「地球外生命体」は存在するのでしょうか?
という質問がいくつも来ています。
以前も書いたことがありますが、最新の科学の情報も交えて、少し詳しく書いてみましょう。
わたしの大好きなボイジャーは、地球外知的生命体への出会いを求めて、太陽系から外を飛び続けています。
「知的生命体」といつ出会えるのか、それはわかりません。しかし「生命体」となら、私たちが生きているうちに見つかることは、ほぼ間違いないとわたしは考えています。そしてそれは天文や宇宙科学を推進する科学者たちの中で決して少数派ではないのです。
関心事は「みつかるのか」ではなく「いつ見つかるか」なのです。
ところで、これまでは、生命誕生には太陽(恒星)から適度な距離にあることが重要だと考えられていました。しかし「水」があれば光(太陽)は必要ない、という見方が有力視されて来ています。
地球の海底にある「熱水噴出口(ねっすいふんしゅつこう)」をご存知でしょうか。
深い海の底には300度近い温度の熱水が噴出している場所があるのです。
水は100度で沸騰する、ということを覚えていると思いますが、高い山の上では、80度くらいの低い温度で沸騰します。空気が薄いので「圧力」が低くなり、地上より低い温度で沸点に達してしまうのです。
逆に、深い海の中は水の圧力がとても高く、地上より、ずっと高い温度まで上昇するのです。
実はそこが地球の生命の起源の場ではないかと言われています。
実際に、熱水の噴出するその場所に「莫大な量のバクテリア」が生息し、それらを食べているエビやカニの仲間など、いろいろな生物が生息しています。
太陽系の惑星には数々の衛星が回っています。
木星の衛星「エウロパ」は氷に覆われた星ですが、その下には液体の水が存在しているとみられています。その深い場所では、地球上に似た熱水噴出孔もあるだろうということで、生命の可能性が期待されているのです。
NASAは10年以内にエウロパに探査機を送る計画を進めています。
生命が見つかったとすると、どういう姿形をしているのでしょう?
エビやカニに似た仲間でしょうか。
魚のように泳いでいるのでしょうか。
あるいは、バクテリアのように顕微鏡で見るような生き物なのでしょうか。
そのどれも、科学者たちが真剣に期待している答えです。
私はエビやカニに似た仲間がいるのではないかと予想していますが、みなさんはどう思いますか?
答えが出るまえに予想を立てておくとたのしいですよ。
たのしさこそ未来をひらく
「たのしい教育研究所」です