先週のメルマガで板倉聖宣が学生時代に書いた「誤謬論/ごびゅうろん」を紹介しました。誤謬というのは〈カン違い〉などの簡単な間違いではなく、論理構造的な間違いのことです。
「誤謬論」は、人間はどうして〈お祈りすれば病気が治る〉という様なことを信じてしまうのだろう、ということを正面から論じた名作です。
間違いにおちいらないこと、それは生きていく中でとても大切なことです。社会全体でみると、それはさらに重要度を増していきます。
さて4月15日にメディアが大々的に報じた
<コロナ緊急事態>対策なければ42万人死亡
という数字があります。
日本のコロナ対策の中枢部にいる厚労省関係から出され、たくさんの人たが衝撃を受けたようです。
こういう数字を出すと、大変だ大変だとなってしまう人たちがたくさん出てきます。何しろテレビでいうことは正しいと思ってしまう人たちがいるからです。
新型コロナは味覚や嗅覚の異常が出てくるのが特徴だというので、某出版社の編集長さんが「アップルパイを食べて苦かったので、これはコロナかもと慌てた」という話をしていた様です。これでは、まずい料理を作ってしまうと、コロナショックに陥る人が出てくるわけです。結局アップルパイに入っていたりんごが、熟す前で、予想していた味ではなかったので、慌てたということだったようです。
「42万人が死亡する」というニュースソースをさらにたどってみると。
人と人との接触を減らすなどの対策を全く取らない場合、国内で約85万人が重篤になるとの試算を公表した。うち約42万人が死亡する恐れがあるという。
とあります。
緊急事態宣言で人との接触を8割減らしましょう、と叫ばれました。その論拠になっているのでしょう。
前述の記事はこう続いています。
○○教授は「試算は新型ウイルスに対して丸腰だった場合の数字。人の接触を大幅に制限すれば流行を止めることができる」と強調。接触を8割減らせば約1カ月で流行を抑え込めるとの見方を改めて示した上で、現状は制限が不十分だとし、「大変危険だ」と述べた。
さて、この話はどの程度の確かさをもっていると考えればよいのでしょう。
こういう時にも予想が決定的に大切です。
この話に対する皆さんの予想が当たっていても、間違っていても賢くなることができるからです。
みなさんはこの中からどれを選びますか?
ア.ほぼ間違いないだろう
イ.半分くらい正しいと思う
ウ.かなり間違っていると思う
エ.その他
どうしてそう予想しましたか?
ぜひ皆さんの意見を聞かせてください。
毎日たのしい教育に全力投球、たのしい教育研究所(RIDE)です。みなさんの応援クリックをお待ちしています➡︎この〈いいねライン〉をクリックすることで〈たのしい教育研究所〉への「応援の1票」が入ります☆いいね☆➡︎もっと深くたのしい教育を味わいたい方は〈有料メルマガ〉をどうぞ!