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ノコギリはいつからあるの? たのしい歴史の本〈人類の歴史を変えた発明1001〉

 前回〈快感としての学び〉=〈たのしい教育〉の話をしました。以前「〈歴史〉の本を紹介してもらいたい」というメールについて書きましたが、今回はそれらを結びつけた話をしたいと思います。

 皆さんはノコギリは今からどれくらい前に登場した道具だと思いますか?
 予想してみてください。

ノコギリは今からどれくらい前に発明されたでしょう。

 ア. 50年くらい前
 イ. 200年くらい前
 ウ. 1000年くらい前
 エ. 2000年くらい前
 オ. その他

どうしてそう予想しましたか?

 

 おすすめの歴史の本二冊目は〈人類の歴史を変えた発明1001〉です。日本では〈ゆまに書房〉から出ています。A5版より少し幅があって、厚さは電話帳二冊分くらいあります。
 〈6500円+税〉ですから、お年玉をためて買うくらいの価格でしょう。子どもで持っている人はおそらくいないでしょうから、ある意味記念にもなりますね。

 ふりがながふられているわけではありませんけど、写真やタイトルを見ているだけでもたのしく学ぶことができると思います。

 本にこうあります。

  紀元前2,000年に金属製のノコギリがあった、今から4000年も前のことです。

 ノコギリにこれだけ長い歴史があるのなら、ハサミはどうでしょう?

 ハサミはいつごろできたのでしょうか。
 ノコギリよりも前に登場したのでしょうか、それとも後でしょうか。

ハサミはノコギリとくらべてどれくらい前、あるいはどれくらい後に発明されたでしょう。

 ア.ハサミの発明は今から1000年くらい前
 イ.ハサミの発明は今から2000年くらい前

 ウ.ハサミの発明はノコギリより前(古い)

 エ.ハサミはノコギリと同じあたりに発明された

   −今から4000年くらい前
 オ. ハサミはノコギリより500~1000年くらい後に発明された

どうしてそう予想しましたか?

 

 同じく〈人類の歴史を変えた発明1001〉で調べてみましょう。

 ハサミは紀元前1500年ごろ、ということは3500年くらい前に発明されています。選択肢でいえば〈オ〉が正解です。

 ハサミは二枚の刃を組合せた構造をしています。
 それをかなり複雑な構造だという見方をすればアやイを選ぶ人もいるかもしれません。しかし、ノコギリから500年くらい後にハサミが発明されています。
 しかも、手元の部分にバネをつけて、元のように開く工夫がされているということですから、個人的には驚いてしまいました。

 では、ハンマーは?
 ノミ(彫刻刀のような感じで木を削る道具)は?

 そういうことをどんどん調べてみたくなって来たとしたら、それが快感としての学びです。

 昆虫を追いかけて野山をかけめぐる、それは人生にとってたくさんことを学ばせてくれます。そういうものに似た学び、快感としての学びはそういうことです。そしてそれが〈たのしい教育〉です。
 歴史でも、理科でも、ものづくりでも、たのしい教育の分野はたくさん開かれています。興味のある方はぜひ研究所のコースやメルマガでその内容に触れていただけたらと思っています。一緒に〈たのしい教育〉を広げて賢い笑顔を育てる活動に参加しませんか。〈簡単な方法〉があります。このリンクのクリックで少しずつ拡がります!