東京から戻る日、偶然友人から〈銀座でヨシタケシンスケさんの原画展をやっている〉という嬉しい情報が入り、飛行機の時間に間に合う様に調整して駆け込みました。
よしたけ・しんすけ
1973年神奈川県に生まれる
2013年に刊行した絵本デビュー作『りんごかもしれない』で第6回MOE絵本屋さん大賞第1位
『りゆうがあります』で第8回同賞第1位
『もう ぬげない』で第9回同賞第1位の三冠
『このあとどうしちゃおう』で第51回新風賞など受賞作多数。
著書に『なつみはなんにでもなれる』、子育てエッセイ『ヨチヨチ父―とまどう日々―』など多数。
行ってみると〈ヨシタケシンスケ原画展〉ではなく〈5人展〉で、大好きな〈島田ゆか〉さんの原画もあったので、貴重な時間になりましたが、今回は〈ヨシタケシンスケ〉の話。
中では写真撮影が禁止だったので、わたしは撮っていませんが、web上の紹介には写真がありました。こういう原画展です。
島田ゆかさんの原画は絵本でみるよりも迫力があったのが、不思議でした。
ヨシタケシンスケさんの原画は、絵本やスケッチノートで目にしていたものがそのまま置いてあるのではないかと思うくらいで、逆に驚きました。
中には上から一部貼り付けたものもあり「これも原画?」という感じで、他の絵本作家とはかなり違うものがありました。
雑誌ダ・ヴィンチのサイトにヨシタケシンスケさんのアトリエに訪問した記事があります。そこにある原画をご覧ください。
実はこの原画展で、個人的なことですけど、とても大きな発見をしました。
ヨシタケシンスケさんの愛読書がケースの中に平積みされていて、そのほぼ全部が私の愛読書だったのです。ケースの中にあったのはこの5作品です。
いしいひさいち選集『ドーナツブックス』
高野文子『るきさん』
宮崎駿『雑草ノート』
松本大洋『ピンポン』
榎本俊二『ゴールデン・ラッキー』
最後の「ゴールデン・ラッキー」は読んだことがありませんが、残りは何度も読み返している作品です。
高野文子の「るきさん」は、今のわたしの忙しい日常に、いつも涼やかな風を送ってくれる作品です。生き方の理想形の一つでもあります。
宮崎駿の「雑草ノート」は、わたしのグループのSNSのタイトルにもしてあります。いしいひさいち選集は、たくさんの友達にも貸したりあげたりしているのですけど、仕事の合間にソファーに横たわって手に取る作品のNo1です。
そうか、それだからヨシタケさんが売れるずっと前から好きだったんだな、と深く納得してしまいました。
ヨシタケシンスケさんの絵本をまだ読んだことがない方は、近著「あるかしら書店」をまず手にしてみるとよいと思います⇨こちら
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