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フロイトの革新的発想と仮説・実験について 沖縄 カウンセリング

来月のカウンセラー協会での講義について準備を始めています。

その一つを少し…

と、その前に…これを読んで「なんか難しい事やるのだな」と心配しないでくださいね。実技を交えたとってもたのしい講座にします…興味のある方はお早めに申し込みをどうぞ。

  沖縄カウンセラー協会→http://www.otc.ne.jp/~npo-oeca/

わたしのカウンセリングはLEAPカウンセリングといって、「インディビジュアル・サイコロジー:Individual-Psychology」の目的論を主体にして、「仮説実験授業」の流れつまり「科学」のプロセスで組み立てたものです。https://tanokyo.com/leap-c

インディビジュアル・サイコロジーを確立したオーストリアの精神科医アルフレッド・アドラー(http://hermes321.com/psychotherapy/individual-psychology/)は、若い頃、ジームグント・フロイト(http://hermes321.com/developmental-theory/reseacher/sigmund-freud/)と共に学んでいました。その後けんか別れする事になりましたが、アドラーの中に巨人フロイトの影響はしっかりと根を下ろしています。

ですから私もフロイトの理論や手法について真剣に学びました。今でも時々彼の本を読む事があります。

学ぶ程にフロイトは「人間の心を解明する」という歴史の中の巨匠だと思えてなりません。

img_0彼はある仮説を提唱しました。

「人間は無意識」に支配されている、という仮説です。

スクリーンショット 2014-07-24 9.11.17

人間は全て「自覚的」に意識して行動している様に思っているが、実はその意識の下に「無意識」という巨大な海の様なものが存在しているのだ。その無意識によっていろいろな行動をとるのだ

  —————-

これはかなり革新的なアイディアでした…「無意識」という「無いものがある」という発想も見事です。

実際、「何か気になるなぁ…」と思いながら仕事をしていて、しばらくするとサイフを忘れている事に気づいたとか、家の鍵をかけてなかったとかいう事は、私たちも経験する事です。

「無意識」というのは「仮説」でしたが、脳の研究からも次第にそれは証明される様になってきました。人間の中には、意識せずコントロールしている部分がとてもたくさんあったのです…心臓の動きも瞼(まぶた)の動きもそうです。私の友人のエピソードですが、泳ぐ事が怖くてならないと思っていたら、母親が「あなたはもう忘れたと思うけれどとても幼い時に海で溺れかけた事があったのよ」と教えてくれた、という様に「記憶していないがそれが今の行動に影響している」ということは珍しい事ではありません。

フロイトの提唱した「精神分析」は一世を風靡しました。「ヒステリー」という言葉は精神医学の専門用語でしたが、フロイトが有名にしました。「夢判断」も彼が有名にしたものです。他にも彼の影響はいろいろな処に残っています。

ではどうして、一世を風靡したフロイトの精神分析が、現在、一世を風靡していないのか?

「仮説・実験」では無かったからだというのが私の理解です。

例えば先ほどの「ヒステリー」についてのフロイトの考えをまとめるとこうです。

「ヒステリーの原因は幼少期に受けた性的虐待の結果であるという病因論ならびに精神病理を発表した。今日で言う心的外傷PTSDの概念に通じるものである。 これに基づいて彼は、ヒステリー患者が無意識に封印した内容を、身体症状として表出するのではなく、回想し言語化して表出することができれば、症状は消失する(除反応: Abreaktion)という治療法にたどりついた−Wikipedia−」

これは彼の仮説・予想です。「その予想に基づいた実験結果が全体として予想通りにならなかった」という事だと思います。もちろん効果が上がった事もあるでしょう。しかし全体としてそれがうまく作用しなかったという事では無いかと思っています。

まず「原因」というものは全て過去にあり、それが本当に正しい事なのか本当のところは分からない、という事があるのです。母親が子どもの頃に厳しく躾けたから今の私はこうなった、と言っても、それが本当の原因であるのか、それだけが原因であるのか、とても怪しいのです。

例えば、最近つくった犬小屋のクギが既に錆びはじめているという時に、

◯これは誰かが塩水をかけたのだ

という事もあるかしもしれないし、

◯雨に打たれたから錆びたのだ

という事もあるかもしれない。

◯この間の台風の時の潮風が塩水を持って来たのだ

とか

◯元々錆び始めていたクギを使ってしまっていたのではないか

という事も考えられる

結果と原因を一対一対応させる事は難しいのです。

それから仮に「それが原因である」と特定できたとしても、それは過去にあって、これからどうにかしようと頑張っても、論理的に難しいものがあるのです。

だからこそ「未来である<目標>をカウンセリングの対象にせよ」と、コペルニクス的な発想の展開をしたのがアルフレッド・アドラーでした。

adler それはかなり見事な発想の転換だと思いますが、それも巨人ジークムント・フロイトが大きな仮説を出したからこその発想の転換だったのです。

フロイトから学ぶ事はたくさんあります。

これまであまりフロイトさんの事を詳しく話す事は無かったのですけど、そろそろ語りたい気持ちになってきています。しかし、これをそのまま講座の中で話したらアウトです。「たのしく伝える事ができるかできないか」それが問題です。たのしく伝えられないなら触れない事にします。

理論編よりも実技編に時間をかけたいので、ここは長くて3分ですね(^^ 1日1度のこの「いいね」で一緒に〈たのしい教育〉を広めましょう➡︎いいね=人気ブログ!=ジャンプ先でもサイトをワンクリックするともっと良し!