「蝶からガンの薬をつくる」の後半です。
前回のお話を読んでいない方は、1つもどってお読みください。
※
青虫からとった液を直接胃がんの細胞にかけてみると、どういうことが起こったか?
杉村さんの言葉をそのまま載せてみます。
驚いたことに、6時間くらいで核が縮んで細胞が死んでしまった。増殖していた胃がん細胞にアポトーシスが起きたんだ。
サナギから取り出した成分を人間のがん細胞に入れてみると、がん細胞が死んでしま
ったのです。
それにしても、幼虫の体から取り出した体液をそのままがん細胞にかけてみたというのですから、大胆な実験です。
そういう、あるいみ乱暴とも言える実験をしたところ、サナギの中での細胞を殺す作用は、人間のがん細胞を殺す効果もあった、ということがわかったわけです。
その後、精密な研究を積み重ねて、「ピエリシン」という薬の発見につながりました。
杉村さんたちの研究は、まだまだ続いています。
杉村さん本人が書いた内容を読みたい人も多いと思いますのでサイトを載せておきます➡︎ こちら