たのしい授業とたのしい教育

 私いっきゅうが学生の頃、その後師と仰ぐこととなる〈板倉聖宣/仮説実験授業研究会代表〉の手によって『月刊 たのしい授業』が刊行されました。これは私が持っている創刊号です。

 1983年創刊ですから、私が大学で卒論の研究に取り掛かっている頃です。

 この頃の雑誌はこういう地味なものだと考える人がいたらそれは勘違いです、日本のバブルの頃ですから、派手系真っ盛りで、逆にこういう小学生の描いたパステル的なデザインが斬新だったのを覚えています。

 これまでに何度か書いてきましたが、この月刊誌のすばらしさを沖縄で高く評価する以前から、そのベースとなった仮説実験授業の凄さを感じ、組織づくりを含んだ将来的な構想を描いていたのが〈伊良波正志〉その人です。学校では管理職という多忙な中にありながらRIDE( ライド:たのしい教育研究所 )の副代表を担ってくれています。

 その後私も「月刊 たのしい授業」に記事をたくさん載せていただきましたし、その編集委員だった時代もあります。

〈たのしい授業〉と〈たのしい教育〉は違うのでしょうか。
 雑誌『たのしい授業』は掃除の仕方や家庭訪問の方法など、いろいろな内容を取り上げているので、単に〈授業〉にとどまらない雑誌です。
〈たのしい授業〉から学び、さらにその対象を広げていく、それが「たのしい教育」だといってよいでしょう。

 教師を辞めて独立する時、〈たのしい授業研究所〉という名称も選択肢の中にあったのですけど、私の開発したカウンセリングやアウト・ドアの実技などを考えていくと必然的に「たのしい教育」という名前になりました。

 はじめは「たのしい教育総合研究所」としていたのですけど、シンプルがよいという声もあがり、〈総合〉を抜いてしまいました。しかし今でも「総合」を入れておけばよかったなと思うことがあります。

 いずれにしても「たのしい教育」という名前のおかげで、はじめてそれを目にする人たちにも〈授業だけでなく教育全体に関わる研究所だな〉とわかるはずです。
 世の中にあるもので教育に関わらないことを探すことの方が難しいくらいなので、ほとんどの事物は〈たのしい教育〉の対象となります。ただしそれが〈たのしいもの〉となれば、の話です。

 googleやyahooで検索をかけるとわかる様に「たのしい教育」という名称はRIDE( ライド:たのしい教育研究所 )そのものです

 月刊「たのしい授業」は全国誌で、RIDE( ライド:たのしい教育研究所 )はまだ全国規模ではありません。たのしい授業誌の様に、伸びていける存在でありたいと思います。 

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たのしい散歩/これは何かな?

 暑い日々ですけど、陽が沈みそうな頃ならたのしく散歩できます。

 歩いているとついつい畑の植物が目につきます。

 これは何の花でしょう?

ヘチマの花です。

実が大きくなっているものもありました。

小学校の理科などでも定番の植物なので知っている人たちも少なくないでしょう。

ヘチマ畑の近くには、1mくらいの高さの植物がたくさん育てられていました、何かわかるでしょうか。

わからない人も、予想してみてください。

予想を立てたら、近くに、知っている人がいるかもしれません、この写真を見せて聞いてみてください。

 

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予想してからね

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大人気の食べ物、これ。

ミルクティーなどの下にある丸い粒々〈タピオカ〉がとれる植物です。

正式には〈キャッサバ〉といいます。

キャッサバの地下に実る〈イモ〉のデンプンからおいしいプチプチのタピオカが作られます。

 一本のキャッサバの地下にたくさんのイモが成っています。

 そのままだと毒性もあるので、それを処理してデンプンを取りだします。そのデンプンを〈タピオカ〉と呼んでいるとのことです。

 飲み物に入っているのはこうやって丸めたタピオカですね。

 たのしく散歩すると、いろいろな知識が広がります。

暑い日々、みなさんもたのしく散歩してみませんか。

 

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予想を立てて統計でみる/コロナ離婚

〈たのしい教育メールマガジン〉の読者の方達から最近のコロナ騒動について「いっきゅう先生の見方はどうですか」という質問や要望がいくつも届いています。

 それに応えるべく、最新の統計を使ってものの見方考え方プラン作成をすすめています。

 当初わたしが予想していたことが数字として現れているので、予想が正しかったのか外れていたのかがハッキリとわかります。

 それはメルマガの内容として取っておくこととして、関連して一つ面白いデータが手に入りました。

 コロナが騒がれて緊急事態宣言も出され「夫婦が共にいる時間が増えてきたので家庭での意見の対立、価値観の対立などが顕著化し、離婚する人が増えてきた」という話を聞いたことがないでしょうか、いわゆる〈コロナ離婚〉です。

 サイトから切り取ってみましょう。

 メルマガを綴りながら偶然、離婚数の統計をみつけることができました。

 コロナによって生活が大きく変化し、離婚する人たちが増えてきたのでしょうか。

 それともさほど増えていないのでしょうか、逆に減っているのでしょうか。

 皆さんは、どう思いますか。

 まず予想を立ててみてください。

 コロナが騒がれてから、離婚する人は増えたのでしょうか?

 現在の最新データは今年の5月までの離婚数です。それを前年の統計と比較してみましょう。

 賢くなるためには〈まず予想を立てること〉が大切です。

 

予想

 コロナ自粛によって生活の状況が変わり、それによって離婚は増えて来たのでしょうか、今年の1-5月の数を前年の同じ月と比べてみましょう。

 ア.増えた

   a.とても増えた(2倍以上)

   b.増えた(1.5倍程度)

   c.少し増えた(1.1~1.2倍程度)

 イ.ほとんど変化していない

 ウ.減った

  a.半分以下

  b.減った(0.7~0.8倍程度)

  c.少し減った(0.9倍程度)

 エ.その他

 

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 メルマガを綴りながら偶然、離婚数の統計をみつけることができました。

 コロナによって生活が大きく変化し、離婚する人たちが増えてきたのでしょうか。

 それともさほど増えていないのでしょうか、逆に減っているのでしょうか。

 皆さんは、どう思いますか。

 まず予想を立ててみてください。

 コロナが騒がれてから、離婚する人は増えたのでしょうか?

 現在の最新データは今年の5月までの離婚数です。それを前年の統計と比較してみましょう。

 賢くなるためには〈まず予想を立てること〉が大切です。

 

予想

 コロナ自粛によって生活の状況が変わり、それによって離婚は増えて来たのでしょうか、今年の1-5月の数を前年の同じ月と比べてみましょう。

 ア.増えた

   a.とても増えた(2倍以上)

   b.増えた(1.5倍程度)

   c.少し増えた(1.1~1.2倍程度)

 イ.ほとんど変化していない

 ウ.減った

  a.半分以下

  b.減った(0.7~0.8倍程度)

  c.少し減った(0.9倍程度)

 エ.その他

 

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これが昨年と今年の離婚数の比較グラフです。厚生省の人口動態速報統計の一つとしてまとめられています。

青が昨年2019年、赤が今年2020年です。

かなりハッキリとしています。

1,2月はほぼ同数、3月はやや増加の兆候が見えますが、4、5月は明らかに減っています。

五月までを概算すると、離婚していた人たちは前年の約8割、ハッキリ少なくなっているのです。

コロナ離婚コロナ離婚という様に騒がれていますが、実はそういうことは全くないのです。

仕事仕事ですれ違いの生活をしていた日々と、コロナ自粛で語り合う時間や共有する時間が増えたこと、それ以外にも別な要因が考えられるでしょう。

いずれにしても離婚は明らかに減っているのです。

テレビがとりあげていた、ニュースに出ていた、ネットに出ていたということで私たちの頭の中にはいろいろなイメージが出来上がります。

しかし○○が言っていたとか、取り上げていたということで真偽を判断してはいけません。

私たちは、そのことによって手痛い失敗を数々経験してきているのです。

〈1999年に地球が滅びる〉という様な、今のこどもたちに言うと一笑にふされる様なことも、たくさんの人たちが信じてしまいました。

〈イラクは大量虐殺兵器を隠し持っている〉という間違った報道に扇動されて、戦争まで起こってしまいました。

 それが正しいのか間違っているのか、予想を立てて確かめてみることによってはじめて明らかになるのです。

 大量な情報がネットで流れてくる時代、A.I.の時代だからこそ、その情報の真偽を確かめることができる力はますます重要になってくると言ってよいでしょう。

 その力を高めることも〈たのしい教育〉の重要なテーマです。

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合格したいのか、それとも一次試験に合格したいのか?

 教員試験はたいてい一次と二次の二つに別れていて、一次試験合格後に二次試験が課されます。

 ところがほとんどの人は「まず一次試験の突破」が目標になっていて、二次試験の勉強からやる人はほとんどいません。

 私のスーパーバイズを受ける人の中には毎年、二次試験のスーパーバイズから始める人がいます。

 今回もそうです。

 一次不合格という苦しい結果を見せつけられた後、痛む心を抱えたまま立ち上がって、一次を突破した人と一緒に二次の特訓をすすめているわけです。

 自然と、指導する側の熱意も高まってきます。

 これは模擬授業のスーパーバイズです。

 先輩たちが的確なアドバイスをしてくれるので、私はもっぱら「私が勉強が苦手な子どもなら」という立場で考えを組み立ててスーパーバイズすることができます。

 円の面積の出し方を知らない教師はいません。
 教科書では知らない前提ですけど、すでに公文や学研などいろいろな塾で学んでいる子ども達もいます。
 ごく普通に勉強と付き合っている子ども達もいます。
 そしてその中にまじって「算数なんてイヤだ」と思っている子ども達もいます。
 私は、その「算数なんてイヤだ」という子ども達の味方です、〈たのしい教育研究所(RIDE)〉そのものがそうです。

 すでに知っている子ども達にも、ごく普通に構えている子ども達にも、キライだという子ども達も、ついつい考えて前のめりになる授業というのはどういうものか?

 教師が学んできた過去のものをなぞるだけでそれが達成できることはないでしょう。今の子ども達は教師が子どもだった時代より、ずっと自分というものを大切にし、自分の興味関心を中心に物事を組み立てていくことができる凛々(りり)しい人物たちなのです。

 その立場で私がスーパーバイズしている一コマです。

円の求積を知っている、その知識を授けるという立場ではなく
「ここをこうすると〈考える価値〉を感じてくれるのではないか」
「こうやってすすめていくと〈本当かなぁ~〉と自分の頭を稼働してくれるのではないか」
それをまず考えるので、受講生がスラスラと書いた計算式を出す前に、
「私なら図を描いて〈こっちをこうやって・・・〉という様に考えを組み立てていくんだけど、どうよ?」と投げかけています。

 受講生も講師の皆さんが前のめりになってくれるとしたら、それは使える授業だと思ってよいでしょう。

「合格したいの? それとも、一次試験に合格することが目標なの?」
その問いは、本気で受講生は立場に立っているからこそ言える言葉です。

 いっきゅうofficeではすでに来年の合格に向けたプロジェクトがすすんでいます。

 1~2点差で合格するのではなく、グンを抜いて合格できる人をどの様に育てるか。しかもそれは受講生に多大な無理をしいるものではない方法・・・

 今年のSVの方法に根本的な変革を考えつつ、頭がフル稼働中です。

 来年を想定して動いている方がいたら、そしてその方が「たのしい教育」に興味関心が高いということなら、お問い合わせください。

 

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