たのしい教育研究所ではいろいろな教材の開発を行っています。その時に最も意識するのはもちろん〈たのしく賢くなる教材〉です。〈興味ある方たちが入手して試すことができるかどうか〉も肝心です。派手な実験ショーなども得意ですが、研究所が費やす時間をそれに割く必要性は感じません。試してみたい人たちが自分でもカンタンに試すことができる。それがとても重要だと考えています。特に子ども達は予算面で自由にできる範囲が小さく限られているので安価で手に入る、ということが大切です。
今回は私いっきゅうが以前から試そうとしていて、なかなか時間が取れずにいる実験を一つ紹介します。
もし気に入ってくれたら、ぜひ自分たちで試してみて実験結果を送っていただけませんか。うまくいけば画期的なものになると思います。プラバンはたのしい教育の中でかなり知られている教材の一つです。三十数年前、伊良波さんと私が教師になりたての頃、沖縄で開催した講座で取り上げたのが沖縄ではじめてのことになる様です。
たのしい教育研究所で〈こっプラ版−コップでプラバン〉を開発していろいろ広めています。サイトの記事にもありますから御覧ください。
実はそれをもっとすすめて〈ペットボトル〉でプラバンをたのしむ方法を研究しています。
〈ペットボトル〉プラバンです。
家庭ゴミとしてどんどん捨てられていくペットボトルがプラバンの素材になることは十分予想されることですし、かなり以前に友人が試したものを見せてもらったことがあります。それは〈真似したい〉と思える様な作品ではありませんでしたけど、縮んでいくことには十分興味をそそられました。
それから十数年の時が流れて、やっと研究所で第一回目の実験をしています。
ペットボトルをこんな具合にハネがたくさんあるトンボの様な形にカットします。全長7−8cmくらいです。
さてどういう形になると思いますか?
予想してみてください。
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実験
トースターに入れて200度で熱しましょう。
下にはアルミホイルを敷いていてください。※研究所では、食べ物用のトースターと実験用のトースターを分けています
予熱の状態にもよりますが、10秒もせずにこういう形になりました。割り箸で取り出してみましょう。
横から見ると、指輪の様になっています。
ペットボトルのプラ版は普通で売られているプラ版の様に真っ直ぐな形になるのではなくヒネリが加わります。それを想定した、たのしいプラ版の作品ができるのではないかと予想しています。
わたし、いっきゅうの時間をとることができるのは、まだまだ先になりそうですから、もし興味のある皆さんがいたら、ぜひこの研究を引き継いでいただけたらと思っています。たのしい結果がでたらぜひ写真を送ってくれませんか!
みなさんの研究が、いろいろな人たちの笑顔を増やすことにつながると思いますよ。そしてそれはとても〈たのしい〉ことだと思います。
たくさんの人たちの〈学ぶ笑顔と賢さ〉を育てる活動に賛同してくださる方は、このリンクをクリックすることで活動を後押しできます。ぜひ学校の先生たちにもおすすめください。