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花と親しむ

 石川啄木が詠んだ「友が皆 我より偉く 見ゆる日よ 花を買ひ来て 妻と親しむ」という歌があります。

 私の記憶なのでずいぶん脚色されているかもしれませんが、小説家で随筆家の三浦哲郎(みうらてつお)は「かつて自分には啄木が妻と手にしたであろう花を買うお金もなく、花屋で見ることしかできなかった。けれどそれはかけがえのないたのしい時間だった」と書いています。どのエッセイ集だったかの忘れてしまいましたが、わたしがとても好きな文章の一つです。

 わたしも散歩をしながらいろいろな花を見るのが大好きです。昨日も歩きながら立ち止まり花を眺めていました。人の家の庭で立ち止まって眺めていることも多いので不審がられないか心配なのですけど、幸い文句を言われたことはありませんし、時々は「すてきな花ですね」とあいさつを交わすこともあります。

 今日も小一時間散歩して花を見て来ました。けっこういろいろな花を眺めることができるんですよ。

 よく行く公園の桜はほとんど花が散ってしまいましたが、少しは残っています。今年最後の桜かもしれませんから明日も行こうとおもいます。

 桜の木々には花の後の実がついています。私たちが食べるものとは種類が違いますが、元気な桜ん坊たちです。1日一度の「いいね」クリックで〈たのしい教育〉を広げませんか➡︎ いいねクリック=人気ブログ!=雌しべの子房の部分が大きくなったものです。

 近くの家々の庭には「つつじ」が咲いています。「植物カレンダー」に〈さくら〉の次にたのしめる花の一つとして記しておきたいとおもいます。

 別な家には小ぶりでピンクのツツジが咲いていました。

 ハイビスカスは年中元気な花です。
 こんなに寒かった日々もしっかり咲いてくれていました。
 以前このサイトにも書きましたが、黄色のハイビスカスです。

 名前は知らないのですけど、背の高い木にびっしりと花がついていました。風媒花(ふうばいか)といって風に花粉などを運んでもらうタイプの花ですから、桜やツツジやハイビスカスなどの虫媒花(ちゅうばいか)と違って、見た目にはとても地味です。

 ひと房とって研究所に持ち帰り〈たの式けんび鏡〉でのぞいてみました。

 びっしりと花粉が見えています。研究所で開発中の教材「たの式けんび鏡でたのしむ 小さな世界のふしぎ」にもとりあげる候補の一つになりそうです。

 まだまだいろいろな写真がありますが、今回はここまでにします。

 興味のあるみなさんはぜひ自分で「花をたのしむ」という時間をとってみてください。30分歩けばいろいろな花をたのしむことができるとおもいます。