ガリレオが観た月 満月に近いスケッチは無い② ☆

昨日の「たのCafe」は曇っていたので観測出来ず、でした。
研究所でいっぱいの仕事をしつつ
「お〜、そうだった(・∀・) 月でてるかな」
と急いで珈琲と望遠鏡を手に外へ。

出てました。
今日は月例17夜。
スクリーンショット 2014-09-11 22.40.07さっそくガリレオが眺めた低倍率の望遠鏡をのぞきました。
これで10倍くらいです。

ここからは、前に書いた「どうして満月のスケッチをガリレオが残していないのか?」の続きです。

眩しすぎるのです…
何百倍の望遠鏡ならその眩しい中でもクレーターを観る事ができるでしょうけど、わたしがみた望遠鏡では月全体がまぶしすぎてクレーターのスケッチはかなり厳しい。

眩しすぎて描くのに適していないのでしかたなく、ガリレオは半月あたりから三日月にかけての月をスケッチしていたのでしょう。
galileo_moon
今度は半月の頃、眺めてみることにします。

加えます。
 板倉聖宣が訳した ガリレオ著「望遠鏡で見た 星空の大発見」やまねこ出版 は名訳・名著です。
 岩波からすでに別な人が「星界の報告」 として訳しているのですけど、話にならないくらいでス。どういうところがすごいのか、についてはまた後日書きますね。

           いっきゅう

コピーって写真なのですね(^^

コピー時に写りこんだ手

これはコピーにあまり慣れていない方が印刷したプリントです。

偶然写りこんだ手です。
コピー機ってこんなに鮮明に写るんですね。

「おれは顔やったことあるよ」とハカセ。
とハカセにすすめられましたが、挑戦できずにいる研究所スタッフでした。

AZU記

 

 

 

 

 

たのしい教育Cafe おおいに盛り上がる

9月のたのしい教育Cafe おおいに盛り上がりました。

メニューも豊富で
◯ たのしいキャリア教育◯ たのしいかわいい クッキーベアーづくり
スクリーンショット 2014-09-10 23.35.15◯ 仮説実験授業「日本歴史入門 第一部」
◯ パズリンでピタゴラスの定理
◯ 図形パズル
スクリーンショット 2014-09-10 23.28.11◯ 100均の石と石を擦り合わせると光る現象(摩擦ルミネッセンス:発光現象)
スクリーンショット 2014-09-10 23.43.18
◯ プラン「ガリレオが観た月」
◯ ブーメランはなぜ戻って来るか 原子論的解説
スクリーンショット 2014-09-10 23.33.35◯ たのCafe後半のスケジュール

などなど、おなかいっぱいのたのしいメニューでした。
来月がたのしみです。
それにしてもとても贅沢な研究会です。
みなさんもぜひどうぞ。

分かるとは何か? ブーメランが戻る原理が今朝解けた!

前にブーメラン研究会の事を書いた。
ブーメランが戻る原理を書いた資料を数日没頭して追いかけ、ある結論に達した。
「わからない(・∀・)」

「ブーメランが戻る原理」のスタンダードな説明は例えばこう…これらを詳しく説明するのです。
スクリーンショット 2014-09-10 11.32.51ダウンロード「揚力が働くので」とか「歳差運動の作用で」とか「右手の法則が」、「遠心力のせいで」などなど…いろいろな言葉が出て来る。

大体からして
「こういう力が働くのでこうなります」
という説明の仕方についていけない。

知りたいのは「なぜそういう力が働いて、結果として戻って来るのか」なのに、
それをすっ飛ばして
「こういう力が働くのだ」と言ってくるからだ。

例えて言えば「どうしてこのケーキはこんなに美味しく感じるのでしょうね?」と聞いた時に「このケーキの美味しさがあなたの舌に作用するからだ」といっている様なものだと思う。

けれど、先生がそういったらたいていの生徒は「ふ〜ん、そうたなんだ」となっていくものだ。

しかし劣等生は健全である。
しだいにそういう授業にがまんできなくなる。
おしゃべりをはじめる、別な本を読む、トイレに行く…
元気ある劣等生は教室からエスケープする。

私は劣等生の味方でありたいし、実はわたし自身が劣等生である。
ただし好奇心がとても大きな劣等生なので「それは分かりません」と発言するし、「知りたい・分かりたい」という気持ちは捨てない。

劣等生の代表としての私は、私の大切な仲間達が席を立たず、「先生わかった、これはすばらしいね」と感動してくれる授業を広めたいし作りたい。

師のガリレオも、たとえば優等生達が「天動説」になっとくしている(させられている)中で、優等生である事を拒否したからこそ真理に到達できた。

何しろ天動説を解いた人達は超一流の学者集団なのだ。
「聖書に書いてあるから証明終わり」という様な単純な説得ではない。
長い歴史の中で細かい計算や観測を繰り返し重厚に理論を構築しているのだ。
いろいろな観測事実を「天動説」で説明する術をいくつも持っている…かなり手強い。
スクリーンショット 2014-09-10 11.57.36スクリーンショット 2014-09-10 11.57.43スクリーンショット 2014-09-10 11.57.52ガリレオは優等生でなかった故に、自分の頭でなっとくできる真理を求めた。
そして自分の観測事実を元にして予想を立て「地動説」を主張できた。
「振り子の法則」も発見できた。
「原子の存在」を確信できた。

「分かる」とは何か?
それは「自分の中でそれが生き生きとイメージできること」だと考えている。
「ふ〜ん、そういうことなんだ」
ではなくて、
「そうか、そういう事か!」
という感動を伴った理解である。

さてブーメランの戻る原理については、「原子論」をキーにしてやっと自分自身がなっとくするものができた。
さっそくプランとしてまとめているところなのだが、今は実際に実験を見てもらいながらでなくては、イメージを伝えきれない。

興味のある方は、ぜひ「ブーメラン講座」を企画してわたしを呼んでいただきたい(^^