野依良治(化学者/ノーベル賞受賞)の発想から② 子ども達につけたい力

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 前回に続いて〈野依良治さんの発想から〉です。出典等に関しては前の項にもどってお確かめください!

 野依さんのタイトルにもある様に〈怒り〉がベースに横たわっているので強い言葉で糾弾している様に見えますし、文の繋がりのぎこちなさをみると、編集者によって縮められたであろうことがわかります。

 その中で、文意のみを素直に読み込んでいってくださいね。

 今の大きな問題は、好奇心を持って自ら問う力、考える力、答える力。これらが落ちているということ。

なぜそうなるのかというと、社会全体を覆う効率主義、成果主義のせい。

 しかも実は本当の成果を求めていない、形だけの評価制度は許せない。

 評価は本来、人や物の価値を高めるためにあるのですが、そうなっていない。

 問題の全体像をつかみ、自ら考えて、答えを得るというプロセスがなければ、知力を培うことは絶対にできません。

 

 考える力、答える力が落ちていると言いますが、最も心配なのは「問う力」がほとんどないこと。

 誰かに作ってもらった問題に答える習慣が染み付いている。

 幼い子供たちは好奇心を持つが、学校教育が疑いを持つことを許さないのではないか。

 発展につながるいい問題を作るのは、与えられた問題にいい答えを出すよりも、ずっと難しいのです。

 平凡な既成の問題に答えてもまったく意味を成さないはずで、なぜこんなことが分からないのか。

 師の板倉聖宣と語り合う時間があったら、どんなに面白い話になったことだろうと思えてなりません。

 こういう発想を持った人物が教育再生会議の中枢にいたということは、かなり自由な議論が交わされただろうことが予想されます。

 ではその後、野依さんが語ったように、学校教育が知的好奇心を高める構造に変化したか、問う力を高める内容になってきたかと考えると、まだまだという感じは否めません。

 それでも文科省や中央教育審議会の答申などを読めば〈子ども達が主体的に学習する様な構造〉への変化を志向していることは間違いないと言ってよいでしょう。

 たのしい教育は、その最先端をいく教育思想であり、教育内容です。

 大切な変革が着実に進む様に、上からではなく草の根としての活動を元気に推進していきたいと考える今日この頃です。

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