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月に願いを/原子論的祈り概論①

 研究所に学びにくる先生たちによく語っているのが「自然法則を超えたものが私たちの暮らしを左右することはない、だって自然法則を超えたものは存在しないからね」という話。

 宗教を信じる信じないは自由ですけど、その信じている宗教をベースに子ども達に語っていくと、いろいろな不具合が出て来ます。

 子ども達や保護者のみなさんの中には、特定の宗教を強く信じているがいますし、信じていない人もいます。
 そういう人たちの中にいて、自分がたとえばキリスト教の考え方に基づいて話をしたらどうなるか?
 担任の語ることをスポンジの様に吸収していく子ども達の中に、それが染み渡っていくと、〈特定の宗教の考え方を押し付けた〉という法的な問題だけでなく、その考え方に疑問を持っている人たちや、別な宗教を信じている人たちからの反発も予想されます。

 以前、保護者の方から〈自分の子の担任の指導に強い疑問がある〉という相談の中で「授業参観にいったら、教室の入り口近くに〈おはらい〉用の塩が盛られていたのだが」というエピソードが出たことがありました。幸い「担任への圧力より、自分の子が元気になる方向で」という目標の一致ができたので、教室でおはらいをしている行為に話が進むことはありませんでしたが、保護者が担任への復讐段階にすすんでいる時には、難しいことになります。

 教室の入り口に邪悪な霊をはらう塩などが置かれているという異様さは、たまに来た保護者にも伝わります、ましてや日々接する子ども達にはますます伝わるでしょう。

 教師は科学的な見方・考え方ができてほしいと思います。

 科学的な見方・考え方に反発する人はいても、科学的な見方・考え方を教えて問題になった事例は、先進国の中では海外の原理主義的な宗教を崇拝するコロニー以外で聞いたことがありません。少なくとも日本で科学的な見方・考え方を教えて問題になったという話は知りません。
 宗教を信じる自由は尊重し、その宗教的な見方を否定するのではなく、それとは別に科学的な立場つまり純粋に中立な立場で教育をすすめていくことはとても大切なことです。

 宗教家がアインシュタインの「神はサイコロを振らない」という言葉を引き合いに出して「あの大科学者アインシュタインさえも熱心なクリスチャンであったのです」という話をする人たちがいます。

 しかしアインシュタインはいわゆる神というものを全く信じていなかったことは、彼が晩年に残した手紙からもハッキリしています。

『神』という言葉は私にとってまったく無意味であり、人間の持つ弱さが生んだ産物以上の何ものでもありません。聖書は尊ぶべきものではありますが、それでも子どもじみた原始的な伝承の寄せ集めに過ぎないのです。

A.アインシュタイン

https://news.nicovideo.jp/watch/nw4314413

 

彼は〈この宇宙のしくみ全体〉を〈神〉という名前で呼ぶ事がありました。それはスピノザ的な神、彼がいう神は〈この宇宙、この自然の仕組み〉と言い換えてもなんら間違うことはありません。自然=神つまり自然法則・物理法則を超越したものではないのです。

 では、願いや祈りというものを、どの様に考えればよいのでしょう。
それはナンセンスで、否定されるべき対象なのでしょうか?

 いいえ、そうではありません。

つづく

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