数回前に〈自己紹介で皿回し〉の記事を書きましたが、研究所で皿回しの特訓を受けている先生の写真が出て来ました。黄色い皿を回している先生が特訓を受けています。これまで皿回しなんて頭にもなかったという一人です。でもスタッフの指導を受けているうちに回すことができる様になりました、すばらしい。
回せるだけでなく、二人で皿をポーンと投げて交換し合う技もできる様になりました。
学校の先生が皿回しなどできる必要はありません。教科書に出てくるわけではありませんし、できたから優秀な教師だというわけでもありません。
ところが何しろ、やっていて楽しいのです。
ところで、今年度から実施される指導要領に「〈主体的・対話的で深い学び〉の視点で授業を改善していくこと」とうたわれたことは画期的なことだと思っています。
子ども達は大人より楽しさに敏感ですから〈皿回し〉のセットをクラスに置いておくとすぐに手にしてくれます。
はじめはできなくても、何度かためしているうちに回すことができる様になりますし、それを自然にお互いで教えあい、学びあっていきます。
まさに〈主体的・対話的な学び〉です。
では皿回しが〈深い学び〉になるか。
皿回しがやめられない、というモードに入っていくと自然と〈深い学び〉になっていきます。
たとえば・・・
皿を斜めに回すというのは可能なのでしょうか?
斜めに回すということは、こういうことではありません。これは単に棒を斜めに傾けているだけです。
斜めに皿を回すというのは、こういうことです。棒も皿も斜めになったままです。
可能かな?
みなさんはどう思いますか?
Webサイトで皿回しをしている写真を見ると、どの皿回しの皿も〈地面と水平〉に回転していることがわかります。
とすると、斜めに回すことは無理なのかもしれません。
みなさんの考えを聞かせてください。
お皿の斜め回しは
予想
ア.できる
イ.できない
どうしてそう予想しましたか?
⬇︎
考え中
⬇︎
考え中
⬇︎
考え中
⬇︎
わたしの予想は「斜めに回転させることも可能」です。
どうしてか?
以前〈地球ゴマ〉の教材を作った時の経験からです。
物体は回転すると、その回転の状態をそのまま保とう(姿勢をそのまま安定させよう)という力が生じます。それを「ジャイロ効果」といいます。地球ゴマは、そのジャイロ効果をしっかりと見せてくれるおもちゃです。
これが地球ゴマ。小さな軸の上で斜めになったまま回転しています。
皿回しの皿も、斜めに回転させれば、その状態を保つのではないか、というのが私の予想です。
しかし広くwebサイトを眺めてみても、斜めに回すことができると書いた記事には行き当たりません。
実験してみましょう。
これはわたしが練習しているところです。
皿はしっかり斜めになって回転しています。
皿の中心に棒をもっていく時、とても小さなずれや力のかけ方で飛んでいってしまうので、そこがなかなか難しいのですけど、そのうちにできる様になると思います。
誰か挑戦してみませんか。
練習していけば、わたしより先にできる様になる人も出るかもしれませんよ。
皿回しを思い切りたのしむ様になると、今まで他の人が思いつかなかった様な実験もできる様になるのです。
たかが皿回しだと思うかもしれません。
しかし例えばこういう流れ一つとってみても〈主体的・対話的で深い学び〉になることははっきりしています。
皿回しを練習したい方は、ワークショップを申し込んでください。30分程度で回すことができる様になると思います。スタッフを講師にすることになるので、費用が派生します。