人生は誰かに描かれたスケッチをたどるものではなく、自分自身の〈自由研究〉だからたのしいのです。その日々の多くは〈小さな自由研究〉の連続で成り立っています。時に〈大きな自由研究〉につながることもありますけど、相変わらず〈日々は些細な自由研究〉の連続なのです。そのことを意識していると、いろいろなたのしみにを発見することができると思います。
今回は好評の〈日常の自由研究〉です。
日常には「あれは一体どうなんだろう?」と思いながら過ぎていくものがたくさんあります。どうでもよいことの様ですけど、それが頭に残っているということは、きっと心の奥底で気になり続けているからでしょう。
今回は私いっきゅうが気になっていた一つ〈コンビニのコーヒーカップの容量〉についての自由研究をお届けします。
こういう研究がいったい何の役に立つのか、そういうことにも触れていけたらと思っています。
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これはコンビニのコーヒーの中で気に入り〈ローソンのMachi-cafe〉で〈カフェラテ大サイズ〉を頼んだ時のカップ。研究所を立ち上げた頃、離島に授業に行っての戻りに、帰りのローソンでこのラテで乾杯して以来のお気に入りです。
以前から「このカップって、自分で使っているものと比べてどれくらいの量なんだろう」と気になっていました。カップに何mlと表示されているわけでもありませんし、日頃自分で使っているカップが何mlなのかもわかりませんから謎のままです。
みなさんは、コンビニのコーヒーカップの大きいサイズの容量はどの程度だと思いますか?
〈コンビニによって違う〉という様に思考停止せずに、一緒に予想してみましょう。
比較するものがないと予想するのは難しいので、わたしの気に入りのマグと比べてみます。
これはわたしがいつも使っているマグ(大きいサイズのカップ)です。ニューヨークに行った時にウォール街近くのスターバックスで購入したお気に入りのカップです。
このマグの大きさはどの程度か、喫茶店などで使う普通のサイズのコーヒーカップと比較してみましょう。研究所のウェルカム担当、ア~ルはわたしが何か実験をすると、かなりず「今度は何やってるわけ」と参加しますから気にしないでください。
横から見るとこんな感じです。
普通のカップに水を満たしてマグに移すと約3回でこの程度、4回入れるとあふれてしまう感じです。
つまり私がマグで一杯のコーヒーを飲むと、普通の喫茶店のコーヒーの三倍分は飲んでいる計算になります。
このマグとローソンのマチカフェのカップとを比べてみましょう。
高さ的にはほぼ同じくらいです。
口の方は同じくらいの広さがありますけど、底の方はけっこうスリムです。
では予想してみましょう。
マグに入れるコーヒーの量を水で代替えして、マチカフェのカップに移していきます。十分入るのでしょうか、溢れるのでしょうか?
質問
いつものマグとコンビニ(ローソン)の大カップとは
予想
ア.マチカフェのカップの中の量が多い(マグから移した水はマチカフェに十分おさまる)
イ.マグの量が多い(マチカフェカップから水が溢れ出てしまう)
ウ.マチカフェのカップもマグもほぼ同じくらいどうしてそう予想しましたか?
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予想してからね
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実験してみましょう。
まずいつものコーヒーの量の水をマグに入れます。
それを丁寧にマチカフェカップに移してみましょう。
溢れるのかな・・・
じゅうぶんおさまるのかな?
こうなりました。
ほぼ満タンです。
マグの方が多く入るとはいえ、かなりの違いというより〈まあまあ違うけれど、だいたいマグと同じくらいの量はある〉と言ってよいでしょう。
マチカフェの大カップは、喫茶店タイプのカップの三杯近くはあると思ってよいでしょう。
ということで、今朝はマチカフェのカップでコーヒーを味わっています。
いったい、こういう小さな実験にどういう意味があるのでしょう?
機能的にどういうものごとを生み出してくれるのか、それはわかりません。
わかりませんけど、ぜんぜん無駄な知識・情報だということではないでしょう。
小さなことではあっても、ずっと以前からの謎が解けた快感があります。
この快感はつまり〈たのしさ〉です。
人間のDNAの中に刻まれた快感・たのしさが意味のないわけがありません。
こういう小さな謎を解いていきながら蓄積された知識・情報は、いつか生きて働くものとなる可能性が高いでしょう。
それは「試験に出るから覚えておきなさい」式で頭に入っている知識・情報とは比較にならないほど力を持っていると思います。
それよりも何よりも、自分の〈問題意識を放っておかない〉〈判断停止にする習慣をつくらない〉という意味では、とても重大な意義があると思います。
そもそも私たち人類が社会をこれだけ進歩させることができる様になった重要な一つは「問題意識をそのまま放っておかない・思考停止にしない」ということです。
つまり人間の暮らしをより豊かにしていくのは〈しかたないよね〉と思考停止せずに〈何かたのしい工夫ができないだろうか〉と考えていくこと、予想チャレンジしていくことです。
そのスタイルを自分のものにするためにも、日常の小さなものごとをそのままにせずに、予想を立てて確かめてみることをルーティーンにしていくことが大切です。
みなさんの〈日常のささいなこと〉の何かが解決ついたら、ぜひ教えてくださいね。
毎日たのしいことに全力投球、RIDE(ライド)です。
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