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登校拒否・不登校だけでなく学級崩壊もどこでも起こりうる(後編)/目の前の子ども達とたのしく賢く笑顔でつきあっていくために

 前回の不登校・登校拒否の子ども達の数が〈ゆとりと生きる力〉への取組みの時期には増加を止め、文科省がその方針を撤回して〈授業時数増加〉に転じた頃に、また上昇を始めたグラフに強い関心を示した方からいくつも便りをいただきました。今回は〈学級崩壊〉との関係です。
 まだ実数などが明らかにされていない状況ですから〈予想〉を中心にした話になります、しかしその予想を立てて語ることはとても大切なことです。しばらくすれば、その予想が正しかったのか間違っていたのかがハッキリするからです。

 結果として小中学校の不登校・登校拒否の数はどんどん増加をしていますが、そのまま子ども達が学校を拒否していき、ほとんど誰も学校に行かなくなるのか?
 そういうことはないでしょう。

 しかし子ども達が〈拒否したくなる教育〉が相変わらずそこに横たわっていくなら、学校に通ったまま、その指導にNOを突きつける子ども達が増えていくでしょう、それが現在の〈学級崩壊〉の本質的な姿だと私は考えています。

 もしも、ある特定の教師に指導力がないからとか、ある学校のある学年の子ども達が特別に反発しやすい子ども達だとか、そういう特殊な現象にすぎないなら、これだけいろいろな処で学級崩壊の実態を耳にすることはないでしょう。
 採用から年数が浅い先生、中堅の先生だけでなく、私と同じ50代の先生たちのクラスでもそういう実態をいくつも耳にします。子ども達が荒れて、教師のいうことを聞かないという相談は少なくありません。それがたのしい教育研究所(RIDE)のある沖縄だけの現象だとは思えません。

 とはいえ、実は〈学級崩壊のデータ〉は明らかにされていません。あなたのクラスは崩壊していますか、という様なアンケート自体がないからです。

 文科省の明らかにした数字である、子ども達の暴力行為やいじめなどの統計から、荒れた状態を予測するくらいになります。

 これは〈学校の管理下における暴力行為発生件数の推移〉の推移です。右端はH29年=2017年です。

家庭教師のあすなろのサイトから

 高校や中学校が階段的に上昇し横ばいが続いているところの分析はいろいろな要素のからみがあると思いますし、学校に来ている来ていないというハッキリした〈登校拒否〉の数と違って〈認知件数〉つまり「これは暴力行為だ重大事案だ、そうとはいえない」という様な大人側の解釈を挟むことができる数ですから、いろいろな要素が絡んでしまうので、細かい違いを分析するのはやめておきましょう。

 極端な上昇を見せているのが小学校です。10年20年というスパンで見れば〈何十倍〉という増加をみてせいます、中学校も同じです。高校は数倍という増加です。

 あわせて〈いじめ・重大事態発生件数〉の統計を見ましょう、日経新聞からです。

 これらの伸びからみると、子どもたちは、学校で落ち着いてきているとは言えないでしょう。いじめやそれにつながる暴力については、学校でこれでもかというほど指導が強化されています。法的な整備もすすんでいます。それでも教師の指導を聞かない子どもたちが増えていると言えるでしょう。

 どんどん増加していく、暴力やいじめを前にして「自分は大丈夫」「自分のクラスは大丈夫」「この学校は大丈夫」という予想を立てておくのは無謀だと思うのですけど、どうでしょうか。

 では子どもたちは、どういう教育が実施されても荒れていくのでしょうか?

 いいえ、違うでしょう。
 実際に暴力行為の伸びがおさまったり、減少しはじめた推移もはじめのグラフから見ることができますし、高校はゆるやかに下降しています。

 警察的な強い指導をするということでとどまりはじめるかもしれません。しかし、教育にとって欠かせない要素である〈人間関係〉と並び立つことが難しい警察的な指導で、教育の効果が高まっていくことは考えづらいことです。

 あれも大切これも大切だと、どんどん指導内容を累積していくのではなく、もう一度、不登校が止まった頃の大きな変革に戻って、もっとゆとりのある教育に戻すことも大切でしょう。
 そしてそれは「子ども達がもっと学びたい、先生と勉強したい」と感じることのできるたのしい教育の方向にシフトしていくことと一体です。

 教育内容をどんどん累積し続ける時代はまだ少し続くでしょう。
 しかしこれも永遠に続くわけはありません、きっと変革の時期がやってきます。
 それまででも〈たのしい教育〉は有効な手立てを提供することができます。

 以前このサイトで「子ども達との人間関係より優先しなくてはならないことがあるのか?」と問いかけた記事があります、反響が大きかったものの一つです。
 気づいていた方たちもいましたが、人間関係を育てる教育というのが〈たのしい教育〉です。子ども達が「もっとこの先生から学びたい」と感じてくれる教育がたのしい教育の方向ですから間違いありません。

 たのしい教育を教師が学び、保護者が体感し、子ども達がそれを享受する、そうやってすすんでいくことで、子ども達との人間関係が深まっていく。
 そういう中で教師は「どういう教育内容も、まず人間関係を深めていくことなしには高まらない」ということで覚悟を決める。
「キミのクラスはこれをがんばれ、これが足りない」「隣りのクラスと比べてこっちが低い、あっちも低い」と言われたら「まず人間関係を大切なして子ども達を育てていきたいと考えています」と伝える。ただし、そこで時間つぶしのような教育をしていたら、それこそ目もあてられません。子ども達が「もっと学びたい」と言ってくれる様な洗練された教育内容、たのしい教育を実施するのです。
 子ども達が先生からもっと学びたいという様になったら、その先生の力をきっと周りの人たちが感じることでしょう。少なくとも管理職は感じてくれるはずだと思います。
 保護者の方たちもきっとあなたの味方に回ってくれるでしょう。

 今、たのしい教育研究所(RIDE)のメンバーで〈学級崩壊とたのしい教育〉をテーマにしたワークショップを開催する話が出ています。といっても、三月までは講座が満杯ですから、早くても四月以降になるでしょう。

 そのテーマのワークショップを待たず、ぜひいろいろな先生たちが、たのしい教育を学びにきてくれることを期待しています。
 どのテーマでも、例えば先日の〈スポーツ〉をテーマにした講座であっても、たのしい教育は子ども達との人間関係を育てる有効な手立てです。

 関心のある方はお問い合わせください。

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