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実験は四回くらいやればOK!

 RIDEが着実に伸びているのは〈実験論〉が大きな要になっているからです。今日はその話を書いてみましょう。

〈実験〉の前にはまず〈予想〉があるのですけど、その〈予想論〉に関してはこれまでにも書いてきたので今回は割愛します。

 科学実験は〈信頼性何パーセント〉という様に数字を厳密にしながらすすめていきますけど、何十名という程度の人間の動きに関してはまず、こういう考え方で進めていくとよいでしょう。

A.〈それが本当にそうなのか〉は実験してみないとわからない
B.違う環境条件、違う対象で実験を4回ほど繰り返す中で〈ほぼそう言える〉となったら、それは〈ほぼ確かだ〉と考えてすすめていく

ということです。

4回ほどというのは少ない感じがするかもしれません。

何十回も繰り返してから「これはいいよ」とか「これはこうだよ」というのがよいのでしょうけど、先端を走る実践家集団にそういうゆとりはありません。
走りながらはっきりさせるということがあってよいのです。
 そしてその方法でRIDEは成功を続けています。

具体的に書いてみましょう。

 これはRIDE( ライド:たのしい教育研究所 )のメンバーが〈たのしい教育Cafe〉で紹介する絵本を吟味している場面です。

 

「この本はたくさんの先生に紹介しても喜ばれるのではないか」という予想があって、ある本を複数で味わっているわけです。

 この三人の実験で「これはいいね」となった・・・1回目の実験結果
 その後この三人がそれぞれのクラスの子どもたちに読み語りしてみる。
 そして多数(RIDE基準は90%)の子が「たのしい・おもしろい・聞いてよかった」という結果が出た、これで〈違う環境、違う対象〉に対して一気に3回の実験結果が出たということです。計4回の実験を繰り返したことになります。

これが

B.違う環境条件、違う対象で実験を4回ほど繰り返す中で〈ほぼそう言える〉となったら、それは〈ほぼ確かだ〉と考えてすすめていく

ということです。

 その後いろいろな人たちが実験を繰り返してくれます。
 繰り返される中で「これは決定的にまずい」とか「やってはいけない」ということがわかれば「予想は間違っていた」ことがわかりますから、初めの予想は間違っていたことになります。RIDE(ライド)が紹介してきた授業などで、そういうものはまだありませんけど、今後も0だとはかぎりませんから、そのことはしっかり認識しておかなくてはいけません。

 二、三 回前に「始業式の出会いの日にパステルプラ板をしてクラスの子どもたちとたのみました」という記事を載せました。たとえばそれは「〈これはたのしめる〉という予想が正しかった」ことを〈繰り返し出してくれている実験〉の一つです。

 授業でも同じです。
 はじめはおっかなびっくりでもいいので〈試してみる〉ことです。
 多数の子が「先生、これたのしい」ということになったら、来月またためしてみる。例えばゲームや音読教材、席変えの方法やものづくりなどは、何回か繰り返すことができます。
 授業単元の関係で年に一回しか試せないなら、来年試してみる、そうやって繰り返す中で「これは子どもたちがしっかりたのしんでくれる教材だ」ということを信頼してよいわけです。

 そうやって「たのしい教材」がみつかったという方は、ぜひ「たのしい教育Cafe」でいろいろな先生に紹介してみませんか。
 たのCafeで体験するのもたのしいのですけど、発表することもとてもたのしいですよ。

 さて、実験論には考えておきたいことがまだあります。

 それはまたいずれ書かせていただきます。

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