新聞ゴマをたのしむ子ども達と先生|ひろがる「たのしいキャリア教育/グッジョブ授業プラン」

今日もうれしいメールが届きました。

このサイトで紹介した「新聞ゴマ/しんぶんゴマ」を休憩時間に試してくれたそうです。

とても盛り上がったとのこと。

早い子で3分ではできたといいます。
長くても15分あればOKだそうです。

この新聞ゴマは、作ってみるとわかるのですけど、とても安定したものになります。

一枚の紙を切って回すと、重心がぶれることも多いのですけど、テープを巻いていくとちょうど真ん中のつまようじに重心が重なるからです。

子ども達の様子をいくつかおとどけします。

切った新聞紙のテープを巻いている様子です。

新聞ごまづくり

これは出来上がった新聞ゴマ/しんぶんごま を回している様子。
きれいに回っています。

新聞ゴマしんぶんごま3

新聞ゴマしんぶんごま2

これは

これはみんなで競争している時の様子です。

新聞ゴマしんぶんごま4

 

できあがった新聞ゴマを並べた写真です。

新聞ごましんぶんごま

ところで、コマを作ることができなかった子がいたそうです。
「こんなの作る意味ないよ」というのならしかたないのですけど、「作ろうと思ったのに作ることができなかった」としたら、ぜひその子から学びたいです。

沖縄に何度か招いたことがある、松本キミ子さんという絵の先生がいます。
キミ子さんが書いた「絵の描けない子はわたしの教師」という本があります。
それと同じで、授業プランを作成している私には
「コマの作れない子はわたしの教師」
そう思えます。

ものづくりの知恵と工夫がキャリア教育につながる、たのしいプランにしていきたいと思っています。

 

ひろがるたのしい教育の真っ只中
「たのしい教育研究所」です

 

橋の実験|小さなブロックで「谷」に「橋」をかけられるか?

子ども達や先生方と「橋」の研究がすすんでいます。

今回はこういう実験について考えてみましょう。

ここに木のブロックがあります。
このブロックを二つ並べても届かない「谷」があります。
この机がガケで、その間が「谷」だと思ってください。

スクリーンショット 2015-12-10 16.07.51

木のブロックを並べていって、このガケに橋をかけることができるでしょうか?
たとえばこんな様に並べていくと2倍以上の長さがある「谷」に橋をかけることができるのでしょうか。木のブロック以外のものを使ってはいけません。
どう思いますか?

スクリーンショット 2015-12-10 16.07.58

予想 ア.可能
   イ.不可能

予想してみてください。

この問題は「たのしいキャリア教育授業プランVol.2」に向けての検討会で出てきたものです。

キャリア教育・グッジョブの授業づくりに快進中の日です。

 

たのしい教材作りのエキスパート
「たのしい教育研究所」です

特別支援教育で五味太郎 らくがき絵本|色塗りと発表をたのしむ

たのしい教育研究所では特別支援教育に関わる先生方からの相談をうけることもしばしばあります。
最近紹介したアイディアをためしてくれた先生が写真を送ってくれました。

五味太郎の「らくがき絵本」のページの絵に色を塗って、どうしてそれが好きなのかをみんなの前で発表するというシンプルな授業です。

スクリーンショット 2015-12-09 18.55.40教師をしていた頃から
「不登校や暴力、教室を飛び出したりするなど、教師が問題行動と呼ばれる様なものの多くは〈自分の思いを言葉で相手に丁寧に伝えることができない〉と考えていることに起因する」
という仮説をあたためていました。

〈自分の思いを言葉で丁寧に話せば相手にその思いがちゃんと伝わる〉ということを学んでいけば、暴力や逃避などはかなり減ると思っています。

自分には無理だと考えてしまうから、言葉以外の解決行動に出てしまうのでしょう。

特別支援の対象の子ども達は特にそういう練習を積み重ねていくことが必要だと思います。

プランは、好きなものを色で目立たせて、周りの人たちに
「どうして好きかというとね」
という様に語ってもらいます。

色を塗るだけでもたのしいのですけど、その後の発表が重要です。

今回の授業で、「注射器が好きです」という子がいたそうです。
みんなが「どうして?」という顔をしていると、その子は
「世界から病気を減らしてくれるから」
と語ったそうです。
それを聞いた周りの人たちはみんな感動していたということでした。

わたしもその話を聞いて感動しました。

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特別支援教育もたのしい教育で!
広がるたのしい教育活動です。

 

 

 

釣り針とさいほう針|人間のテクノロジーの歴史|家庭科でのお話

人間のテクノロジーの歴史がおもしろい。

数日前、研究所に来ている先生達に、こういう問題を出してみました。

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問題
 釣り針で釣りをしたのと、針で裁縫をしたのはどちらが早かったでしょう?
 また、それらは今からどれくらい前のことだったでしょう?」

予想
ア.釣り針が先に発明された
イ.さいほう針が先に発明された
ウ.ほぼ同じくらい
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みなさんはどう思いますか?

10名くらいの先生達がいたのですけど、アとイがほぼ伯仲で、それが今からどれくらい前か、という予想については
400〜500年前という人から2000〜3000年前、という人まで大きなはばがありました。

 いろいろな意見が飛び交って勉強になりました。
「釣り針は、食いついた魚から針が外れない様に〈かえし〉と呼ばれるところがあって、裁縫用の針よりずっと複雑だから、釣り針がずっと後になって発明されただろう」

という意見も出ましたし

「裁縫針には糸を通す穴がある。釣り針の方が作るのが簡単だろう」という意見もありました。

 さて、最近よく眺めている「人類の歴史を変えた発明1001」のページをめくってみましょう。

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人類の歴史を変えた発明1001

まず裁縫針について。

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なんと紀元前2万5000年頃。
にすでに針と糸を使って裁縫をしていたのです。

 

では釣り針はどうでしょう?

私の幼い頃の記憶によると、海幸彦・山幸彦という人物がいて、その海幸彦が、たしか釣りの名人でした。
古事記に書かれていたものだと思うので、伝説上の話だということも交えて考えると2000年はいかないでしょう。

世界ではどうなのか?

ということで調べてみました。

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なんと釣り針は紀元前3万5000年頃なのです。

つまり裁縫針より1万年も前です。

これは私も驚きました。

「衣食住」といいますが、衣に関わる工夫より、食にかかわる工夫がずっと早くからすすんでいたかもしれません。

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