表題の問いは、簡単にいうと「サトウキビは何科の植物か?」という質問でもあります。そしてそれは、間違ってしまう人たちがたくさんでる質問です。「○○科」という分類は難しいという人もいるかもしれません。
「○○科」と言えば、保護者の方から職員室にグアバ(バンジロウ)の差し入れがあって、みんなで頬張っている時「そういえばね、グアバっていうのはフトモモ科の仲間なの」という話をしたら、周りに居た先生たちが大笑いしていたのを覚えています。
生物の分類は〈界・門・綱・目・科・属・種〉という様に分類されていて「○○科」というのは、その分類の下から三番目の分類の仕方です。
こういう段階的な分類は日常生活で気にすることはないとおもいます。
それは、その分類を感動的に教えることができる教材が提唱されていないせいでもあります。
「この分類の仕方はいいな」「そうか、そう分類していくと、今までと違った見方ができて、植物のことがよくわかってきた」という様な教材ができたら、きっと分類がもっと身近なものになるでしょう。
それは、そのたくさんの段階的分類を「たのしく教えることができるのかどうか」ということと一体の問いです。それが可能なのかどうか、必要なのかどうかも交えて、「段階的分類の授業」が重要かどうか、わたし自身がよくわかりません。
私が興味を持っているのは〈界・門などといったいろいろな段階的分類〉をとりあげるということではありません。「この植物はどの植物と同じ仲間かな?」という興味・関心がいろいろな目を開いてくれる、という様なプランを作りたいと思っています。それがもしかすると「○○科」という分類の仕方のにも繋がるかもしれません。繋がらないまま完結するかもしれません。
実は「サトウキビは何の仲間か?」という問いは、板倉聖宣先生(仮説実験授業研究会代表・日本科学史学会会長)が以前、毎年の様に沖縄に足を運んでくれていた時、私に何度も語ってくれたことと強く繋がっています。
「喜友名くん、砂糖の授業はおもしろくなると思うんだよ。キミは沖縄に住んでいて、それを作るのにとても条件がいいんだから、ぜひ砂糖の授業書を作ってよ」
という言葉です。
その問題意識はずっと私の頭から離れることはありません。
忙しいとはいえ、少しずつ時間を作っては、いろいろな資料に当たっています。
今回は、その時に取り上げようと思っている大切な問題について書きたいとおもいます。このサイトに書くには長いので、その前段をいくつかに分けて少し書かせていただきます。
「いいね」と感じてくれる人たちが多ければ、わたしのプラン作成の日も近くなってくるでしょう。感想などをお寄せくださるとありがたいです。
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