環境省のレッドデータバンクにある〈リュウキュウベンケイソウ〉が「たのしい教育研究所」で花開きました。前回は〈絶滅が器具される種の数〉の話をしましたが、今回は〈すでに絶滅してしまった種〉についてです。
既に絶滅してしまった種というと・・・
ティラノザウルス・レックスに代表されるキョウリュウたち。
マンモスも有名です。
実際に写真が残っている種でいうと〈フクロオオカミ〉もいます。身体の後ろ側にシマ模様があって、腹にはカンガルーの様にフクロがありました。
ワシなど猛禽類の仲間でアルゲンタビス・マグニフィセンスという鳥もいました。こんな巨大な鳥が羽ばたくシーンを間近で見るとすごい迫力だったことでしょう。
こういう動物たちだけでなく、けんび鏡レベルの菌類なとを加えるとものすごい数になりそうですね。
そもそも大昔に生存していたかどうかもわからない説物もいますから、その数をカウントすることはできません。
しかし、生物がどれくらいの確立で絶滅していったかについては、WWFという保護団体が推測値を載せています。それによると「誕生した生物の90パーセント以上が絶滅した」ということです。
環境の保護という目的があるわけですから、一概にその数字を信じて良いのか悩ましいところがありますから、一応の目安の数字として捉えておくほうがよいでしょう。
生物の歴史は発生、分化(進化)、そして絶滅の歴史といえます。そして、およそ6億年の間に、誕生した生物の90%以上(99%という考え方もある)が絶滅したといわれています。
過去、地球の歴史の中で、比較的短い歳月の間に多くの種、ときには目や科そのものが絶滅する「大絶滅」という現象があったことがわかっています。
この大絶滅は現在までに5回あったといわれ、もっとも最近起きた大絶滅は、約6,500万年前の恐竜目をはじめとする大型爬虫類の大絶滅です。
一応の目安として、少なめに考えるにしても、生物のほとんどは絶滅していったわけです。つまりそれは、今生存している生物も、のちのち絶滅してしまう、と予測されるということです。
環境保護に力を入れている人たちの中には〈一切何も手をつけるな〉という話をしているのかと思える様な驚きを覚えることがありますが、地球上の生物はお互いがなんらかの形で結びついていることは間違いありませんから、他の種が滅びて、人間だけが生きていくということも考えづらいことです。
エイズウィルスや天然痘ウィルスなどの種も全てが元気に生きていくとしたら、人間にとって困ることもありますから、簡単に〈種の保護〉ということは難しいこともありますが、大切な問題であることに違いはありません。
長い歴史から学び、未来に向けてどうしていくか?
それを解決するのは、たのしく学び賢くなっていく人たちから生まれるに違いありません。 〈いいね!〉 このいいねクリックで〈たのしい教育研究所〉が強くなる!