りゅうたろうさんへ
前回の丁寧な返事をありがとうございました。
やはり同じ事を考えていたのだと理解することができました。
思いはズレているけれど、表面上やっている行動は一緒だという事もあるので、こういう確認できたことを喜んでいます。
考えてみると、なかなかこういう事を話する機会はないので、とても貴重だと考えています。わたしにとっても貴重なだけでなく、このサイトを見てくれる方達の数が急に増えていることからすると、周りの方達にもそう感じてもらえているのかもしれません。
たのしい教育の思想が伝わる事はよい事だなと思うので、続けて書かせて頂きます。
時間のある時に返事をください。
今月の琉球新報紙に私が書いた「沖縄とガリレオ」というコラムを読んで頂けたでしょうか。
「命どぅ宝」という、沖縄の根底に流れる思想は、ガリレオの偉大な行動と一致するという話です。
文字数の関係でふれられませんでしたが、私が板倉聖宣に影響を受けた「理想を掲げて妥協する」という発想があります(板倉聖宣「新哲学入門」に綴られています)。もしもとは板倉先生の講演の中の「理想を掲げて昼寝する」というものが原点ですけど、それは売られていませんね
話を戻して、その発想・思想はつまり、私が新聞に書いたガリレオの事でもあるのです。
「理想を掲げて妥協する」という言葉は、理想を掲げて一歩も妥協せず、原理主義者の様に突き進む事ではなく、
「理想を捨てないためにも妥協しつつ、その理想を追求する生き方」が大切だと理解していますし、そして、かくありたいと考えている言葉でもあります。
ところで、りゅうたろうさんが、たのしい教育という理想に向かって進んでいる、その思いを大切にできているのも、もしかしたら、いろいろな妥協をしつつなのだろうと考えているところです。
教育現場にさらに「たのしい教育」という思想や発想や技法が伝わっていくためにも、こういう言葉を広めていく必要もあると考えているところです。
ちょうど今日がメルマガの発行日なので、私が大切にしている、その思想・発想について綴っているところです。その手を休めて、りゅうたろうさんが、このことについて考えている事があれば、聞かせていただけたらと、この公式サイトに綴ってみました。
いっきゅう 記す
新哲学入門―楽しく生きるための考え方 (ものの見方考え方シリーズ 1)