最近は〈文章ドクター〉の依頼が重なって、必然的にパソコンに向かう時間がさらに長くなってきています。意識して身体を動かす様にしないとずっと研究室にこもって文章と向き合っていることもあって、朝、仕事を始めて、気づいて外を見ると暗くなっていたということもあります。なので、忙しさマックスの時にあえて外を歩く様にしています。ちなみにわたしは本来アウトドア系なので〈歩くこと〉が大好きです。忙しくて自然の中に行くことはなかなかできませんけど、歩くと、たのしいこともたくさんあります。予測していないたのしさに出会えるのです。
最近歩いていた時のこと、研究所の近くの径(みち:大きくない道をさす言葉)を歩いていると、小さな畑があって、そこに無人売店の様にバナナが置いてありました。これです。少し小さく見えるかもしれません。
しかし〈少し〉ではなく〈かなり〉小さいバナナです。ボールペンと比べるとよくわかると思います。
沖縄の〈島バナナ〉といって、ずっと前からある種類です。この何倍もあって安いバナナが外国からくるので、もうこういうバナナはあまり目にしなくなりました。私の知っている〈島バナナ〉よりもずいぶん小さな感じです。聞いてみるとこれで400円とのこと。実の量でいうと、スーパーで売られているバナナの2本分もなさそうですから、意外な高さです。
いろいろおしゃべりさせてもらった流れ上、購入することにして、研究所にもどって、スタッフと食べてみました。
甘ったるくない、スッキリとした甘さです。
幼い頃、うちにもバナナがあって、その味を思い出しました。400円でその思い出が湧き上がってきたわけですから、高くはない、と思いました。
島バナナについて調べてみようと、ネットで検索して驚きました。
〈島バナナの値段〉ってかなり高いのです。
400円というのは破格値だったんですね、ごめんなさい。
歩くと、たのしいことがいろいろあります。今日もかなりの仕事量ですが、機を見て、今度は別な方向に歩いてみようと思います。
夜中歩くこともあるので、車には気をつけなくてはいけません。以前、授業でアメリカのある都市に行ったとき、スタッフの方から「きゆな先生、買い物に行くときには車を出しますから、必ず声をかけてください。歩いて行くと車にひかれちゃう可能性が高いですから、よろしくお願いします」と真剣な顔でお願いされたことを覚えています。 アメリカの様子はよくわかりませんが、〈日本の歩行者の死亡事故者数〉は減ってきているのではないかということを考えています。そうやってみると〈交通死亡事故者数自体が減少してきているのではないか〉という大きな予想も立つのですけど、まずは〈歩行者の死亡事故数が減少しているかどうか〉について考えてみたいと思っています。
テレビ・ラジオや新聞などはほぼ観ないので、そこには連日の歩行者事故のニュースが連なっているのかもしれませんし、相変わらず救急車のサイレンの音をよく耳にしますから、実は増えているのかもしれません。ですから、まず予想をもって問いかけて調べてみる、ということが大切です。予想をもって確かめる・調べることを〈実験〉といいます。実験は自然科学的なものだけでなく、こういう様な社会の現象についても決定的に重要なことです。まず〈予想〉から始まって、それを確かめることで〈真理〉に迫ることができるからです。
皆さんはどうおもいますか?
まず、予想を立ててみませんか。
4〜5年くらいのスパンではなく、20年くらいの推移で考えてみてください。
ア.歩行者の死亡者数は増えてきている
イ.歩行者の死亡者数は減ってきている
ウ.増えたり減ったりしていて、大きな流れの変化はない
どうしてそう予想しましたか?
わたしの予想は〈イ.歩行者の死亡事故数は減ってきている〉です。
どうして〈歩行車の死亡者数〉が減っているという予想を立てたのか?
車の安全性能は確実に良くなってきています。これはまた別に調べてみなくてはいけませんが、〈車の数〉も頭打ちになっているのではないか、という気がします。
学校教育の中では〈交通安全指導〉も続いています。わたしが教師になった頃はありませんでしたが、途中から、新学期には必ず〈登下校の道を先生方と一緒に歩いて安全指導する日〉も設定される様になりました。それに家庭での指導も加わって、子ども達の飛び出しなども減ってきている気がします。
ドライバーの運転技術も、運転マナーも明らかに良くなってきていると思いますし、道路状況は確実に良くなってきています。
〈予想〉を立てると、それが正しくても外れていても賢くなります。歩いていても、興味関心が広がり続ける日々です。こちらの「いいね」クリックで〈たのしい教育〉を広げませんか-いいねクリック=人気ブログ!-