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感じる力① 周りの人たちの感覚を感じる力

 最近は若い先生へのスーパーバイズやカウンセリングの中で何度かに渡って〈感じる力〉というお話しをする機会がありました。今回はそのお話しを書かせていただきます。親にとっても教育に携わるものにとっても、それから普通に生きていく時にも大切なものの一つだと思います。

〈子ども達がどういう状況なのか感じることができる〉
〈聞いている人たちの雰囲気を感じ取ることができる〉
〈語り合っている仲間たちの心を感じ取ることができ〉

という様に、その時点での感性が磨かれてくると、次第に

〈こういう話をすると、子ども達はどう感じるか〉
〈こういうプレゼンテーションをすると盛り上がるかどうか〉
〈今この話を出すと周りの人たちのやる気はどうなるか〉

といったことについて〈予想〉することもできる様になります。

 もちろん完全にできる様にはなりませんが、今より的確性が増してくるのは間違いないでしょう。

 こういう〈感性〉の教育より、漢字の書き取りであったり分数の割り算の計算の仕方の方がずっと楽に教えられるでしょう。それは〈分かる・分からない〉という段階の営みだからです。

 感性の教育が難しいと思うのは、分かる・分からないという段階を超えたところにあるからです。しかし実はその感性は人間がもともと持っている心の奥深くにあるもの、DNAに刻まれている根幹に触れるものですから、難しいのではなく、そこに焦点をあてれば、実は簡単なものかもしれないのです。

 〈たのしい教育研究所〉が提唱している〈たのしさ〉というものは、〈感じる〉ことです。ですから、たのしい教育研究所のとりくみ自体が〈感じる力〉と深く関わったものです。
 子ども達に限らず、先生たちも一般の方達も〈たのしい教育〉を大歓迎してくれますが、それは例えばガリレオが発見したことが〈理解できた・分かった〉から〈たのしい〉ということより、〈ものの見方・考え方〉が広がったからたのしいと感じたり、自分の可能性が広がっていくことでたのしさを感じる人たちがずっと多いのです。
 そして感性は理解よりずっと人間の豊かさ、幸せに結びついていると思います。

 
 感性はテストの点数で測ることができません。親が教師が感じ取っていくものです。
 しかし表面から簡単に判断することができませんし、読みを誤って、失敗してしまう人たちも多いのです。
 たのしい教育研究所では、授業、講座、講演などでは必ず受講者に〈たのしさ度〉評価をしてもらい、本音の部分を自由に書いてもらっています。なかなか見えない内面の世界のことなので、丁寧にそうしていく必要があるのです。

 そういう中で、次第に〈こういう授業を構成すると子ども達がたのしく感じてくれる〉ということがうまく予想できる様にもなってきます。

 教師ならそれをぜひ真似てみると良いと思います。
 親なら子どもに「今日のこれこれたのしかった? 10段階評価でいうと何くらい?」という様に聞いてくるとよいと思います。

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