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たのしい授業レッスンの様子/〈ウィキペディア的授業〉からの脱却

 たのしい教育研究所では〈先生方向けの授業スーパーバイズ〉の時間があります。一~二名だと時間のゆとりもあるのですけど、大人数だと、部屋を2つに分けて指導することがあります。部屋に飾った教材の名前で〈水分子の部屋〉と〈磁石の部屋〉という名前で呼ぶことがあります。
 これは水分子の部屋での特訓の様子。

 そしてこれは磁石の部屋での特訓の様子です。

 別々に授業してもらい、指導主事レベルの力ある先輩たちから講評や助言をもらい、その後、私が全体的なスーパーバイズを行います。

 今日語ったのが「ウィキペディアの様な授業をして子ども達がしっかり着いてくると思っているのは、優等生の幻想である」という話。何名もの先生たちがガーンと頭を殴られた様な気持ちになったようです。〈ウィキペディアの様な授業〉というのはわたしオリジナルで、一般的にそう言われているわけではありませんのでご注意ください。
 ※ウィキペディア:web上の大百科事典

 もちろん、先生達を傷つける意味で言ったのではなく、ここの研究所に学びにくる気持ちのある先生たちには伝わるだろうと想定して話をしたことです。
 たとえば社会科で〈いついつどういうことがありました。それはこうこうこういうわけです〉という知識をどんどん子ども達に伝える授業が〈ウィキペディアの様な授業〉です。そのウィキペディアの様な授業に着いてくる子どもたち、着いて来た子ども達が優等生で、教師の中には、その優等生がとても多いのです。

 優等生には〈そんなの知ってどうするの?〉という疑問はあまり起こりません。
〈教科書に書かれていることをしっかり覚える〉ということが自分の中でルーティーン(routine:決まりきった仕事・流れ)になっているからです。

 そういう優等生なら着いてくる型の授業からの脱却を目指したのが次年度から実施される指導要領の骨子〈主体的・対話的で深い学び〉だと言っても良いでしょう。それはつまり〈ルーティーンの身についた子ども達〉を中心にすすめる授業ではありません。

 どうすれば、普通だと集中力が何十分も続かないAくんが食いついて来てくれる様な投げかけができるだろうか?
 それを真剣に考えて準備し、授業にのぞみたい。

 その具体的な技を提供しています。

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