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子どもに語りかける

ある若い先生からの質問に答えた内容の一部を紹介させてください。脈絡がわからないかもしれませんが、クラス経営の中で「子ども達にどこまで話しかけていっていいのか」という様な疑問が出されたので、それについて話した内容です。

 たのしい教育研究所の授業や講座は、初めての子どもたち、受講者と会う機会がたくさんあります。それは実は子どもたち、受講する側にとっても同じで、周りに知らない人たちがいっぱい、あるいはほとんど知らないという状況も生まれます。
 そういう時には講師側がどんどん話しかけていくのがRIDE(ライド)のスタイルです。

 こうやってどんどん語りかけていって、まず講師・スタッフと仲良くなってもらえる様にしていきます。周りに仲間がいると感じてくれたら、少し動きも和らいできます。

 ところで学校や家庭ではどうか。
 長く付き合っていると顔色だけで読めてしまうこともあって、大抵の場合、語りかけることが少なくなってくるのではないでしょうか。
 もちろん中学高校という成長の中で、語りかけない方を望むこともあるのですけど、それまでの場合には、どんどん話しかけていくことをおすすめします。

 だって子ども達はすごいですよね、学校にいくと「先生、昨日さぁ」「ねぇねぇ先生、テレビみた?」「先生、体育着わすれたぁ~」「先生、来る時、校長先生に叱られた」etc.

 人間は語りたい、語られたい生き物です。
 遠慮せずにどんどん話しかけていくことをおすすめします。

 とはいっても、どう言葉かけをしようか、きっかけに困るかもしれません。

 わたしのスーパーバイズやカウンセリングは、たいてい〈ロールプレイ:実技レッスン〉とセットなので、その場でいろいろと提案していって言葉かけなどを練習するのですけど、気になっている子には、たとえば

・この間ひいていた風邪、すっかりよくなったね!
・この服、学校に来てくるのはじめて?
・昼休み、たのしそうに遊んでたね
・何の本、読んでいるの?

という言葉などをきっかけにして、少しおしゃべりしてから
「最近、どう?
 何か、困っていることない?」

という様に語りかけるというのはどうでしょうか。

 こういうことは具体的にレッスンしていく中でうまくなっていきます。
〈もっと子どもたちといろいろ話をしたい〉
〈クラスの子ども達が困りごとを相談してくれる様な先生になりたい〉
という様な方はぜひ、直接ご相談ください。

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