私がずっと教師を続けていたという事でしょう。
先生方からの相談事例もかなりたくさん来ます。
ある子ども,あるいは数人の子ども達との関係が険悪になって来て,悩みをかかえる事例は少なくありません。
いろいろな状況を整理していくと「子どもをクラスの子どもたちの前で傷つけた事」をきっかけとして関係が悪くなる事例がけっこうあります。
気づかないうちにそれをやってしまうのです。
私もありました。
皆の前で注意してもへこたれない子ども達もたくさんいるのですけど,それはもちろん全員にあてはまるわけではありません。
難しいところですね。
カウンセラーとしては,まず子どもに謝る事をお勧めしています。
「確かに先生は悪かったけれど,あれはこれこれの意味だったのよ」という謝り方ではありません。
「あの時はごめんね,気軽にいったつもりがとても傷つけてしまったね。先生,とても反省している…」
という様にストレートな謝罪です。
「けれどこれこれ」は抜いて,きっちりと謝罪してみる事をすすめています。
もちろん,クラスを授業でたのしくする,という事は「たのしい教育研究所」の超おすすめなので,その方法も一緒に学んでもらう事とセットです。
ところで謝罪はなるべく早い段階でやる必要があります。
子どもと「権力争い」の段階,つまり子ども達からすると「先生なんかには負けないぞ」というモードだったり,「こんな先生はやっつけてやる」という復讐モードの段階に入ってしまった子ども達には効き目がなくなります。
こういう段階では,数回カウンセリングを丁寧に重ねながらいろいろな方法を一緒に考えていく事が必要になってきます。