算数・数学を学ぶと、100円の二倍は200円であること、30kgの半分の重さが15kgであることがわかります。
小学校の時に30kgだった人が高校生になって60kgになったとしたら、体重は二倍になったわけですし、200円あれば100円のチョコレートを二個買う事ができます。
そういう数の計算の世界と、私たちが「感じる」世界には大きな違いが生じる場合があります。
「温度」がそうです。
私たちは、たとえば三十度のお風呂に入るときっと「ぬるい」と感じることでしょう。
三十度の倍、六十度のお湯は、二倍の熱さを感じるか、というととんでもない。
あまりの熱さにびっくりして風呂から飛び出るはずです。
人間は「とんでもない熱さだ!」と感じるのです。
ちなみに六十度は危険だということで、温泉でもそこまで高くしているとこはなく、四十〜四十五度くらいがよいようです。
「音」もそうです。
たとえば1個のブザーを鳴らした時と、2個のブザーを鳴らしたら、音は二倍に感じると思う人も多いと思います。
しかし違います。
音は十倍して、やっと二倍に感じるのです。
つまり、10個のブザーを鳴らすと、やっと1個の時の二倍の音の大きさで感じるのです。
不思議ですけど本当のことです。
以前、子ども達が持っている防犯ブザーを利用して、1個鳴らした時と、2個鳴らした時、そして10個鳴らした時で比較してみたことがあります。
子ども達が、10個でやっと二倍くらいの大きさに感じたことに、とても驚いていました。
こういう、単純計算的な世界と、私たちの感覚の乖離は、たのしい授業になります。たのしい教育研究所で開発したプランの一つです。
沖縄から世界に「たのしい授業・たのしい教育」を発信する
「たのしい教育研究所」です。