前回のたのしい教育メールマガジンで〈どうして新しい本より古い本がおもしろいのか〉ということをめぐって板倉聖宣が書いた内容を紹介したところ、いろいろな先生方から国語の時にそのお話を使わせていただきます、という頼りが届いています。
板倉聖宣が〈少年少女科学名著全集〉の編集記で書いたものなのですけど、私自身が影響を受けたものでもあります。1964年といいますから、もう50年以上前です。しかし、今でもその見方考え方は色あせていないと思います。一部紹介しましょう。
ぼくははじめに書いたようなことが、ふしぎに思えるようになってきた。
「本や雑誌を書く人は、前に出た本や雑誌を参考にして、そのよいところはぜんぶとりいれることができるのだから、新しく出る本や雑誌の方がよいはずだ」一一ぼくはこう考えたのだが、どうもそうなっていないからである。
そして
いまではぼくにもこのからくりがだんだんとわかってきた。
もともとよい本というものは、人の本をまねしたりして決してできないのだ。
知識の切りうりをするような本なら、まねもできるが、読者に科学のすばらしさ、考えるよろこびを、わけあたえるような本は、そう簡単にはできないのだ。
だから古い本でもよい本は大事にとっておかなければいけないとぼくは思うようになった。
と記しています。
古くても貴重な本はたくさんあるのです。
長い時の流れという強いふるいにかけられてなお残っている本たちというのは、たくさんの人の興味関心に耐えうるものなのです。古くても、自分自身が〈おもしろい〉と思った本があったら、子どもたちにも、どんどん紹介してあげてください。子ども達の興味関心もきっと高まってくると思います。
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