親子が仲良くなる たのしい教育=講座「たのしく伸びようよ夏」の情景

たのしい教育研究所が企画から運営までフルに受け持つ講座「たのしくのびようよ夏!」が大盛況のうちに終了しました。

親子が仲良くなるたのしい教育

 

定員以上の申し込みに、キャンセル待ちをしても参加していただけない方達などがたくさん出ましたが、これも講座のグレードを保つために必要なことなのでご了承ください。

子ども達は自由研究をテーマに、大人は自分の知的好奇心の高揚に、教育関係者の方は二学期の教材研究にと、いろいろな思いで参加していただきました。

とりあげた内容のどれも好評で、「おー」とか「うわー」という声、「おいしい」「たのしい」「もっと読んで」など、歓声溢れる講座となりました。

ラストの「ものはすべて〈固いもの〉〈水のようなもの〉〈空気のようなもの〉にへんかする」という授業では、科学の本質的な内容を取り扱っているのに(いるから)、一年生の子ども達から祖父母の方まで、水を打ったように原子論の話に聞き入り、その後とてもたのしく実験をしてくれていました。

親子がとてもたのしそうに授業で協力しているシーンも随所にみられ、「たのしい教育」は親子が仲良くなる方法でもあるのだと感じた1日になりました。

ご参加いただけなかった皆さん、ぜひ「たのしく伸びようよ 秋!」をご期待ください。

募集情報はこのサイトに載ります!

毎日たのしく元気に
「たのしい教育研究所」です!

板倉聖宣「科学読み物を読む意義」

 仮説実験授業研究会代表で日本科学史学会の会長でもある 板倉聖宣は、子ども向けの科学の本を最もたくさん書いている人物です。
板倉聖宣が文部科学省の教育政策研究所の室長をしていた頃に書いた文章があります。50年近く前のものですけど、たのしい読書教育について、とても興味深いことをたくさん語ってくれています。
たのしい教育メールマガジンに、その文章を書き取って掲載していますが、その一部をお届けします。
夏休みの読書のきっかけになれば幸いです。※古い資料からの書き起こしなので、文章の責任は喜友名に在ります。

「科学読物をなぜ読まなければならないか?」

そのひとつの理由として前回、こういうことを書きました。

「今の理科教育の欠陥のために子どもが科学というものを正しく理解する自信を失うのを防ぐことにある」

 

それなら、学校の理科がよく勉強できさえすれば、読物は文学作品だけ読んでいればそれでよいのでしょうか?

 

私はそうは思いません。

学校にすぐれた理科の先生がいて、たくさんの実験をやらせてくれたり、わかりやすく教えてくれれば誰だって科学の勉強がたのしくてしかたがなくなるでしょう。

実際、私どもがいま小学校でやっている新しい理科の授業(「仮説実験授業」という)では、どのクラスでもほぼ全員の生徒が「科学の問題を考えたり、実験したり、討論をしたりするのが好きだ、大好きだ」といってくれます。しかし、そうなってもやはり科学読物は読ませなければならないのです。

 

「学校の理科の時間に実験をしながら科学の勉強をしていく」ということはすばらしいことです。しかし、「実験することだけが科学の勉強」だと思ってはいけません。

 

私たちは、自分では簡単に実験できないことについても、すぐれた科学者たちの研究したことについて勉強しなければなりません。彼らがどのように考えて自然のなぞを解きあかしていったか、その考え方にも学ぶ必要があるでしょう。

こういうことについて教えてくれるのは科学読物よりほかにないのです。

 

読書教育もたのしくいこう!
たのしい教育研究所です。

3Dプリンタ=たのしい教育への可能性

3Dプリンタとたのしい教育の相性はとても良い!
3Dプリンタのエキスパートの方とお会いして、そのことをますます強く感じています。

3Dプリンタを利用して、子ども達の知的好奇心を高める教材をつくるというアイディアはたくさん湧き出てきます。
長年教育の現場で、子ども達と子どもの感覚で過ごした日々の中で
「今、この物体を見てもらえたら盛り上がるのに」
と感じたことはとてもたくさんあります。
いずれその具体的なことは書かせていただくか、あるいは「たのしい3D教材作成プロジェクト」として別に立ち上げてすすめるか、ということで、今回は3Dプリンタの紹介をさせていただきます。

これが3Dプリンタの実物です。
100万円近くします。左が、そのプリンタで作ったミロのヴィーナスです。

たのしく3Dプリンタ3

これは3Dプリンタで作成された恐竜の骨格標本です。
重さは・・・まさにプラスチックそのものをもっている感じです。

たのしく3Dプリンタ2

3Dプリンタは、どのようにしてこういう物体をつくりだしてくれるのでしょう?

幾つかのタイプがあります ⇨こちら

私が見せていただいたのは、熱溶解積層方式の3Dプリンタです。
5万円を切るものも出ているので驚きです。

これは低価格帯の3Dプリンタが作成中の様子。
このプリンターのヘッドの様なものが細かく動いて作成がすすみます。
上の方に白いヒモみたいなものが見えますね。これがこのタイプの3Dプリンタの素材です。

たのしく3Dプリンタ

さっきの白いヒモ状のものは、こういうプラスチック系樹脂です。
これが、プリンタのヘッドで溶かされていって、データに基づいて「3D物体」をつくっていくのです。

たのしく3Dプリンタ4さて皆さんは、これでどういうものを作りたいですか?

わたしは、「あれもつくりたい」「これも作れるといいな・・・」「おっと、もしかしてあれも作れないかな」という感じで、アイディアが湧いています。

普通学級の子ども達だけでなく、ハンディーのある子ども達(特別支援学校学級)へもたくさんのメリットが出てくると思います。

少し落ち着いたら「たのしい教育Cafe」で取り上げて、みんなでアイディアを出し合いたいと思います。

「3Dプリンタとたのしい教育のフュージョン(融合)」にご期待ください。

たのしい教育の可能性はどんどん広がって
ますます元気に活動する「たのしい教育研究所」です

笑顔と未来の力を育てる「たのしい教育研究所」

先日実施した、沖縄市の子ども達へのキャリア教育の授業の続きになります。

子ども達の感想の中に「知恵と工夫を協力してたのしもう」というテーマでとりあげた「コマづくり」について、たのしく評価してくれたものがたくさんありました。

コマ作りは今回の授業のラストに位置しています。仲間たちと協力して作ったという言葉もいろいろ出ていましたから、子ども達の多くが最後までたのしんでくれていたのだと思います。

ランダムに取り出した一枚です。

コマづくり

土曜日は、メンバー総力で「たのしく伸びようよ夏!」の講座を開催します。
今からとてもたのしみです。

参加者も多く、すでにキャンセル待ちの状況が続いているとのこと。来てくれた方達にたっぷりと満足してもらいたいと思っています。

たのしい教育研究所は、単なる授業ではなく
「未来の笑顔と力」を届けています