自由研究に広がる話を書いて欲しいという要望が近しい人たちから届いているので、最近はそれにつながるものを書いています。お付き合いください。
先日〈RIDE型働き方改革〉で、アウトドアで会議をしていました。暗くなってから私が取り出したのが〈線香花火〉です。
子どもの頃から大好きで、その火花にも香りにもたのしい想い出が重なります。
風の強い日でしたけど、たのしい時間になりました。
ところで線香花火の火花の仕組みは古くから研究対象になってきているにもかかわらず、今もしっかり解明されていないのをご存知でしょうか?
わたしの好きな科学者 寺田寅彦も、線香花火のことが気になっていた一人です。
寺田寅彦は「線香花火/『備忘録』所収」という随筆に
線香花火の一本の燃え方には、「序破急」があり「起承転結」があり、詩があり音楽がある
と書いています。
寺田寅彦のいう起承転結で線香花火を見ていきましょう。
起
火がついた時はこういうランプの様な形をしていて、よく見ると、とても小さな火花がとんでいます。〈牡丹/ボタン〉と呼ばれています
承
花火が勢いを増して、松の葉の様な火花を飛ばします。中心のあたりではわからないかもしれませんから、端の方をみてください。細い線が飛んでいますね。〈松葉〉と呼ばれています
転
全体として先端がくねっと曲線を描くようになります、〈柳〉と呼ばれています
結
最後には、こういう小さな球体となって火花が飛びます。〈散り菊〉という段階です
ぜひみなさんも線香花火を手に入れて、その火花の起承転結を味わってみませんか。
次回は、寺田寅彦の弟子である〈中谷宇吉郎〉の線香花火の研究を紹介します。
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