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理科「流れる水の働き」川は大岩を小砂に変える

 小学校の理科では5年生の「流れる水の働き」という単元で「川の働きによって、土地が削られ、削った土砂を運び、運んだ土砂が積もる」という作用を学びます。

侵食作用…土地を削る働き
運搬作用…削った土砂を運ぶ働き
堆積作用…運んだ土砂が積もる働き

 その流れる水の作用で「川の上流の石は大きく、川の終わり、海に近づくほど小さな石、砂粒になっていく」という内容も学ぶのですが、 沖縄にはよその県の様な〈大きな川〉〈長い川〉がないので、なかなか実感が湧くような指導ができずに困ることがあります。

 沖縄はどの位置からも海が近いので、海の砂が細かいことはすぐにイメージできるのですけど、川の上流、山の上のあたりの石が大きいというのは、はどのくらい大きさをイメージすればよいのでしょう?

 みなさんはどう思いますか?

 私は山が好きなので、県外の高い山に何度も行ったことがあります。その時の写真が無いかと探すのですけど、かつてのデータがパソコンのトラブルで消えていて、探せません。そんな時、たまたま録画していた山の番組で、これだという画像に出会いました。

 長い長い川の上流、大きな山の上のあたりは、人間よりずっと大きな石(岩)がゴロゴロしています、ご覧ください。

 下に降りてみると、一つ一つの岩が人間よりずっと大きなことがわかります。


 ところで、ほんとにこれが水に削られて砂粒の様に小さな粒になるのでしょうか?
 信じられますか?

 水の働きはすごいのです、という様に簡単に説明する先生もいるかもしれません。長い年月のうちにはそうなるのです、という説明もあるかもしれません。しかし、水の流れでこれが砂粒になるといっても、誤解をうむことになりかねません。
 水の力でゆすられた石どうしが、お互いでお互いを削り合うのです。何百年何千年と経つうちには、この大岩も砂粒になってしまうのです。
 
 こんな大きな岩は水では流れないのではないか?
 
と疑問を持つ子もいます。すばらしき子ども達です。
教科書に書かれていることや、先生の言うことはそのまま鵜呑みにするのではなく、自分の頭でしっかり考えているからです。そして、人間ははじめはすべてそうなのです。

 確かに言われてみるとそう思えます。

 しかし、かなりの雨が集まって鉄砲水となったときにの水にはすごい力があるのです。トラックなどをふっとばすというくらいですから、たいへんなものです。富山・立山に黒部ダムがあって、定期的にダムの水を放水しているのですけど、あのくらいの力が加わると、この写真の様な岩も動かされていくでしょう。
 それに、長い年月のうちには地震も起こります。いろいろなものごとか重なって、下に移動していく中で幾つかに砕け、それが長い年月、水にさらされ、お互いがお互いをこすり合って、小さくなっていくのです。
 地球上ではいろいろな自然現象が起こりますから、それらと水の力が重なって、姿かたちを変えるということもあるのです。

 興味のあるみなさんは、自分で図書館にいって、関係する本を探してみるといいですよ。1日1度のここの「いいね」クリックで〈たのしい教育〉を広げませんか➡︎ いいねクリック=人気ブログ!=ジャンプ先でもワンクリックお願いします!