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火星大接近って何? はじめての天体観測入門

 天文ファンの間では〈火星大接近〉が大きな話題になっています。宇宙教育の世界で世界的にも有名で、かつ私が師事している的川泰宣(まとがわ やすのり)先生はスーパームーンや月食など天体に関する話題に敏感で、沖縄に来てくれた時にもよくその話をしたり書いたりしてくれました。
 ボイジャーなどが切り開く宇宙探査の世界が大好きな私も、しだいに地球からの観察、観測が好きになって、子どもたちと日食のイベントを開催したり、そのイベントのお手伝いをしたりしています。

的川先生が沖縄のコズミック・カレッジで認定証を授与しているところ

トークイベントで一緒にお話した時の写真 右が的川先生、真ん中は私いっきゅう、左は今はなき遠藤純夫先生

 さて2018年の天文現象で最大級の話題が「火星大接近」です。
 この図がわかりよいので那須香大阪天文台特設ページの図をご覧ください。
※ちなみに那須香大阪天文台のコンテンツはパブリックドメインに準じていて自由な利用が可能です、すばらしい

 真ん中は地球ではなく太陽です。地球は右下、火星も右下に描かれています。地球が右下、火星が左上にある、もっとも離れた位置関係にある時より随分接近していることがわかりますね。こういう位置に来るのは15年ぶりのことになります。

 これだけ近いので、火星の赤さは肉眼でも確認できます。
 今頃(2018年7月)は夜の9時10時くらいに南東の空を眺めると見つかる可能性が高いと思います。沖縄なら海がすぐ近くにありますから、まず東側の海岸近くに行って、そこから南の方角を探すとよいでしょう。真上近くではなく、海に近い位置で見つかります。

 こんなに近いのだから天体望遠で見ればさぞ大きく見えるだろう、と思う人たちもいるかもしれませんし、実際、見事な火星の写真がwebや書籍などにたくさん出ていますから、そう考えるのも無理ありません。
 たとえばこういう写真・・・

 これは大きな天文台のものすごい天体望遠鏡で見たものです。

 ごく普通にある天体望遠鏡80mmとか100mmの望遠鏡でみたイメージに近いものを私が図形処理して作成しました。
 はじめの人たちは、このちっぽけさにびっくりするでしょう。
「え、天体望遠鏡でこれだけ?」

 しかし、くっきり具合が、他の星たちとぜんぜん違います。
 色もはっきり赤茶けてみえています。
 目が慣れると、模様もなんとなく見えて来ます。

 火星などは地球の近くの星なので、輪郭が見えるのです。満点の空にかがやく星たちのほとんどは、輝いていることはわかっても輪郭はわかりません。模様などは全くわかりません。たとえばこれは天文台のものすごく高性能の望遠鏡で明るい星を写した画像です。世界有数の望遠鏡で写しても、こういう感じでボヤーっと広がった感じでしかみえないのですよ。

 これを一つ上の火星の写真と比べてみてください。
 実際そこにしっかりとした形をもって浮かんでいる様に見えませんか。
「あ~、ちゃんとそこにしっかりとした形をもった星があるんだ」と感動したところから天体観測のたのしみが広がります。

 来る日曜日はたのしい教育Cafeアウトドア編。大人気で予定人数は越してしまいました。みんな天体望遠鏡で観るのは初めてです、という人たちばかりです。たのしくなりそうですね。

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