おいしい:米粉で 沖縄定番ひらやーちー(平焼き)|小麦粉がなくても大丈夫!|予想⇨実験

前に書きましたが、たのしい教育研究書で「大掃除大会」をやりました。 https://tanokyo.com/archives/6939 いろいろなものを処分したので広くなりましたが、いろいろなものがなくなりました。 某月某日、子ども達のコースが終わってスタッフと一緒に、とれたてのヨモギで、沖縄のヒラヤーチーという定番料理をしようとトライ。簡単でとてもおいしい料理です。 スクリーンショット 2015-09-13 8.49.44

⇒クックパット「ひらやーちー」

ところが、大掃除大会で、賞味期限があやしい食材はどんどん処分したので、「小麦粉」がない! あらら ということで、お米を粉にして、米粉でヒラヤーチーを作ってみることにしました。 残っていた子ども達から 「え〜、何で米を粉にするの?」 「食べられるの?」 という質問が来ましたが、そういうことは私もやったことがないので、「実験」なのです。 1.米を粉にするのは「コーヒーミル」でトライ。 あっという間に粉になります…1〜2分くらい。 コーヒーは予め拭き取りましたが、少しは残っているかもしれません。 気にしない! スクリーンショット 2015-09-12 17.00.04 スクリーンショット 2015-09-12 17.00.132.ボールに入れて水でとき、刻んだヨモギを入れます。 ひとつまみの塩で味付けしておきます。スクリーンショット 2015-09-12 17.00.19 3.油を引いて、そこにお玉でジャ〜。白いヒラヤーチーができているみたい。 とても簡単にできてしまいました。 ※本来使う小麦粉だときつね色になりますスクリーンショット 2015-09-12 17.00.26スクリーンショット 2015-09-12 17.00.34 4.さぁ、食べてみましょう! スクリーンショット 2015-09-12 17.00.42おいしい(・∀・ あっという間になくなって、最後の一片を携帯でパチリと写した一枚です。 1のコーヒーミルいっぱいで5〜6枚焼けます。 それがあっという間になくなりました。 もう一度書きますが 「おいしい!」 あたらしい名前をつけなきゃいけませんね。 どなたか名付け親になりませんか。

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自由研究/うくの? しずむの? バナナ編

昨日の「たのしい教育研究所 大掃除大会」の合間に、いろいろな実験をたのしみました。

このサイトですでに書いた授業プラン「うくの? しずむの?」の研究の一つを紹介します。

最近のテーマは
「野菜や果物でしずむものとうくものの違いを的確に予想できるか」です。

大掃除大会にエントリーした方が旧盆のご馳走のおすそ分けということで「バナナ」を持ってきてくれました。

さてバナナは うくの? しずむの?
みなさんはどう思いますか?
この実験一つでバナナ全体を代表させてよいのか、という疑問を持つ方は
「スーパーで手に入れた普通のバナナでは?」と考えてみてください。

スクリーンショット 2015-08-29 18.50.47

予想 ア うく
イ しずむ
ウ その他

どうしてそう予想しましたか?
周りの人たちにも質問して、お互いの思いを話し合ってみてください。

「大掃除大会」に参加した皆さんの意見は
・ぶら下がるようにして生るものは浮く
・ぎゅうぎゅうづめだからしずむ
・ぐちゃぐちゃに熟れきったら浮くけど、この普通の状態のバナナならしずむ
・皮が空気をふくんでいそうだから浮く

などなど議論がやみません。
ということで、実験してみることになりました。

 

———– 実験編 ———–

  みんなで「3、2、1」と大きく声をそろえて、ちゃぽんとバナナを水面に落とすと・・・

スクリーンショット 2015-08-29 18.50.53

プカリ・・・

浮いてくるではありませんか。

結果は「浮く」です。

 

しかし、ここで終わるのはもったいない。

皮をむくとどうなるか?

スクリーンショット 2015-08-29 18.50.58

うくの? しずむの?

みなさんどう思いますか?

科学というのは、同じ条件をととのえてあげれば、誰がどこでいつやっても同じ結果が出るのです。

ご家族、友人たちとやってみませんか?

「大人がこんなのではたのしめないよ」というご意見の方。

そういう予想もあるかもしれませんが、たのしい教育研究所の実験によると、子どもからおじいちゃん、おばあちゃんたちまで、どんどん予想を立てながらたのしんでくれますよ。

沖縄には世界に輝くOIST(大学院大学)があります。
素晴らしい施設・組織です。そこできっと沖縄の可能性が広がるとわくわくしています。

たのしい教育研究所は、たとえば台所で、たとえば勉強机の上で予想を立てながら実験できるものを中心に提供しています。
不思議かしもしれませんが、歴史に残る科学的な実験は、身近なもので確かめものも多いのです。わたしの大好きなガリレオも、原子論を提唱したエピクロスも、ごく身近なものから発想していったのです。

世界に誇る施設・組織のアプローチとたのしい教育研究所の様なアプローチと、両方がきっと沖縄の可能性を広げると思っています。

たのしい教育の最先端を走る
「たのしい教育研究所」です
沖縄の豊かな味のある魅力的な人材を育て
沖縄の本質的な学力を高める活動に
全力投球の日々です!

 

自由研究 うくの? しずむの? マンゴ編/自由研究こそ本物の研究!

新作プラン『うくの? しずむの?」の話しで盛り上がり、差し入れて頂いた宮古島の美味しいマンゴで実験。

みなさんはマンゴは浮くと思いますか? しずむと思いますか?

スクリーンショット 2015-08-23 23.20.03

予想
マンゴは水にうくの? しずむの?
ア うく
イ しずむ

どうしてそう予想しましたか?

たのしい教育研究隊のメンバーで予想を立てて実験してみました。
いかにも浮きそうだ、という意見
木になるものは浮く、という確信を持っている人
なんとなく沈みそうだ、という人
持ってみて「あ、これは確実に浮く」と語る人
『地面より上に生るものは浮く、地面の下にできるものは沈む』という法則を語る人

いろいろな方たちの興味関心を受けて、さぁ実験!

スクリーンショット 2015-08-23 23.20.10結果。
マンゴはしずんでいます。スクリーンショット 2015-08-23 23.20.37

浮くという確信を持っていた人たちはみんなびっくり。

その後、数名がタネを解体してくれました。
マンゴのタネは大きくて『タネなしマンゴができたらいいのに』とわたしは思っているくらいなのですけど、タネの中の種子もやはりでかい。
芽が出始めていました。

スクリーンショット 2015-08-23 23.20.56

マンゴを巡って、食べる前も、食べるときも、食べて後も大いに盛り上がるたのしい教育研究隊です。

 

授業プラン 羅針盤も円を描く製図器もどうしてどちらもコンパスか(2)/言葉から広がる世界 その2

※このページから目にした方は、前のページに戻ってお読みください。

読者の方から
「次が待ち遠しいです」
という嬉しい便りが届いています。
国語を教えているという方から「印刷して利用したい」という話もありました。
「たのしい教育研究所は、子ども達がたのしく賢くなる活動なら応援します」と答えています。
気に入った方は教材としてご利用ください。
「自由研究」の題材としても十分成り立つと思います。

 小学生から馴染み深い製図器のコンパスも、山登りなどで使う方向を知るコンパスも、どうしてどちらも「コンパス」なのか、というお話の続きです。

「予想を立てることこそが真理に至る唯一の道」
です。
ここでも皆さんの考えを聞いてから話を始めたいと思います。

問題 方角を知るコンパス、円を描くコンパス、どちらもコンパスですが、それはなぜだと思いますか?

予想 ア.特に理由はなく偶然の一致
イ.〜〜という理由で

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おはなし「コンパス」

こういう時には「辞書」がまさに、方向を示すものとしてのコンパスの役割もしてくれます。

 調べてみましょう。

「その1」に書きましたが、発明は、製図器のコンパスがずっと古く、言葉としてもそれが源です。

「プログレッシブ英和中辞典」にはこうあります。
    compass
[古フランス語←俗ラテン語compāssāre (com-共に+passus歩くこと=同じ歩み→コンパス)]
    com・pass・a・ble

共に歩くこと⇒同じ歩み⇒コンパス と説明してくれています。
ラテン語からフランス語に入っていったのですね。

インターネット上のWeblioという辞書にはこうあります。
中世ラテン語「(歩幅で)測る」の意 (COM‐+ラテン語 passus 「歩み,歩幅」)

「歩幅で測る」という意味を持つ言葉が「コンパス」なのだという話は、プログレッシブ英和中辞典も同じです。

 製図器のコンパスは、ディバイダー(分割器)と呼ばれることもある、というはなしを「その1」に書きましたが、長さを同じ長さで区切っていく事、同じ長さ(半径)で線を引く製図器としての意味としてコンパスと名付けられたのですね。

 子どもの頃、鬼ごっことか、ケンパ遊びをする時に、よく地面に円を描くことがありました。
index 円を描くのは簡単です。片足を固定して、回りながらもう一方の足で線を引くのです。
きっと古代ギリシャの人達もそうやって円を描いたことでしょう。人間が進化していく中でもっと古くから、そういう方法を発見していたに違いありません。

 人間の両脚をコンパスと呼ぶことがありますが、なんとなく、脚が製図器のコンパスに似ているから、そういうニックネームで呼ばれるようにもなった、と考えてしまいますが、人間の脚のイメージが実は先にあって、製図器のコンパスの名前に入っていったと私は思っています。

では方角を示すコンパスにはなしをすすめましょう。
方角を示すコンパスは、その製図器としてのコンパスからイメージされて出来ました。
よく見てください。
方角を同じ長さで区切ってくれているのが「羅針盤/コンパス」なのです。
スクリーンショット 2015-08-17 9.14.00 方角を区切るものとしてのコンパスです。

 もちろんコンパスは中国で発明されたという事ですから、元々は漢字です。「方位磁針」「羅針盤」などがそれです。
 それがヨーロッパに渡って、「円」を方位で区切るものとして「コンパス」という名前をあてたのでしょう。

 興味を持っていただけた方は自分でもいろいろ調べてみてください。

 

「コンパス」という一つの言葉から、いろいろな世界が広がります。
それはまるで推理小説を読むかのような、そしてそれ以上のワクワク感があります。推理小説は例えばその事件の中での世界です。しかし「言葉」は人間や社会、ものの見方・考え方など、とても大きな世界が待っています。

みなさんもぜひ、自分の気になる言葉について、予想を立てて調べてみませんか。

たとえばこの間、先生方への授業の中で
「いただく」とか「いただきます」という言葉はどういう意味か?
というはなしをしました。

多くの先生は「〈生き物の命をもらう、いただく〉という意味で使われる言葉です」と答えていました。
道徳や食育の授業でも、「食べ物の大切さ」を教えるという意味で、そのようなはなしをする先生もいるようです。

私の予想は違います。
その話を広げた人物が、以前「子ども相談室」で納得いかない説明で子どもをごまかしてしまった人物なので、そう思うということもありますが、漢字を見ても、そうではないと思っています。

自分では調べていませんが、「言葉から広がる世界」に興味をもっていただける方がいたら、調べて教えてください。機会がればこのサイトでも紹介させていただきます。

以上