、感動を伴った内容を提供する目的で設立された組織です。そして、そういう教育を実践できる教育関係者が増えていく活動、さらに教育現場で悩みを抱える方達をサポートする活動等、いろいろな活動をしています。

もちろん「100%を狙うとダメになる」という法則がありますから、90%以上を目標にしています。

嬉しい事に、これまでの活動ではその目標を十分達成することができました。

CIMG3227 学校全員で8名という小さなところから、400名規模の集団まで、いろいろな授業を重ねて来ましたが、「たのしさ度」「理解度」とも、ほぼ100%に近い数字を得ています。

そもそも、人類が長い歴史の中で大切に育て、はぐくんできたものたちは、深い感動を伴ってきたものたちばかりといって良いものです。

CIMG1781 その歴史をたどり、意味をたどれば、そこには、胸にしみいる、生き生きとしたものに行き着くのです。

幸いにも、仮説実験授業というとても優れた教育が存在します。

また「宇宙」をテーマにしたKu-maの夢ある取り組みがあります。

そして、「REAPカウンセリング」によって、教育現場で困難を感じている方たちのメンタル面でのサポートも有効に機能しています。

たのしい教育活動を目指す若い先生方へのセミナーも順調にすすんでいます。

未来の学校現場に「たのしい教育」の思想を伴った実践家が増えてくる事がとてもたのしみです。

また、ライフワークの一つである「沖縄に日本一の科学館を設立する」という夢に向けた活動も少しずつ賛同者・協力者を増やして来ています。

他にもたくさんの夢と希望を帆に受けて、今年も充実した活動に取り組んでいきたいと思っています。

これを読んで下さっている皆さんの中に、たのしい教育研究所の活動に賛同して下さる方達が一人でも増えていく事をたのしみにしています。

今後ともよろしくお願い致します。

たのしい教育研究所 代表 喜友名 一

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「たのしさを軸に授業を創る」 時事出版「内外教育」へ執筆したもの

              ※時事出版社刊「内外教育」へ執筆したもの
「たのしさを軸に授業を創る」     喜友名 一 2006.4

「たのしさ」を軸に授業を創(つく)る仮説実験授業の魅力にとりつかれ、
二十年の時が流れていきました。
「たのしさ」という言葉に、何かしら軽いイメージを結びつける人もいるかもしれません。

しかし研究を重ねるごとに、「たのしさ」という言葉が、
深い価値を含む概念である事を発見しています。

授業中おもしろおかしい事をいって笑わせる授業でも、
奇をてらったものを挟んで引きつけておく授業でもなく、
その授業内容の本質的なたのしさで勝負するというのですから、
軽いどころか自ずと本格的な内容にならざるをえないのです。

日頃そういう授業を目指していると、仮説実験授業以外でも
「たのしさ」を意識せずにはおれません。
つい数日前、四年生の子どもたちと
「アウト・ドア入門/食べられる野草・たべられない野草」という
授業をした時のことです。

感想文に「前の日は調子が悪くて休んだのですけど、
先生の授業がうけたくて今日はがんばって来ました。
来てホントによかったです」と書いてくれた子がいました。

「あまり無理しちゃいけないよ」と思いながらも感動してしまいます。
子どもたちの多くは単に「食べておいしかった」ということよりも
「畑でつくるものではなく、校庭や道端に生えている野草をおいしく食べる事ができる。

そしてキケンな植物を見分ける力がついた」という事を喜んでくれます。
応急処置の仕方を授業プラン化した「救急法入門」では、
応急処置の基本中の基本「まずケガなどをした人に落ち着いてもらう」
という事を学びます。

ある事故の時、それを実践できる子どもたちがたくさん出てきて
感動した事がありました。
人を助ける技術を身につける授業はたのしくなるはずで、
たのしければ深く身につくことも多いのです。

心配なのは、つまらなく、嫌いになって身についてしまった場合です。
もはやその中身は、その子が問題を解決するための手だてには
ならないのだろうと思えてなりません。

ところで去年今年と二度、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の選考を通過し、
米ヒューストンでの宇宙探査教育者会議/SEECに
参加させていただく機会を得ました。

いろいろな発表の中にNASAの宇宙飛行士の講義やNASAの研究の
視察が織り込まれる魅力あふれるプログラムです。
今年は年はJAXAが「日本のメンバーに発表してもらいSEECの場で
評価をうけよう」と試み、三人が選出されました。

私はプレゼンテーション形式ではなく、仮説実験授業をそのまま参加者に
体験してもらう方法をとる事に決め、
「長い吹き矢・短い吹き矢」という授業書を選びました。

ストローを一本二本と長くしていき、それでマッチ棒を飛ばしながら
加速度を体験してもらう授業です。
対象が外国の研究者・教育関係者で、しかも通訳などはつきませんから、
私のつたない英語での授業になります。

授業はとても好評で、授業後、多くの人達が
「とてもたのしかった/It’s very enjoyable」と握手を求めてきてくれました。

授業で使ったストローを大切にもっていてくれて、数日後、
「これこれ」と笑顔で振ってみせてくれたり話しかけてくれたり・・・
SEECでは参加者が発表者を五項目・五段階評価します。

その数値もかなり高かったということで、
SEEC本部から「来年も日本に発表してもらいたい」という
嬉しい報告がきたそうです。

「たのしさ」はいろいろな事を突破する鍵になるのでしょう。
宇宙から見るとこの地球に国境などみえないと語った飛行士がいます。
それと同じようにきっと「たのしい授業」そのものに国境はないのだと思います。

「たのしさを軸に授業を創る」、それは教師を続けていく限り
ずっと追い続けていきたい魅力に満ちあふれるテーマです。

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板倉聖宣の発想法は、たのしい教育研究所のバックボーン

たのしい教育研究所は毎朝9時にスタッフ四人のミーティングが始まります。 その一コマとして私が「たのしい教育の発想法」として、主に「板倉聖宣」の発想をしています。 今回もそこで話した内容を整理してみます。

板倉哲学入門「科学者でありたい」

科学者というのは、本当にものわかりが悪いのです。 簡単に納得しないのです。 例えば誰か権威ある人が

「これはこうなるよ」 といっても、自分で納得いかないものは実験が済むまで納得しないのです。

ガリレオなんて、学問の神様みたいに思われていたアリストテレスの言っている事ですら 納得しなかったのです。 image027地動説を唱えた科学者たちは、何をどう見ても太陽が地球の周りを回っているようにしか 見えない自然現況にすら納得しなかったのです。 「こんな小さな地球の周りを、あんな巨大な太陽がまわっているなんてヘンだ!」

そういって、予想を立てていろいろな事を調べ(実験)、 ついには天動説をひっくり返してしまいました。

全ての人たちが納得する形でゆっくりと真理にたどり着くのが「科学」です。 大切な真理であればあるほど長い時間がかかりますが、 そこに「押しつけ」は入り込みません。

大陸移動説なんて、ウェゲナーが提唱してから世界の人たちに認められるまで 100年以上かかりました。

逆に押し付けられたものごとをカンタンに受け入れる人たちが「優等生」です。 うちの「たのしい教育研究所」は優等生集団であってはいけないと思います。 だって「仮説実験授業」という「科学」がベースになっているからです。

「科学」を取り扱っているというのではないのですよ。 「仮説実験授業」そのものが「科学」なのです。 板倉聖宣は科学史研究の世界的逸材です。

その板倉聖宣が、<科学者が科学的真理にたどりついた流れ>を 授業の中に折り込むことに成功したのです。 仮説実験授業の流れそのものが<予想を立てて丁寧に確かめる> という科学の流れそのものです。

そして、熱心な教師ならだれでもたのしい授業が可能な教材を開発してきたという 意味で「授業科学」なのです。

「100%たのしく授業できる」という事ではないけれど 「限られた条件下ではほぼこういう事が保証できる」という意味で 「授業科学」と呼んでいいのです。

そういう「科学」を提唱している「たのしい教育研究所」は科学者の集団でありたい。 自分自身が納得いくところはよいのです。 いちいち何でも実験してみなければわからない、 なんて言っていたら途方もない時間がかかります。

でも納得いかない部分がでたら「所長の喜友名さんがいうのだから正しい」 ということではなく、 科学者の感覚で「ほんとにそうかな」と実験してもらいたい。そうやって科学は真理に行き着くのですから。

 私が開発した「ほぼ100%戻ってくる手乗りブーメラン」も「理科の先生を長年やってきた◯◯さんがこの作り方でちゃんと戻ってくる」と言った通り作ったのだから、戻ってくるはずだ、という人たちに、「そんな事言ったって殆ど戻って来ないじゃない…納得行かない。少し待ってね。私が実験するから」と 言えたから開発できたのです。

 たのしい教育研究所の活動が科学の発展そのものをたどっています。

 

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