絵本の紹介「マッチ箱日記」

琉太郎さんが「朝の連続小説」について書いてくれたからでしょう。
ずいぶん久しぶりに本を手にしました。
たのしい教育研究所を設立してからというもの、ほとんど「趣味としての読書」を制限していたというか、物理的にできなくなっていたので、「ずいぶん久しぶり」というのは誇張ではありません。
それまでず〜っと本を手放せない活字中毒だったのにね。

今日は県庁で仕事があって、終わってから本屋さんにいきました。
いつもの様に、授業に関係する本のコーナーに向かっていると、「マッチ箱日記」というタイトルが目に飛び込んできました。
「え、マッチ箱に書かなくても他に書き込めるものは他にあるのになぁ」
とか考えつつ行き過ぎたのですけど、はじめに書いたように、琉太郎さんの文章に触発されていたのでしょう、自然と身体が子どもの本のコーナーに後ずさり(^^
azimuth:0.000000||elevation:0.000000||horizon:0.000000 スクリーンショット 2014-08-04 21.58.08絵もとてもいい感じ。
手に取って開き、マッチ箱が日記になっている秘密を知って、涙を浮かべてしまいました。
映画も小説も「泣きものジャンル」は避ける私ですけど、この絵本の涙はイヤな味の涙ではありません。

どのページの絵もとても味わいがあって、それぞれのページを額に入れて張っておきたいくらいです。

解説など読んでいませんけど、実話でないと書けない話です。
実現するかどうかは怪しいのですけど、きっと、誰かが映画化を探っていると思います。

そう、主人公のおじいちゃんはイタリアからの移民です。
映画の名作中の名作、ゴッドファザーを思い出します。
この上の絵にあるような大きな部屋をもっているくらいですから、もしかすると、その系だったりして(^^

久しぶりに心からおすすめ致します。
「課題図書」とついていますけど、ご心配なく、課題図書といっても教育的意図が強い作品ばかりではありません。

最近は、盟友いらはさんに「欲しい人がすぐ注文できる状態が親切というものなんだ」と言われて、注文できるものはそのような設定にしてあります。
下のサイトで注文できます。
研究所に顔を出せる人は、わたしの部屋においてありますから、声をかけてください。
お貸しします。
マッチ箱日記

「朝の連続小説」はシンプルで効果的なたのしい読書指導

前回、一冊の教育雑誌『たのしい授業』創刊0号(1983年 仮説社)
との出会いを書きました。
その記事の中に「朝の連続小説」という実践がありました。
朝の連続テレビドラマではありませんよ。

         (編集部 画像添付と補注)たのしい授業 創刊0号の目次 ※クリックで開きます
          「朝の連続小説」は左下に小さく出ていますスクリーンショット 2014-08-04 7.27.05
どのクラスにも本を読むことが苦手で読書が嫌いな、
先生の読書指導がうまくいかない児童生徒がいますよね。

この方法は、初任者の先生でも児童生徒の両親でもできる方法です。
この方法は、とてもシンプルで子どもたちを読書好きにすることができます。

その「朝の連続小説」とは、読み聞かせなんですね。
教師が毎朝、5~8分程度本を読んで聞かせるのです。

雑誌の中で紹介されていた実践には『窓際のトットちゃん』を
新学期スタートから読んだとありましたので、
私も本屋さんにその本を買いに行きました。

担任になり、すぐに実践しました。
読み進めるうちに、子どもたちは集中していていきます。
その時間は、充実していて手応えを感じました。

読み聞かせは、自分で読むのが苦手な子でも集中して聞いてくれますね。
年度末の子どもたちの感想文には、「朝の連続小説」の評価がかなり高く、
「読書は嫌いだったけれど好きになりました」という感想文を読んだときには、
こみ上げてくるものがありました。

以後、学級担任になったときは、必ず実践する定番になりました。
一年間でかなりの本が読めます。単純に計算してみると、
年間の授業日数が200日としたら200×5分=1000分(約17時間)

読書好きにするには、読書の楽しさを体験させてあげることですね。
その方法として、オススメします。
もちろん、家庭では「夜の連続小説」ということで実践すると
子どもは喜ぶことでしょう。                (琉太郎:記)
(編集部 附記)琉太郎さんが連続で書いた「朝の連続小説」がまとめられて仮説社から出版されています。

「たのしい授業」との出会いが人生を変えた

琉太郎です。
久しぶりに投稿しますね。

突然ですが、あなたは、本との出会いで人生が変わった、
という体験がありますか。

幸いに、私には、その体験があります。

大学を卒業し、4月からの採用が決まったとき、
那覇の本屋さんで、これからの教育実践に役立つ本はないのかと
教育関連の書棚を眺めていました。

雑誌コーナーに立ち寄ったとき、運命の本との出会いがありました。
タイトルがとても気になったんですね。
すぐに購入し、帰宅すると一気に読み終えました。

教壇に立った経験のない私が、読んでいるうちに、
これなら僕にも実践できると思えた記事があったのです。

その本とは、創刊したばかりの『たのしい授業』(仮説社)
という月刊の教育雑誌です。
スクリーンショット 2014-08-03 8.50.01
これなら、僕にもたのしい授業ができるにちがいないと
思わせてくれた記事がわずか1ページの「朝の連続小説」なんです。

その時には、これからの教育実践を決定づけてくれることになるとは、
思いもしませんでした。
気づけば、あれから30年あまりがたちました。
(続く)
たのしい授業 2014年 08月号 [雑誌]

たのしい授業 2014年 07月号 [雑誌]

沖縄のたのしい教育の重要人物 伊良波さんが やってきた!

「たのしい教育」とwebで検索をかけると、私たちの「たのしい教育研究所」がトップに出るくらい有名になってきました。
すると、研究所の代表である私 きゆな が、沖縄の「たのしい教育」の魁であると考える人もいるかもしれません…違います。
沖縄で「たのしい教育」という社会的実験を始めたのは「伊良波 正志:いらは まさし」その人です。

彼が1984年にその活動を開始しなければ、たのしい教育研究所もまだ無かったし、今の様に、沖縄に「たのしい教育」が普及する事もまだまだの状態だったと思います。

その伊良波さんが、研究所にやって来てくれました。二人で二〜三時間、とてもとても濃い話をしました。
充実した一日となりました。スクリーンショット 2014-08-02 17.25.55