前回、一冊の教育雑誌『たのしい授業』創刊0号(1983年 仮説社)
との出会いを書きました。
その記事の中に「朝の連続小説」という実践がありました。
朝の連続テレビドラマではありませんよ。
(編集部 画像添付と補注)たのしい授業 創刊0号の目次 ※クリックで開きます
「朝の連続小説」は左下に小さく出ていますどのクラスにも本を読むことが苦手で読書が嫌いな、
先生の読書指導がうまくいかない児童生徒がいますよね。
この方法は、初任者の先生でも児童生徒の両親でもできる方法です。
この方法は、とてもシンプルで子どもたちを読書好きにすることができます。
その「朝の連続小説」とは、読み聞かせなんですね。
教師が毎朝、5~8分程度本を読んで聞かせるのです。
雑誌の中で紹介されていた実践には『窓際のトットちゃん』を
新学期スタートから読んだとありましたので、
私も本屋さんにその本を買いに行きました。
担任になり、すぐに実践しました。
読み進めるうちに、子どもたちは集中していていきます。
その時間は、充実していて手応えを感じました。
読み聞かせは、自分で読むのが苦手な子でも集中して聞いてくれますね。
年度末の子どもたちの感想文には、「朝の連続小説」の評価がかなり高く、
「読書は嫌いだったけれど好きになりました」という感想文を読んだときには、
こみ上げてくるものがありました。
以後、学級担任になったときは、必ず実践する定番になりました。
一年間でかなりの本が読めます。単純に計算してみると、
年間の授業日数が200日としたら200×5分=1000分(約17時間)
読書好きにするには、読書の楽しさを体験させてあげることですね。
その方法として、オススメします。
もちろん、家庭では「夜の連続小説」ということで実践すると
子どもは喜ぶことでしょう。 (琉太郎:記)
(編集部 附記)琉太郎さんが連続で書いた「朝の連続小説」がまとめられて仮説社から出版されています。