※まだの方は「予想編」からお読みください。
板倉聖宣の講演の続きを掲載します。
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実はこれは,下がるんです。
なんでなんだ?
これは現代の私たちの教えようとする原子分子論的な世界観だと非常に簡単に説明が付くことなんです。
蒸発するからです。
熱いお茶をふーっと吹くと蒸発したやつがお茶の周りから飛んでいって,お茶の中からまた蒸発して来るんです。
そうやって次々と蒸発するんです。
次々と蒸発するから温度が下がって行くんです。
周りの温度よりも下がります。
それでは,蒸発するとどうして温度が下がるんでしょうか?
そこが原子分子論のすばらしさです。
コーヒーカップの熱いものの中には,原子分子が押し合いへし合いしているんですね。
子どもと同じで、暴れている奴は、ばーんと外に飛び出していく。
お茶の中にはのそのそとしている奴もいる。
お茶の温度が 80度だ、といっても、速く飛び回っている奴もいれば遅い奴もまざっているわけです。その平均が80度なんですね。
飛び出るのは速い奴に決まっている。
あとに残るのは遅い奴になる。
ですから、結果としてお茶は温度が下がっていくんです。
——–板倉先生のお話はここまでで終わっておきます——–
さて、みなさん自由研究はここからです。
一体、フーフーするとお茶は何度くらいまで下がるのでしょう?
予想を立てて実験してみませか。
周りの温度(気温)を測っておいて、その後、あつ〜いお茶をフーフーしていきましょう。
100均で温度計が売られています。お茶に突っ込んで、なるべく温度計にはフーフーが当たらないようにして、お茶の表面をふいてみましょう。