才能について書いてみたいと思います。
たのしい教育研究所の活動は授業・講演やワークショップ、カウンセリングなど広くいろいろな方達を対象に実施しています。
人数や対象が限定されている場合には「申し訳ありません」という様にお断りすることがありますが、可能な限り参加したいという意思を最優先させていただいています。
ところが「一緒にやりませんか」という様にこちらのスタッフとして関わっていただこうという時には、そうではありません。
受益の側としては「誰でも」ですが、これを提供する側「たのしい教育研究所」のスタッフは、広く誰でもというわけにはいかないのです。
95%以上の高い満足度を維持できているのは、そこのところをいい加減にするわけにはいかないのです。
ですから私の方から「一緒に○○をやってみませんか」と語りかけることはほとんどありません。
それでも「授業やってみませんか」「うちのメンバーに加わりませんか」と声をかけ、若いセンスある人たちが増えてきています。
ありがたいことに、声をかけて断られたことはほとんどありません。
わたしが声をかける時に、その人のどういう才能を見ているかというと・・・
そのもっとも大きいものが「子どもの様な感覚」です。簡単にいうと、子どもの様な人、です。
「自分の感性を大切にする」
「たのしい事が大好きだ」
「アクティブである」
「一緒にいてたのしい」
子どもの様な感覚を失わない、ということは、たのしく生きるために必需だと思いますし、「たのしい教育研究所」の才能診断でもあります。
ところで「コドモ感覚 大人にならないための19のレッスン」という絵本をご存知でしょうか。
1987年に邦訳された絵本で、わたしが大事にしている一冊です。
キレイごとではなく、「あらら」と思わせるところも出てきますが、全体としては、こども時を思い起こしてくれる貴重な本です。
少し書きぬいてみましょう。
お祈りのしかた
おばあちゃんの病気が良くなりますように。
百万ドルもらえますように。
アーメン
車に乗るとき
トイレなんか行きたくない、といいはる。
「そういってたのに、あとで行きたくなったことが、前にもなんどもあったじゃない」とママにいわれたら、このあいだのことを思い出して、
「今度はだいじょうぶ」とうけあう。
「とにかく行ってきなさい」といわれたら
「行ってきたところだ」と答える。
おすすめ絵本の一冊なのですけど、残念ながらもう出版されていません。
研究所にありますから、興味のある方はお声がけください。
たのしい教育を推進する才能診断、それは「子どもの様な心を失っていないこと」が最も重要なファクターです。
いっきゅう