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登校拒否・不登校だけでなく学級崩壊もどこでも起こりうる(前編)/目の前の子ども達とたのしく賢く笑顔でつきあっていくために

「学級崩壊はどこでも起こりうる」という話は刺激的な言葉で、こうやって広く語ることは初めてです。しかしRIDE( ライド:たのしい教育研究所 )に相談に来る管理職、一般の先生、たのしい教育に関わっている先生たちに私が語ってきた内容です。

 私いっきゅうが公立小学校の教師になったのは30年くらい前です、その時は〈登校拒否〉が大きなテーマになっていました。

 今切実なテーマになってきたのは〈学級崩壊〉です。
 この二つを並列して語りたいと思います。

 さて問題になっていた〈不登校〉は現在おちついてきたのでしょう、みなさんはどう思いますか?

登校拒否・不登校の推移

 予想
 ア.以前(30年くらい前)と同じくらい
 イ.あれからある程度増えた(20~50%現象)
 ウ.かなり増えてきた(2倍以上)
 エ.ある程度減ってきた(20~50%減少)
 オ.かなり減ってきた(1/2以下)
 カ.その他

 どうしてそう予想しましたか?

 

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予想してからね

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予想してからね

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 フリースクールネットワークが文科省の統計を元にまとめてくれているグラフを利用させていただきます。

 

文科省「問題行動調査」不登校児童生徒数を公開

 2000年を過ぎた頃おちつきはじめた小中学校の登校拒否・不登校の子ども達の数は2012年ころからまた上昇に転じています。

 落ち着いていた頃の年代は、文科省が授業時数を3割ほど削減し、週五日制を実施した〈ゆとり教育〉の時代と重なっていることを、ほとんどの教育関係者がハッキリ認識していないと思います。
 そして2011年には文科省が〈ゆとり教育の見直し〉で新しく授業時数を増やした指導要領がはじまると、はっきりと増加に転じてしまいました。

解説 wikipedia
第15期中央教育審議会第1次答申(1996年7月)において,子どもたちの生活の現状として〈ゆとり〉のない生活を指摘。

 その上で,答申は〈ゆとり〉のある教育環境で〈ゆとり〉のある教育活動を展開することを通して,子供たち一人一人が大切にされ,教員や仲間と楽しく学び合いの活動をし,〈生きる力〉を身につけていくことの重要性を指摘している。この提言をうけて,週5日制を含む授業時数の削減や教育内容の3割削減等が検討され,2002年の新学習指導要領実施にともない,完全学校週5日制が導入された。

 

 あまりにもみごとに重なるそのグラフについて、もっとたくさんの人たちが知っておく必要があると思います。
 しかしこういう実験結果をグラフを教育関係者の管制(文科省系・教育庁、教育事務所関係)研修会などでとりあげるのは皆無です。研修といえば管制のもので手一杯、時間いっぱいの先生たちが知らないのも無理はないかもしれません。

 授業時数の削減で生きる力を育てようと取り組んだ時に上昇が止まり、もしかすると減少していくのではないかと予想された不登校・登校拒否の推移は、授業時数を増加させたとたんに増加に転じます。
 まさにみごとな社会実験の結果です。

 その時いわれた〈学力低下〉の「学力」とはいったい何だったのか、保護者も教育関係者もしっかりみていなくてはけません。
 その学力を何について測定したのか?
 もしも削減された3割に関わるものが影響されていたら低下するのは当たり前のことです。
 実は2012年の国際学力テストでは得点が上昇しています。
 ゆとり教育を見直したから突然上昇したのでしょうか?
 そんなことは起こりようがありません。
 実は科学・数理・読解力などの力はゆとり教育の中でも落ちることなく、しっかり力を高めていったのです。→https://gendai.ismedia.jp/articles/-/48450?page=2 

 教育というのは目の前のことが重要であるだけでなく、10年20年30年というスパンで考えていくことも大切です、こういう実験結果を知っておくことが、実は目の前の子ども達との関係をよくしていくことにも繋がります。

 子ども達にあれもこれもと教育を詰め込んで、子どもばかりか教師もゆとりをなくし一心不乱に教育課程に取り組んでいくうちに、これからどういうことが予想されるのか・・・

 その指標の一つが〈学級崩壊〉です。

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 つづく