⭐️New 〈たのしい問題解決ワークショップ:OPTIONS〉募集中⇨https://tanokyo.com/archives/161700
⭐️ 〈たの研〉への寄付が税の優遇措置・控除の対象となります(1000円以上)。ひとり親世帯など経済的に支援の必要な方達へたのしい教育を普及する活動に寄付していただける方、大歓迎:返礼は額に応じた「たのしい教育通信講座:メルマガ」⇨https://tanokyo.com/archives/158358

⭐️ 教育相談・カウンセリング・スーパーバイズ実施中/オンライン可能(経済的な事情のある場合には無料で実施)::https://tanokyo.com/archives/162936 サイドバーもご確認くださいサイドバーをご確認ください
✨論文ドクター 随時受付、リモートでのカウンセリングも可能です
⭕️たのしい講座・ワークショップ・企業研修・団体研修・校内研修等についても気軽にお問い合わせください

釣り針とさいほう針|人間のテクノロジーの歴史|家庭科でのお話

人間のテクノロジーの歴史がおもしろい。

数日前、研究所に来ている先生達に、こういう問題を出してみました。

————————–
問題
 釣り針で釣りをしたのと、針で裁縫をしたのはどちらが早かったでしょう?
 また、それらは今からどれくらい前のことだったでしょう?」

予想
ア.釣り針が先に発明された
イ.さいほう針が先に発明された
ウ.ほぼ同じくらい
————————–

みなさんはどう思いますか?

10名くらいの先生達がいたのですけど、アとイがほぼ伯仲で、それが今からどれくらい前か、という予想については
400〜500年前という人から2000〜3000年前、という人まで大きなはばがありました。

 いろいろな意見が飛び交って勉強になりました。
「釣り針は、食いついた魚から針が外れない様に〈かえし〉と呼ばれるところがあって、裁縫用の針よりずっと複雑だから、釣り針がずっと後になって発明されただろう」

という意見も出ましたし

「裁縫針には糸を通す穴がある。釣り針の方が作るのが簡単だろう」という意見もありました。

 さて、最近よく眺めている「人類の歴史を変えた発明1001」のページをめくってみましょう。

スクリーンショット 2015-12-04 9.14.47
人類の歴史を変えた発明1001

まず裁縫針について。

スクリーンショット 2015-12-08 21.55.34

なんと紀元前2万5000年頃。
にすでに針と糸を使って裁縫をしていたのです。

 

では釣り針はどうでしょう?

私の幼い頃の記憶によると、海幸彦・山幸彦という人物がいて、その海幸彦が、たしか釣りの名人でした。
古事記に書かれていたものだと思うので、伝説上の話だということも交えて考えると2000年はいかないでしょう。

世界ではどうなのか?

ということで調べてみました。

スクリーンショット 2015-12-08 21.58.06

なんと釣り針は紀元前3万5000年頃なのです。

つまり裁縫針より1万年も前です。

これは私も驚きました。

「衣食住」といいますが、衣に関わる工夫より、食にかかわる工夫がずっと早くからすすんでいたかもしれません。

ひろがる「たのしい教育」で
沖縄をもっと元気に!