教師たちのモラルジレンマ・プログラム/先生、嫌いな人とも仲良くしなくてはいけないの?

 今週のたのしい教育Cafeで〈まだ開発途中です〉と前置きして、全員が集まる前の少人数で「教師たちのモラルジレンマ」として授業してみました。メールマガジンにまとめているところですけど、少し紹介させていただきます。
 家庭での語らいの時間や学校で先生たち同士で利用できると思います。

 問題はシンプルです。
 まずみなさんも一緒に考えてみませんか。

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 ある子が真剣な眼差しでこう聞いてきました。

「先生、キライな人とも仲良くしなければいけないの?」
 あなたはそれに何と答えますか?

 この下の選択肢の一番左から一番右端までの間に自由に自分の名前シールをはってください。

 学年によって差があるという場合には〈高学年〉として考えてみてください

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 実はこの問いは実際に私が担任していた時、子どもから質問された内容です。
 さて、みなさんなら、どこに自分の名前シールをはるでしょう?

 たのCafeで考えてもらったところ、こうなりました。


 ハイにとても近い先生が1人、なんとも言えないに近い先生が3人、イイエに振り切っている先生が2人です。

 この時に「このプログラムはうまくいく」と直感しました。
 教師という仕事はかなりのルールや価値観に囲まれています。生徒指導、学力向上、手の上げ方から給食の食べ方まで学校で統一されているのが普通です。
 その先生たちが、これだけの巾で見方・考え方を異にしたのです。

 少しの時間で提案したプログラムなので、議論を深めるところまでは至りませんでしたが、わずかに交わした意見の中ですぐに、見方・考え方の変更が起こりました。
 今後のたのしい教育Cafeで別なバージョンとして今度は少し時間をしっかりとって授業しようと考えています。
 興味のある方はご参加ください。

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たのしい教育Cafe 9月も盛り上がる

 月に一度オープンする〈たのしい教育Cafe〉が第3研究所で開催されました。運動会が近づいているにも関わらずいつもの定員10名ほどが集まり、たのしく賢い時間を過ごしました。

 これがメニューです。

・手作り楽器「カズー」
・わくわく読み語り
・特別支援でたのしい漢字のレッスン「ドッカーン」
・教師たちのモラルジレンマ・プログラム
・漢字続きのなぞなぞ
・社会見学でクイズをたのしもう
 他にもたっぷりの内容

 これは 教師たちのモラル・ジレンマ プログラムの様子。

 漢字続きでなぞなぞも盛り上がりました。

 ホワイトボードに何を書いているかというと・・・
 右はA先生が、左はM先生です。
 いったいこの連続した漢字が何を表しているか当てるゲームです。


 たのしい読み語り他の様子は後日紹介させていただきます。

 たのしい教育Cafeはとても贅沢な内容です。
 たのしい教育に興味関心のある方は参加可能です。
 このサイトで近づいたら告知しています。
 興味のある方は次回お申し込みください!

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フラリング(フラフープボーリング) 、みんなで輪くぐり、バランスフラフープでたのしむ/たのしい出前児童館!

 たのしい教育研究所が、地元の子ども達と月に一度たのしむ時間「出前児童館」ではアクションゲームの一つとして「フラフープ」を使うことがあります。フラフープは回すだけでなくいろいろな楽しみ方があります。いくつか紹介しましょう。
 学校でのゲームなどでも利用できると思います、ぜひどうぞ。

フラリング

5~6人チームでフラフープを転がし5~6mくらい離れたバケツに当てる(当たったら5点、輪がたおれてバケツを囲んだら10点)

 こうやってねらいをさだめて転がします、はじめのうちはけっこう難しいですよ。

 この時の大切なルールがあります。〈ともだちが失敗したらはげましてあげること〉です。「もうちょい」とか「ドンマイ」とかいろいろな声かけが交わされていました。

 この日は2回戦までたのしみました。

みんなで輪くぐり

 最後にみんなで手をつないでフラフープくぐり。
 これはスタッフが楽しみ方の説明をしているところです。


 身長の差があるのでフラフープの受け渡しなど、けっこう難しいところがあります。全員で一周終わるまでの時間を測って、何度か挑戦してたのしみました。

 

バランス・フラフープ

 〈バランス・フラフープ〉といって、みんなで人差し指だけで頭上まで持ち上げて地面まで下ろすゲームです。一分で何回できるか競います。
 今回は前の二つのゲームで盛り上がりすぎて、ここまで紹介することはできませんでした。家族でも簡単にたのしめます、ためしてみてください。

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言葉の感覚/〈障害者〉という言葉

 今回は〈言葉の感覚〉について書かせていただきます。一見そうは見えなくても〈たのしい教育の発想法〉にもつながる内容だと考えています。お付き合いください。
 前回の〈教員採用試験の問題から〉は長いので〈前後編〉に分ける予定でしたが、アップしたものを見ると全部通しになっていましたのでそれで完結しています

  旅をしていた時のこと、風情ある街並みを歩いていくと「あいさつ通り」という表示がありました。しばらく行くと「あいさつ通り ここまで」という記されています。
 思わず笑ってしまいました。

 旅のTV番組を見ている時、ある路地の先に「ドロボウ、ここより先、進入禁止」という立て看板がありました。それをみた女優さんが「こういう防犯対策っていいですね」とコメントしていました。

 これは笑うというより複雑な気持ちになりました。

  書いた人が意図していないにしても「あいさつ通り ここまで」という言葉からは〈もうここから先はあいさつしないでよいですよ〉というメッセージが伝わってしまいます。

「ドロボウ、ここより先、進入禁止」という言葉は〈ここ以外でドロボウしてください〉と受け取れないこともないのです。

 考えすぎだと思う人もいるかもしれません。
 では、こういう言葉の感覚はない方が良いのか?

 わたしにはそうは思えません。

 自分の言葉が発する意味の広がりを予測する力は、他人を傷つけないことにもつながります。また自分の意図を正しく伝えることにもつながります。
 こうやってたくさんの人たちに読んでいただいている記事を綴っているわたし自身、気をつけておきたい大切なことです。

 ところで最近、行政側のある方に「障害者という言葉そのものがおかしいと思う」という、かねてからの私の言葉の感覚を話したところ、その人がとても感心してくれました。

 行政にかぎらず教育の中でも「障害者」という言葉を簡単に使っています。たとえば・・・

 〈障害者基本法〉をはじめとして法律にも使われています。

 もちろん教育の中でもたくさん利用されています。

 障害者という言葉は私が大嫌いな言葉ですけど、好き嫌いではなく「言葉のセンス」そして「言葉の持つ意味」からして、なくなっていってほしいと考えています。
 
 漢字を変えたりひらがな表記で文字通り〈言葉を濁す〉のではなく「障害者という言葉自体がいずれ使われなくなっていけばよい」と考えているのです。

 そして、すぐに変わることはなくても、10年後20年後は変わる可能性があると思っています。

 その言葉の感覚をメールマガジンに綴っているところです。機会があればいずれ紹介しますのでおたのしみに。
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