安野光雅さんと津和野と旅の始まり

 私が大好きなエッセイストで絵本画家の安野光雅(あんの みつまさ)さんがいます。中学の頃だったのかな、安野さんの絵本に感動し、1日何度も何度も初めに戻っては味わっていたことを覚えています、もちろんその絵本は今も大切に持っています。

 安野さんは94歳まで生き、クリスマスイブの日に生を閉じました。今から1ヶ月半くらい前のことです。

 これは私が大事にしている安野さんを特集した雑誌のページ、安野さんが生まれ育った津和野の地の写真です。

 教師になって、力ある先生たちに可愛がられ、県外研修に何度も派遣してもらいました。確かそのはじめの時、広島での研修の日、少し早めに研修が終了し、ホテルに戻るまでにまだ時間があったので、さっと電車に飛び乗って安野さんの生まれ育った街まで行ったことがありました。

 ついたのは夕暮れの津和野、ちょうどこの写真の様な街並みでした。

 小さな珈琲屋さんの看板を見つけて、入ろうか迷いつつ、陽のあるうちにと一時間くらい川沿いの街を歩き、知らない地をブラッと歩くのはとてもよい気持ちだなという想い出を強く刻むことになりました。そしてそれは後々カナダを歩きアラスカを歩いたその始まりになった気がします。

 安野光雅さんもいろいろなところを旅しています。

 あの絵本の中の山あいの桜の木のある場所はどこなんだろう・・・

 たのしい教育研究所をいろいろな人たちが運営してくれる様になったら、またのんびりと旅に出たいと思っています。その時は、あの始まりの旅に戻って、安野さんの絵本を持って出かけましょう。

毎日たのしい教育に全力投球のたのしい教育研究所(RIDE)、みなさんの応援クリックが元気のバネです。一緒に〈たのしい教育〉を広げる簡単な方法があります➡︎このクリックで〈応援〉の一票を投じていただけたら幸いです!

完全な言論の自由は

 最新のメルマガの〈たのしい教育の発想法・哲学の章〉に「完全な言論の自由」ということについて書いたところ、熱心な読者の方から長い便りをいただきました。

 その骨子は、その発想法・哲学の章の前半についての話でした。

 その部分を少し紹介しましょう。

 スティーブン・キングという小説家がいます、ホラー系の作家としてとても有名です。
 彼の小説はあまり読まないのですけど、映画化されたものはいろいろ観ています。
〈IT〉〈キャリー〉〈シャイニング〉etc. 有名な作品がたくさんあります。

 

 

 アメリカのトランプ大統領の言動や行動について彼が最近ツイッターでこう発言しています。
「言論の自由には、密集した劇場で〈火事だ!〉と叫ぶ権利は含まれていません。それをドナルド・トランプはやったわけで、そういうことをしてはいけないのです」※いっきゅう訳

 読者の方の中にはトランプさんを支持している人がいると思いますから、彼の行動とは切り離して考えてください。

 〈言論の自由〉と〈何をいっても良い〉ということの間には、社会的な存在としての人間にとって重要な問題が横たわっているのです。

 板倉聖宣は、それに関わる発言を何度かしてくれています。

 今回紹介するのは、仮説実験授業研究会ニュースの2015年4月号にのったものの一部です。

 平和を考える一つのテーマとしてお読みください。

〈言論の自由は守られるべきで、何を言っても良いのだ〉と考える人たちとスティーブン・キングの様に〈火事でもないのに火事だと叫ぶ自由はない〉という人たち・・・

 結局相容れないのでしょうか?

 その時に合意できるのは何か・・・

〈人間の幸せと豊かさにつながるものを目指そう〉という目標の一致がとても重要になるでしょう。

 言論の自由を守って人類が滅びたとか不幸のどん底に落ちたというのでは、〈健康のためなら寿命が短くなってもよい〉という笑い話より困ったことです。

 また言論を規制したために結局人類が不幸になったというのも同じです。

 私たちの幸福、豊かさにとって、何をどの様にしていけばよいのか、それも全て〈予想を立てて確かめていく〉という過程で明らかにされていくしかありません。

 板倉聖宣は関東大震災の時に韓国の方たちが井戸に毒を入れたという噂話が広がっていくことによって悲劇が起こったことを例にしていました。

 そういう過去の災いからも、言論の限りない自由と不自由についてみていくことはできないでしょうか。

毎日たのしい教育に全力投球のたのしい教育研究所(RIDE)、みなさんの応援クリックが元気のバネです。一緒に〈たのしい教育〉を広げる簡単な方法があります➡︎このクリックで〈応援〉の一票を投じていただけたら幸いです!

 

子ども達とたのしむ姿は明るい未来を想わせる

 たのしい教育に熱心に取り組んでいるA先生から、ダイナミックな写真が何枚も届きました。

 まずこれ、何だと思いますか?

 単なる色水ではありませんよ。

 予想してみてください。

 

 大量のスライムです。

 こうやって作っています。

 ちなみに、スライムの原料の一つ〈ホウ砂〉は、お医者さんたちが治療の時の殺菌に使うこともあるので、作った時期は感染症に対しても有効ではないかな。

 スライム時計というのはこれです。

 

 砂時計の砂のかわりにスライムが流れていきます。

 ここでは編集して見えない様にしてあるのですけど、映っていた子ども達の写真には、たくさんの笑顔がありました。

 もうすぐ年度の終わりです。

 たのしい想い出として、胸に刻まれたことでしょう。

 たのしく賢く笑顔になる授業、それをどんどん広めていきたいと思っています。

 興味のある皆さんは、お問い合わせください。

 

毎日たのしい教育に全力投球のたのしい教育研究所(RIDE)、みなさんの応援クリックが元気のバネです。一緒に〈たのしい教育〉を広げる簡単な方法があります➡︎このクリックで〈応援〉の一票を投じていただけたら幸いです!

 

どんどん書いてたのしく賢く

 私のところには「何としても合格したいです」というのでスーパーバイズ(SV)を受けにくる人たちもいます。特に教師が多いのですけど、時には公務員試験であったり、高校や大学の受験であったりいろいろです。
 ちょうど今、大学の共通試験が実施されていますね。
 私のSVを受けたAさんも、全力でトライしていることでしょう。

 SVではメンタル的なものに加えてフィジカル、実務的なことも伝えます。

 問題を解く時には〈時間〉を記入して〈自分が解くことに要した長さ〉を意識することが必須です。
 あわせて「どんどん書く」ということです。

 私は英語が好きなので10分くらい時間がみつかると英文に向かっていることがあります。わずかな時間で読むという時には受験用の参考書や問題集はとても重宝です。「そんな味気ないものを?」と思う人がいるかもしれません、違うんですよ。

 たとえばこれもよく語っていることなのですけど「無人島に持っていく一冊は?」と問われたら〈高校の国語の教科書〉と答えます。いろいろな分野の名作がぎっしり詰め込まれているからです。

 英語の試験なども、各大学が興味深い内容の英文を準備して問いかるのが普通で、大抵は「これ知らなかったな/おもしろいな」と感じてしまいます、本当です。しかも試験時間で解いてもらうために、短くまとまった英文を準備してくれているので、細切れの時間で読むにはとても重宝です。

 これは最近読んだ時の受験英語の本です。


 わたしは大抵コピーしたものを読んでいます。本は〈しなり〉があって勝手に閉じてしまう上に、時間などを書き込んだりラインを引いたりすると、次に読む時に邪魔になることがある気がするからです。
 複数回読む時も、その都度まっさらの英文を読むことができるので、よいんじゃないかな。

 この英文は二度目なのか、2分くらいで読むことができました。

 続けて次のページも時間を記入して読み始めます。

 英文が全て理解できるわけではありません。
 どうして自分の訳が違ってしまったのかは、こうやって書きとるとハッキリわかります。「この it をハッキリ意識せずにいたからだ」とか「この three hundred って人数ではなかったわけか、なるほど」という様に、頭の中でつぶやきながら間違いを確認することができます。ハッとするのはたのしい時間です。

 たのしい教育で子ども達の笑顔とかしこさを育てる、それはつまり自分の笑顔とかしこさを広げることと同じです。たのしい教育派の先生たちをゆっくり育てて、学校現場で活躍してもらう、それは今年もRIDEの大きな目標の一つです。

 春から新しいSVも始動します。興味のある方はお問い合わせください。

 

毎日たのしい教育に全力投球、たのしい教育研究所(RIDE)です。みなさんの応援クリックが元気のバネです➡︎一緒に〈たのしい教育〉を広げませんか。簡単な方法があります。ここのクリックで〈応援している〉の一票入ります!