「折り染め/折染め」をご存知でしょうか。「月刊 たのしい授業」の記事で有名になり、熱心な先生たちが、いろいろたのしんでいる教材です。 いろいろなサイトで紹介されています。たとえば‥‥ http://waku2.npoart.com/info/3483.html
わたしは「たのしい授業誌」に記事の出る前に仮説実験授業の全国大会で直接授業を受けて感動し、沖縄県でも広めてきました。もしかすると、沖縄で折り染めを広めたのは私がもっとも早かったかもしれません。これまでおそらく数万枚、あるいはそれ以上、染めてきていると思います。
たのしい教育研究所でも、パネルなどにいろいろ利用されています。 この魚の鱗が折染めで染めたものです。 先ほどのサイトを見ていただけるとわかるように、折り染めをたのしむには 「紙」と「染料」が必要です。 「紙」はもっぱら「障子紙」を利用する人が多いと思いますか(これも数年前から、もっとよいものが見つかりました。染める紙についても後日紹介させていただきます)。 破れやすいのですけど、ゆっくり広げることに注意すれば「習字紙」も利用できます。
色付けには特別な素材が必要です。着物などを染める「染料」です。
身近に手に入る「絵の具類」ではうまく発色しませんし、「色の重なりのおもしろさ」を味わいにくいのです。 そういった「染料」は近くの店で調達するというのは普通の場合難しいものがあります。 そして何より「高価」です。 たとえば「DYLON」というパッケージされた染料が専門店などで売られています。 これは1色600円くらい、例えば6色準備すると3600円かかります。 しかも、お湯や塩など、いろいろ準備が必要です。 わたしが折り染めに興味を持った20年位前は、こういうものはなく、着物の染料を小さな入れ物に小分けしてもらって購入していました。 8色くらいで一万円近くしたと思います。 今は6色4000円くらいになっているようです。 さて、今月のたのしい教育Cafeに向けて、研究所の仲間と協力して「新染料」の実験をしました。 まえまえからわたしの頭にはある予想があったからです。 こういうアイディアは、しっかりしたきっかけがあると「実験」まで高めることができます。 「たのCafe」はちょうどよいきっかけです。 忙しいわたしの代わりに、研究所のメンバーが材料を準備してくれて、研究所のおろくさんが試してくれました。 思った通りです、予想どおりの色合いが出ました。 ごらんください。
しかも、くっきりした色合いを出すことも、パステルカラー系のほのぼのとした色合いにすることも簡単です。 Very Good! 100均で手に入るものです。 さてみなさん、何を使ったとおもいますか?
最近出てきた「パステル絵の具」や「エナメル絵の具」?
いいえ、さっきも書きましたが、「絵の具」は「染料」よりずっと粒が荒いのです。「顔料」という水に溶けにくいものが主成分なので、原子の目で見ると、〈紙を染めている〉というより、〈紙の上に粒が乗っかっている〉という感じなのです。ですから研究所では折り染めに絵の具はオススメしていません。
長くなったので、前編として、ここまでにしておきます。 ぜひ予想を立てて、後編をたのしみにしていてください。1日1度のここの「いいね」クリックで〈たのしい教育〉を広げませんか➡︎ いいねクリック=人気ブログ!=ジャンプ先でもワンクリックお願いします!