たのしい教育研究所を応援してくれている方たちに向けてメールマガジンを書いています。
その「たのしい教育の発想法」に、仮説実験授業研究会代表、そして日本科学史学会会長 板倉聖宣が語った「信長と秀吉と家康の誰がエライのか? そのどういうところがエライのか?」という話をまとめています。
ここに少し掲載します。
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たとえば戦国時代の末期に、信長がいて秀吉がいて、さらに家康がいて、そういう人の伝記はたくさん書かれているんだけど、何が一番素晴らしいのか?
そういう英雄伝は書かれたけれど、「本当の歴史は書かれてないんじゃないか」という感じがしてしょうがない。
最後の家康は、戦国時代を終わらせて、平和の時代をつくった。そういうことができたのは、家康がエライのか? 誰がエライのか?
一番エライのは、家康が周りの意見を聞いたことです。
「お金を統一した方がいい」と平野郷の人たちが言って「銀座」をつくった。
日本の「銀座」は東京にあると思っているかもしれないけれど、銀座の最初は平野郷なんです。
その人達が進言したから、家康は「それもそうだな」と受け入れた。
進言する人が居ないと、なかなか受け入れられない。そういうことを進言するチャンスを権力者はつくって、そう言うときに言うことを聞く。
すぐれた政治家というのは周りの人たちの意見を聞く。
それが民主主義なのね。
多数決で決めるとかいうことでなくて、周りの人達の意見をたえず聞いて、そして自分たちの知恵を新たにすればいい。家康の周りの人達の知恵の出し方、そういう物語をつくりたいと思っています。
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