春の講座の研究会がたのしい

 たのしい教育研究所の第三ラボで、春の講座のものづくり研究会が開催されました。

 テーマは春の出会いも別れもたのしい教育です。
 別れのパーティーや出会いのパーティーでたのしくもりあがる、おいしいものづくりのアイディアを出し合っています。

 3人の先生たちで、とってもたのしくておいしいものが出来上がりました。
 今回も大ヒットだと思います。

 これはみんなでドキドキしながら出来上がる様子を見つめているところです。

 何しろ美味しいのですよ(´ー`

 講座用なのでこれ以上詳しい紹介はできないのが残念です。

 春の講座はリーフ完成の前から申し込みが相次ぎ、リーフ配布の時にはすでに半分くらいの席が埋まる状態です、とてもうれしく思います。

 関係者への配布が終わったら、このサイトでも案内を出すことができると思います。

 

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〈分かるからたのしい〉➡︎〈分からないこともたのしい〉/量子の世界

 学生時代から〈量子力学〉について興味があって、いろいろな本を読んだり大学の特別講義を受けたりしてきました。〈量子〉そのものが、学ぶほどに理解不能な世界です、今日はそれにからむ話です。といっても難しいことをかくつもりはありません、それはいつもの通りのスタイルです。

 第一研究所の書籍の多くを手放して、本そのものがかなり少なくなったので、読みたい本たちが目に映る様になってきました。本が無くなったのは残念なことですけど、よいこともたくさんあります。
 以前購入しておいた量子論の本も科学のコーナーに並ぶ様になり、時々手にしています、やはりおもしろい。

 私たちが目に見える世界よりもっと小さな世界が、このサイトでもよく話題にしている〈原子〉の世界です。現代の科学はすべてその原子の存在を元にして組み立てられています。

 ほんの100年ほど前の科学者たちでさえ、原子の存在を否定する人たちがたくさんいたのに、今では、原子の存在を否定する科学者はいません。

 原子の存在を元にして考えると、雨がふるスピードも、砂糖が溶けて見えなくなる現象も、どうして走ったり考えたりできるのかも、はっきり説明できるからです。

 最近では写真を取ることもできる様になり、今では原子が動く様子までみることができます。

 ぜひ動画もご覧ください。

https://www.youtube.com/watch?v=gr4jLuqrzbw&feature=emb_logo

 その〈原子〉より、もっと小さな世界が〈量子〉の世界です。
 量子は〈粒〉という物体の性質と〈波〉である非物体の性質の両方をもっています。
 何のこっちゃ、と思う人たちも少しお付き合い下さい。

 私たちのみる世界では、たとえばAくんが投げた野球ボールがBくんのグローブに届く前に、その中間のたくさんの場所(中間点〉を通過します。


 ところが〈量子〉はAくんの手から中間点を通過せずに突然Bくんのグローブに現れたりするのです、これはもうビックリの世界ですよね。
 実際、その現象を発見した科学者たちも、それが信じられず「きっとどこかの点を通過しているだろう、今の自分たちの技術レベルが低くてそれを見つけられないだけなんだろう」と考えていました。

 ところが〈予想➡︎実験〉すなわち〈科学〉の研究をすすめればすすめるほど 量子の存在や振る舞いは、私たちの知っている物理の法則では説明不能になってきたのです。そこで私たち人間は新しく「量子力学」という物理法則を組み立てて考える様になりました。

 何しろ量子の研究でノーベル賞を受賞したファインマン自身が、量子のふるまいについて

「こんなことはあっていいのか?」と考え続けるのはやめなさい。
 その問いへの答えは誰も知らないのだから」

と語っているほど、研究者にとってもおかしな振る舞いをするのが量子なのです。
 つまり〈分からなくたってたのしい世界〉が今の科学の最先端を走っている、たくさんの科学者たちがその研究に没頭しているのです。

 ところでも、わたしが現役の教師の頃「答えがわかる様になればたのしくなるんだから、子ども達が苦しいって言っても徹底的に基礎基本を教えるんだ。そうやって乗り越えてたのしくなるんだから」と先陣をきってがんばっていたA先生やB先生、C校長やD教頭たちは、今もそう信じてがんばっているのでしょうか。
 そうやってがんばった中で何パーセントの優等生がいい点数を取っていい学校に進学したでしょう。ところが同じ授業の中で「学校に行きたくない」とか「算数なんて大嫌いだ」という子ども達がどれだけ生まれたことでしょう。

「わからなくてよい」という話ではありません。
そういう尺度で教育をふるいにかけない、ということです。

 たとえば「岩にしみ入る蝉の声」という芭蕉の言葉の「声が本当に岩にしみ入る、しみ込む」のか分からなくても、なんだかすごいことを言っていると感じることは可能です。
「わかるからたのしいのだ」という頑なな思い込みを脱して、教育を〈たのしく授業できるか〉にしぼって組み立てていくことは、これからの教師にとっても大切な立ち位置になると考えています。

 たのしい教育は、わかるからたのしい、という世界も、わからないけどたのしいという世界も、どっちも含む0教育です。

 今回は少しだけメルマガの発想法の章に近いことを書きました。興味のある方はメルマガ(12000円/年)を購読しませんか。「RIDE会員」として、講座や教材の費用なども役安で提供しています。

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どんどん書いてたのしく賢く

 私のところには「何としても合格したいです」というのでスーパーバイズ(SV)を受けにくる人たちもいます。特に教師が多いのですけど、時には公務員試験であったり、高校や大学の受験であったりいろいろです。
 ちょうど今、大学の共通試験が実施されていますね。
 私のSVを受けたAさんも、全力でトライしていることでしょう。

 SVではメンタル的なものに加えてフィジカル、実務的なことも伝えます。

 問題を解く時には〈時間〉を記入して〈自分が解くことに要した長さ〉を意識することが必須です。
 あわせて「どんどん書く」ということです。

 私は英語が好きなので10分くらい時間がみつかると英文に向かっていることがあります。わずかな時間で読むという時には受験用の参考書や問題集はとても重宝です。「そんな味気ないものを?」と思う人がいるかもしれません、違うんですよ。

 たとえばこれもよく語っていることなのですけど「無人島に持っていく一冊は?」と問われたら〈高校の国語の教科書〉と答えます。いろいろな分野の名作がぎっしり詰め込まれているからです。

 英語の試験なども、各大学が興味深い内容の英文を準備して問いかるのが普通で、大抵は「これ知らなかったな/おもしろいな」と感じてしまいます、本当です。しかも試験時間で解いてもらうために、短くまとまった英文を準備してくれているので、細切れの時間で読むにはとても重宝です。

 これは最近読んだ時の受験英語の本です。


 わたしは大抵コピーしたものを読んでいます。本は〈しなり〉があって勝手に閉じてしまう上に、時間などを書き込んだりラインを引いたりすると、次に読む時に邪魔になることがある気がするからです。
 複数回読む時も、その都度まっさらの英文を読むことができるので、よいんじゃないかな。

 この英文は二度目なのか、2分くらいで読むことができました。

 続けて次のページも時間を記入して読み始めます。

 英文が全て理解できるわけではありません。
 どうして自分の訳が違ってしまったのかは、こうやって書きとるとハッキリわかります。「この it をハッキリ意識せずにいたからだ」とか「この three hundred って人数ではなかったわけか、なるほど」という様に、頭の中でつぶやきながら間違いを確認することができます。ハッとするのはたのしい時間です。

 たのしい教育で子ども達の笑顔とかしこさを育てる、それはつまり自分の笑顔とかしこさを広げることと同じです。たのしい教育派の先生たちをゆっくり育てて、学校現場で活躍してもらう、それは今年もRIDEの大きな目標の一つです。

 春から新しいSVも始動します。興味のある方はお問い合わせください。

 

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たぐいまれなる博物館を歩く/愛らしいタブノキ

 「たのしい教育研究所」がある沖縄は日本の南の暖かい場所にあるのですけど、沖縄も寒波のせいでかなり寒い日々が続いています。

 昨日はめずらしく暖かい陽気だったので、類い稀なる野の博物館を歩きました。
 これは第三研究所の近くの公園です。※ちなみに先日紹介した〈梅見〉の場所とはちがいます

 歩いているとおもしろいものをみつけました。
 閉じた松ぼっくりのような形をしています。

 たくさんついています。

  〈タブノキ〉、10m以上の巨木です。

 お線香や蚊取り線香のベースの粘着剤〈タブ粉〉の原料になる木です、これがタブ粉。

 

 さて寒い今の時期、松ぼっくりのような形になっているのは〈実〉なのでしょうか?

 

 他のものをながめてみましょう。

 実は〈実〉ではありません。

 開くとこうやって、中からつぼみがいっぱい出て来ます。

 中の花や葉になるものをそのつぼみが守っているのです。
 冬芽といったり昆芽といったり、いくつかの呼び方があるのですけど、それはそれとして、とても愛らしいしくみですよね。

 巨木なのに、花は小さくて、開いた円周は一円玉より小さいくらいです。

 類い稀なる野の博物館を歩くのは、たのしくてなりません。
 皆さんも近くの公園や野原を歩いてみませんか。
 このサイトは、子ども達も読んでくれる様になってきました。
 子どもは一人では行かずに、大人の人たちと一緒に歩いてくださいね。

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