〈植物ぎらい〉はなかなかいないでしょう。しかし〈植物は苦手〉という人はけっこういるかもしれません。一時期、私がそうでした。今回は「子どもを植物好き・花好きにするために」ということで書いてみたいと思います。長くなる予感がしますから分けて書くことになるかもしれません。
お付き合いください。
花畑を見て感動する心は何かに教えられたからというより、もっと根源的なものでしょう。
昆虫と同じ様に人間もきっとDNAに花の美しさにひかれる何かが刻まれているに違いありません。
もしかすると程度の差はあれ哺乳類に共通するものかもしれないと考えたりします。
これはホッキョクグマが花畑でうっとりしている場面です。でももしかすると通りかかった花畑でたまたまこういう表情になったかも…
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と思いきや、花と親しんでいる様子です。
花だけでなく人間は〈果実・くだもの〉も大好きです。もちろん動物は大抵、くだものに目がありません。
新緑の中を歩くことも気持ちがよいですし、紅葉の中を歩くことも感動してしまいます。
「本来的に人間は〈植物〉に親しみを持っている」と言ってよいと思うのですけど、どうでしょう。
時に〈植物は苦手です〉という人もいます。
わたしは今でこそ植物が好きで、研究所でも〈花さんぽ〉を企画したり植物教材を開発したりしていますけど、子どもの頃は植物が苦手でした。
自然が苦手というわけではありません。フィールドに出るのは大好きで、昆虫やオタマジャクシをとって飼ったりしていました。
でも植物は苦手だったのです。
それはどうも大学に入ってから一層強くなっていった気がします。
なぜか…
植物に親しむ前に〈単子葉植物〉〈双子葉植物〉の違い、植物の蒸散作用、発芽の条件を無味乾燥に学び、光合成で酸素を出していると教わった植物が、実は酸素を消費しているのだということも〈テストに出るので覚えておくように〉的な脈絡で学ぶ。
そういう学び方をしたからだと思います。
本来好きになるはずの〈植物〉へ苦手意識を持つというのは不幸なことです。
家庭教育でも学校教育でも、まず植物に親しむことができる様な取り組みを優先させることが大切だと思います。
このサイトで紹介した〈オジギソウ〉を育ててみることをおすすめします⇒ オジギソウの記事 〈ハツカダイコン〉などを育てるのもいいですね。
沖縄の今の頃でいうと〈トックリキワタ〉を見に行くのもおすすめです⇒ トックリキワタの記事
本好きな人は板倉聖宣「ジャガイモの花と実」をおすすめします。
花が咲いたあとのところにできるものが〈実〉です。
ジャガイモは根っこにできますから〈実〉とはいいません。
するとジャガイモには別に〈実〉ができるのでしょうか。そもそもジャガイモに〈花〉が咲くのでしょうか?
そういうことを感動的に学んでいくことができる本です。
読んだ後、きっと今までよりジャガイモに親しみがわいてきて、ジャガイモ畑をながめにいきたくなると思います。
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