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ここまで。

植物と季節① 植物はどうやって季節を知るのか?

 たのしい教育研究所ではワークショップ〈花さんぽ〉や教材〈季節の植物カレンダー〉をはじめとして、植物を取り上げたコンテンツがたくさんあります。それは〈植物はとてもたのしめる対象〉だからです。
 研究所の在る沖縄では立春(新暦2/4頃)の前には〈梅〉が咲き、立春の後には〈桜〉が花を開きます。〈蕾見〉という贅沢なたのしみ方を筆頭に、野や山、公園や街路を歩けば、年中たのしみにことかきません。

梅の蕾見(つぼみみ)花見をたのしもう/冬の日だからアウト・ドアをたのしもう

 

 ところで私たち人間は季節を肌で感じることができます。しかし、肌で感じる季節の判断はあやしいところがあります。
 この五月初旬、肌寒い日が続くことがありました。
 肌寒さの感覚からすると二月、冬の様にも感じます。
 あるいは秋から冬に向かう十一月初旬の頃のようでもあります。

 人間はそれに至るまでの暑さ寒さの全体的な動きを脳に記憶していますから、今が秋から冬に向かう日々なのか、冬から春に向かう日々なのか間違うことはほとんどありません。

 それに加えて〈暦/こよみ〉という文明最大級のツールを使いこなしていますから、季節どころか、365日のうちのどの1日なのかまで特定することができます。

 植物にとって季節は、間違ってはいけない大切な判断になります。
 植物は花開く時期を間違うと、実をつけタネを育てることができません。つまり植物はそこで次の命をつなぐことができずに、そのまま滅びてしまうことになるのです。
 ですから〈どの季節に花をつけるか〉という判断は、植物にとってまさに命がけの判断なのです。

 ところが〈植物たち〉にはカレンダーはありません。

 それでも冬には冬の、春には春の花が咲きます。

 植物たちはどうやって季節を知ると思いますか?

 

 季節の風を感じているのでしょうか。
 陽の光でしょうか。
 それともカレンダーの様に1日1日を身体の中に刻みつけて、それを元に季節を知るのでしょうか。

 他にもいろいろな方法があるかもしれません。
 みなさんの考えはどうですか?

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あなたの考え

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あなたの考え

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 科学者たちの研究から、その仕組みはかなりはっきりとわかる様になってきています。

 わたしたち人間を含めて動物は光を感じることができます。光を感じる部位を〈光受容体〉と呼びます。
 進化が生んだ最高傑作だと言われることもある〈目〉も光受容体です。

 

 目というシステムをもたない植物も、光を感じることは分かっていました。太陽の動きにしたがって身体の向きを変えていく植物もいますし、木々は太陽の光を吸収しやすいところに葉を広げます。ツルは光に向かって伸びていきます。

 つまり植物も〈光受容体〉があるのです。
 植物には光合成をする葉緑体の他に、光受容体があって、その光の強さや太陽の光がさす時間的な長さを感じとって、〈次第に陽のあたる時間が長くなってきた〉あるいは〈次第に陽のさす時間が短くなってきた〉という変化を判断して、花を開かせるタイミングを判断しているのです。

 科学者たちがさらに詳しく調べると、植物たちは〈赤色の光〉と〈青色の光〉を感じる光受容体が発達していることがわかりました。

 光というのは、もの(原子)ではなく、電磁波という〈波〉です。
 わたし達が赤色に見えている光はその〈波の揺れ巾が大きい〉もので、青(紫)色に見えている光は〈波の揺れ巾が小さい〉ものなのです。
 私たちの〈脳〉が電磁波の揺れ巾の差を、まさに〈目に見えるように〉してくれているのです。

 植物には〈目〉はありません。
 しかし植物たちは、人間の目では見えない様な〈赤より大きな電磁波:赤外線〉や〈紫よりも波が短い電磁波:紫外線〉までも的確にキャッチし分析していることがわかっています。

 植物たちは、単に〈日が長くなった〉とか〈短くなった〉という判断ではなく、その中の赤や青の光を確実にキャッチして時期(季節)を判断する仕組みを進化させてきているのです。
 同じ様な太陽の熱や気候でも、それが秋から冬に向かうのか冬から春に向かうのか間違うことなく蕾をつけ花を開くことができるのです。⇨ 詳しく知りたい人はこちら

 そうやって、私たちの周りで、初夏の季節を的確に判断して花開いてくれた植物たちを紹介しましょう。つづく
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楽しさ考② 楽しいから笑顔が生まれる

前回の続きです。わたしが初めて足を運んだ場所にあった言葉です。
予想はたてたでしょうか。

 

額に掲げられた言葉にはこう書かれていました。

 

老人で一ばん 楽しいことは

 年令(とし)のことなど 忘れて

 好きなことに没頭(ぼっとう)することである

                    新福尚武

新福尚武(しんふくなおたけ)は老人医療の専門家

 

 

 研究所の講座では年齢に関わらずたくさんの笑顔が生まれます。そしてそれはとても素敵な笑顔です。

 

 授業の中では、子どもの様な表情もたくさん見ることができます。

 

 そして〈もっとこういう勉強をしたい〉という感想が重なっていきます。

 遊ぶことはたのしいけど学ぶことはたのしくない、それは勘違いです。たのしく賢く笑顔になる、それはたのしい教育研究所が数々実証して来た事実です。

 〈好きなことに没頭すること〉が一番たのしいことなのか疑問も残りますが、少なくとも、好きなことに没頭することはとてもたのしいことです。そして遊びだけではなく、学ぶことが好きになって、それに没頭することができたら、どんなに楽しさが深く広くなっていくことでしょう。
 そういう人たちを少しずつ少しずつ増やしていきたいと思っています。

 6月24日(日)はたのしい教育Cafeで、そのたのしさをお伝えしたいと思います。希望する方はお気軽に申込ください➡︎ こちら

楽しさ考①-「楽しさ」には〈喜び〉〈嬉しさ〉〈ワクワク感〉〈心おどる感覚〉〈笑顔〉などいろいろな表現形がある

 わたしは教育のプロフェッショナルですが、たとえば星空を学ぶ時でも、何らかの特訓でも、ものづくりでも絵画でも、たのしさが根幹だと考えています。カウンセリングでも、個人的な趣味でも人間関係でも〈たのしさ〉がそれを支えているベースです。
 人間は本来的に〈楽しいこと〉が好きなのです。それは私たち人間のDNAに刻まれた、行動の指針、別な言葉で表現すると〈道しるべ〉に違いないと思います。

 〈たのしい〉という感情は〈うれしさ〉であったり〈喜び〉であったり、〈心おどる〉感覚や〈ワクワク〉する感覚であったりと、その表現形はいろいろあります。そしてそれが形として出てくるのが〈笑顔〉です。

 病気で苦しんでいる人を助けたい。苦しみを和らげたい、笑顔にしてあげたい。人間は「そうしなければいけない」と教わったからそうしているというより、自然な行動としてその方向に進むものです。そして苦しんでいる人が笑顔になると、自分も嬉しくて笑顔になります。

 かつて私たちの祖先は、食べるものが足りなくて空腹に苦しんでいる子ども、家族に食料を届けるために全力を尽くしました。その食べ物を前に、子どもたち・家族は思わず笑顔になりました。

 

 女性の家事洗濯は今でも重いものがありますが、かつてそれは重労働でした。今では当たり前の様に存在する〈洗濯機〉ですけど、それが普及していった時、その周りでどれだけたくさんの笑顔が生まれたことでしょう。

 〈楽しい〉というと何かしら軽い感じを受けるかもしれませんが、楽しさは人間の行動の指針、道しるべであるといっても過言ではありません。
 わたしは時々〈たのしさとは私たちのDNAに刻まれた標識である〉と話しますが、ここに書いた様なことを含めて、そう力強く語っているのです。

 ところで最近、ある組織の代表の方に研究所の活動についてお話をさせていただいた時のこと、大きな額に掲げられた言葉が目に入りました。
 そこには「老人で一番 楽しいことは」と書かれていました。

 みなさんはこの中にどういう言葉が入ると思いますか?

まず1段目青の四角の中はどうでしょう。

たとえば・・・

 お金のことなど忘れて?

 過去のことなど忘れて?

2段目、桜色の四角はどうでしょう。

 仲間と語らうこと?

 美味しく食べること?

もちろんこの二つから選ぶわけではなく、自由に考えてみてください。

 〈たのしさ考②〉に続きます。
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たのしい教育研究所の会議もたのしい/2018定期総会の様子 会議をたのしくする知恵と工夫②

 前回からの続きです。先日たのしい教育研究所の定期総会が開催されました。総会というと、昨年の予算がこうで昨年度の活動がこうで今年度の予算、仕事の見通しはこうだ、という様なものが中心になることが多いと思います。

 実際、定期総会の流れをweb検索すると、こういった流れの型いくつも出て来ます。

 たのしい教育研究所の定期総会の流れも基本的に、それと大きく違うことはありません。しかしそこで交わされている情報と参加者ののめり込み方は大きく差があります。 

 前回書いた様に、前年度予算に関してはスムーズに流れていきます。予算を数値化して、どの活動に予算をかけたか、かかったかがハッキリわかるようになっているので、研究所の活動目的に沿っているかいないか、すぐにわかります。また研究所の活動目的外の予算執行があれば見える様になっていますし、わずか一円五円でも、研究所のメンバーの複数の人々の厳しい目を通過していきますから、不正なことはできません。そういうわけで、その予算執行に関して承認するかしないか、短時間に結論が出ます。

 これは今年度の重要な議事〈前年度活動報告〉の様子です。

 

 担当者のA先生はこれを文字ではなく写真や動画で準備してくれました。参加者がとてもたのしみにしている時間の一つです。
 A先生が指差して説明してくれているところです。

 たのしい教育研究所が生み出して来た〈笑顔〉の多さ、そして、研究所のメンバー自身の〈笑顔〉の多さ、それがたくさんの写真などから伝わってきます。

 これはわたしがRIDEの過去の実績データをグラフ化したものを元に、今年度の活動について提案しているところ、グラフから見えてくること、そして、その伸びをさらに確かなものにするための具体的な提案が続きます。

 他にも事務的な内容がありますが、それらもヴィジュアル化するなど、工夫されていますから、さっとすすむところはさっとすすみ、みんなが時間をかけたいと考えるところはしっかり時間がかけられる様になっています。

  ところで、〈どうすれば会議がたのしくなるのか〉について、前回の記事のあと、さっそく質問が届いています。

「会社の中で、やる気のない人・意義を感じない人はどうしたらよいか」という相談です。

 いろいろな見方や考え方があると思いますが、私が考えていることのメインは次の二つです。

A.〈やる気のない人〉と簡単に言い切っているけれど、〈会社に、やる気のない人を雇い入れてどうするのか〉ということ、つまり雇い入れた人たちの能力と感覚を問わなくてはいけない、ということ

B.〈やる気がない〉と見られている人も、はじめから〈やる気がなかった〉〈その取り組みに意義を感じていなかった〉というわけではないのではないか? つまり組織がその人のやる気や熱意をそいできた側面はないか、ということ

A.ならそれはその会社・組織のスタート時点の不具合です。採用システムの改革が必要です
B.ならそれはその会社・組織の構造的な不具合ですから、全体的な改革が必要となります

〈やる気がない人の問題であり組織に問題ではない〉と考えていると打つ手は一つ二つですが、その組織・会社の後続を変えていくことで、方法はいくらでも出て来ます。組織のメンバーが〈たのしさや意義〉を感じて取り組む様になる組織づくりに力を入れることが重要だ、というのが私の見方です。
 そしてその組織づくりの根幹は〈予想チャレンジ/仮説⇨実験〉システムです。さらに詳しくティーチして欲しいという方は研究所の個別のスーパーバイズをお申し込みください。

閑話休題

 話し合いが終わると毎回恒例の〈おいしいオードブル〉が準備されています。どうしておいしいかというと、研究所のメンバーの手作りの逸品だからです。研究所には食べ物作りが大好きだという方が何名かいて、その味はプロレベルです。

 さらに学校や家庭で使える〈ゲーム〉をみんなでたのしむ時間もあります。

 〈会議〉は、誰か個人のアイディアや意見を超えて、たくさんの人たちの智慧を集める機会です。その会議がたのしくならないとしたら、組織にとってとても大きな損失です。会議がたのしいかどうかが、その組織の未来を決めるというくらい考えていてもよいかもしれません。

 いろいろな組織の皆さんが、参加者の笑顔があふれる会議を工夫していって欲しいと思っています。

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