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ここまで。

力の話から原子の話へ/タウリンって何? (その1)

 この宇宙にある力は4つだけという話に興味を持ってくれた方から丁寧なメールが届きました。お礼に加えて「その中に5番目の力はないのでしょうか」という質問もありました。
 実は五番目の力があるのではないかと研究をすすめている人たちもいます。もしかしたら、それが見つかるのかもしれません。
 逆に「今の四つの力を一つに集約して説明できるだろう」という大統一理論の研究をすすめている人たちもいます。こっちの方が早く結果が出てくると思います。
 五番目の力にしても、大統一理論にしても、それらは実験事実に基づいた科学的に証明された力であって、神様や霊的な力が横たわる可能性はないのです。

 今回は〈力〉と同じく、科学の基本的な見方である〈原子〉について書きましょう。

 〈力〉は運動・エネルギーと関わるもので〈物質〉ではありません。
 〈原子〉は物質そのものです。
 宇宙には原子以外の物質はありません。全宇宙を調べてみても、その原子の種類は100くらいしかありません。

 原子の見方は、この世界のいろいろな物質を理解する時の基本になります。

 最近、研究所を訪ねてくれた方が、応援にと「栄養ドリンク」を持って来てくれました。

  わたしは普段こういうものは飲みませんが、知人・友人・応援団の方達が持ってきてくれたものは喜んで飲んでいます。

 ところで、以前から気になっていたのですけど、この〈タウリン〉というのは何でしょう?

 こういう時に調べるのはまず「タウリンというのは〈原子〉がどの様に結びついているのか(それを分子構造といいます)」です。

 調べてみましょう。

 その前に、私たちの身近な原子・分子をみてみましょう。

 もっともお勧めの本は「絵本 もしも原子がみえたなら 板倉聖宣」、わたしが教師をしていたころから大事にしている本です。

 今は装丁がかわってしまいましたが、アマゾンなどで手に入ります。

こちら⇨もしも原子がみえたなら―いたずらはかせのかがくの本 (いたずらはかせのかがくの本 新版)

 絵本でも紹介されていますけど、これが空気中にもある酸素(O:オー)、血液の中にたくさん含まれるので〈赤〉で表すのが普通です。
 一個ではなく二個くっついているのは、一個より二個で安定する性質があるからで〈O2:オーツー〉の状態で空気中にたくさん存在しています。いろいろな状況によって一個ずつになったりします。


 これは水素(H)、もっとも小さな原子で〈白〉で表します。二個でH2です。
 

 酸素1個と水素2個が結びつくとH2O(エイチ・ツー・オー)、水です。

 

 これも人体にとても深く関わる原子たち(分子)です。

 酸素2個と酸素が1個・・・二酸化炭素(CO2:シー・オー・ツー)です。

 最後にもう一つ。
 窒素(ちっそ)です。N(エヌ)と書き、これも空気中では二個で安定します。

 実は空気中でもっとも多い原子が、この窒素Nです。
 青空の青で表します。

 

〈タウリン〉は一個の原子の名前ではなく、いろいろな原子が結びついた分子です。
 では〈タウリン〉はどんな原子たちでできているのでしょう?
 特別な原子たちでしょうか。
 それとも私たちの身近な原子たちでできているのでしょうか?

わからないままでよいので予想してみてください。

予想

ア.身体にいいというのだから「特別な原子」でできているのだろう

イ.「身近な原子」でできているだろう

 

ウ.特別な原子と身近な原子がいろいろ結びついているだろう

 

エ.その他

 

どうして、そう予想しましたか?

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予想すると賢くなるよ!

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これがタウリンの分子です。
どうでしょう、特別なのか身近なのか、じっくりながめてください。

 赤が酸素O/ 白は水素H/ 黒(灰色)は炭素C/青紫は窒素N/ 黄色は硫黄S です。

長くなりました。

 次回に分けて書くことにします。

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念力で袋を動かす実験/何が起こったのか?

  念力を信じている人たちはどれくらいいるのでしょう?

 今回は研究所を訪ねてきた方に
「ちょうどいいチャンスですから念力で動かす実験をします」
と紹介した様子をお届けします。

 見た人はとても驚いていました。 
 画面内の再生ボタンをクリックしてご覧ください。

 

 もちろん、そのシーンには続きがあります。

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 答えを知って笑い出していました。

  その人が来た時に「ちょっと待っててくださいね、念力の実験を見せますから」と、別室でサッと準備して「では、ご覧ください」というように公開したのですけど、超能力というのはそんなものです。

 スプーン曲げとかいう超能力も似たようなもので、タネがあります。
 超能力ではない現象は科学によってしっかり原理法則が見つかっていますし、予測されています。ちなみにこの宇宙にある力は〈四つ〉に整理されています。全てその力で説明可能です。興味のある方はぜひ自分で学んでいってくださいね。

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たのしい生物の授業/見えない生きものたちの世界

 見えないけれど私たちの周りにはたくさんの生きものがいます。もちろんスピリチャル的なことではなく科学的な話、微生物たちの話です。
 目に見える生物の数より、個体数としてなら見えない微生物たちの数が爆発的に多くなります。

 以前から授業プランとして構想していたのが、その生き物たちの存在を体感する授業です。

 ちょうどよいのが酵母・イースト菌です。

 ところが酵母の働きで小麦粉が膨らむには時間がかかります。
 優等生の子たちは教師の「ねぇ、膨らんでいるでしょう」という言葉に「はい」と答えると思いますが、私いっきゅうがかつてそうだった様な子どもたちは「え~、膨らんでいるのかどうかわからないじゃない」と正直に答えると思います。
 45分の授業の中でそれを実感してもらう、ある画期的なアイディアが浮かび、ためしてみたところとてもうまくいきました。

 メルマガに書いて反響を見て、チャンスがあればこのサイトでも軽く紹介できると思います。

 もう一つ、膨らんだから生物であるという理由づけも簡単ではありません。
 生物ではない〈重そう〉でもガスが発生して膨らみます。
 ですから、そのしくみのところをしっかり納得してもらうことが大切です。

 ちなみに、酵母の顕微鏡写真はこれです。
 この一個一個が生きています。

 そして、この酵母を発見したのは、わたしの好きな科学者レーウェンフックです。
去年〈たの式けんび鏡〉を開発した時のプランに載せようと思って思っていたのですけど、それはかなわず、今回のプランで紹介できると思います。

 こういう研究がすすんで、病原菌なども発見できる様になりました。

 〈見えない生き物の世界〉も画期的な教材になりそうです。

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板倉聖宣の発想から「科学者は人格者にはなれない」

 東京から研究所に「2年ぶりに沖縄に行くので、可能ならきゆなさんとお話したい」と連絡が入り、その人の宿泊先の那覇市で会うことになりました。

 仮説実験授業や板倉聖宣のことに詳しい方で、板倉聖宣亡き後の研究会の様子なども気になっていましたから、よいチャンスです。

 今年の夏の大会も、授業や講座のスケジュールが立て込んでいて参加できなかったのですけど、板倉聖宣が他界して初の研究大会の内部の様子もたくさん聞かせていただくことができました。

 その様子はもしかするとメルマガでお知らせできるかもしれません。

 ところでその会話の中で〈板倉聖宣が、いかにきっぱりとモノを言う人物であったか〉についてお互いの話がはずみました。

 今回は2003年に〈新しい科学分野の確立〉をテーマに語った内容から少しだけおとどけしましょう。
 板倉聖宣が「自分は円満な人間として生きることを決意した」という内容です。

板倉聖宣、仮説実験授業研究会代表in沖縄

 

板倉聖宣

 私は若い時にかなり気になったことがあります。

 〈科学〉というのは怪しげな知識と,本当の知識とを

「これは本当だ,これはウソだ,これはよく分からない」

と言うようにはっきりと分けてきました。

 

 怪しげなものの多くは〈ウソ〉です。

 よく分からないものの場合には〈本当かウソか〉に分けていって,だんだんとハッキリさせていくのです。

 そうすると敵を作るようになります。

 

 だから科学者は原則として円満な人間になれないということが気になったのです。

 

 円満な人間になれないから科学者になるということもあるのです。

 

 すでに確立した物理学のようなものだと,物理学の知識のほとんどが昔から科学として確立したものですから怪しげな話は少ないのです。

 今までの学者の説を受け入れて自分で咀嚼して話をするのだったら,物理学者の全部が認めているものを言えばいいのですから,これは無難です。
 しかし,例えば「相対性理論というのは間違いだ」とか「量子力学は間違いだ」という人が物理学者の中にも何%かはいるのです。

 相対性理論全体ではなくて「相対論のどこそこの部分は間違いだ」という人もいます。

 

 それならまだしも,例えばオーム真理教が「空中浮遊が出来る」と言っていることに対して「それは間違いだ」と言ったりすると,オーム真理教は抗議して「そんなことない」と反論するでしょう。

 そこで争いが起こります。

 

 そうすると,今の物理学者は科学が出来た時の状況を身に付けていないものだから「敵を作るようなことは言わない」ということにしています。

 ですから,超能力事件とか,怪しげな事件があっても今の科学者はほとんど発言しません。

 新しいことを言わない科学者だったら敵を作らなくて済むのです。

 

 しかし,前のほうに進もうとしたら,この怪しげなところに挑戦しなくてはいけない。

 今の物理学者の場合は怪しげなところに挑戦しないことによって円満な人格が保てるのですが,本当に新しいことを言おうとしたら円満な人格を守れなくなるのです。

 

 それで私は「勉強が出来ることよりも人間性が豊かな方がいい」と学校時代にはずうっと考えていました。「人間性が悪くするなら,その学問を勉強するのは止めよう」というぐらい強いものでした。

 ですから私は中学生ぐらいの時からハッキリと「知識は人を悪くする」と思っていたのです。

 だいたい知識があると知識を知らない人間をバカにする能力が増すのだから「出来ることなら勉強したくない」とかなり本気で考えていました。

 

 ところが,科学の領域に踏み込んでくると,今度は真理と非真理と分けて,それで争うことになるのですが,そういう時に非妥協的に争わなかったら科学の純粋さを守れないのです。

 だから「偏屈な人だ」とある人たちから思われる可能性が高いのです。

 私は仮説実験授業を始める頃にはそういうことが気になっていて,それで「俺は人格者にならない」ということを決意いたしました。

 

 「お前は人格者ではない。円満ではない」と言われることがあっても,甘んじてそういう非難を受けよう。その代わり「科学として厳密にやるぞ」とハッキリと決意した時期があります。

 

 だから,誰かから「お前は円満でない」とか「温厚でない」と言われても「ああ,俺はそうなのだ。そういうことは承知しているのだ」と言えるのです。

 

 それは個人的にAさんBさんという人との対立だけではなくて,科学という性格のものは基本的に反体制にならざるを得ないのです。

 たとえば「文部省が言っていることは正しいに決まっている」という前提では科学者になり得ないのです。だから,文部省の方針だって何だって,間違えていると思えば「それは間違っている」とハッキリ言うことが科学者として大事なことなのです。


 ところで、〈たのしい教育研究所(RIDE)〉の理念の一つは「和を以って貴しと為す」です。
 相手と争って進んでいく道を選択しません。

 だからといって、幽霊や天国・地獄を信じている人たちに「それもそうですよね」という話をすることはありません。「科学的真理は〈原子論〉です。霊も存在しませんし、天国や地獄もありません」と話します。
 だから喧嘩しましょうという道に進まないということです。

 いずれ時が経ち、ゆっくりと原子論が浸透していくことは統計的にも間違いありません。ケンカで真理を決めるのではなく、ゆっくりと大衆の知識理解の高まりによって真理にたどりつくのです。

 納得いかないという人には実験によって確かめるという方法もあります。
たとえば〈コックリさん〉という霊的な占いで、わたしの右ポケットに入っているものを当ててもらえばよいのです。
 将来交通事故にあうといった様な〈未来のこと〉が分かるという霊的なものなら、目の前にいる私の右ポケットに入っているものくらい簡単に当てられるはずですから。

 たとえば今この書いている時の私の右のポケットには〈サメの歯〉が入っています。ア~ルの首輪につりさげられないかと思っているからです。
 午前中なら〈イースト菌〉が入っていました。

 こういうことを当てられた話は聞いたことがありません。

 わたしの嫌いなギャンブルの世界でも、〈確率論〉の研究はしても〈幽霊を呼び出す方法〉の研究はしません。それで当たるのは偶然以上の結果を上回ることがないからです。

 人間の認識の高まりに明るい未来を託す、たのしい教育研究所(RIDE)です。毎日たのしい教育に全力投球、たのしい教育研究所(RIDE)です。みなさんの応援クリックが元気のバネです➡︎この〈いいねライン〉をクリックすることで〈たのしい教育研究所〉への「応援票」が入ります☆いいね☆