公務員を辞めフリーで活動しようと決めた時つまりそれは辞める4年ほど前から、起業家の本をかなり読み始めた…数百冊は読んだと思う。
その一つに松下幸之助の本がある。
経営の神様とも言われていた人物だ。
その松下幸之助がとても不思議な事を言っていた。
「客が好むものを売るな!」
へんな人だなぁ
変わった事を言えば目に留まると思って言ったのかしらん、と思っていたら、あとの言葉で板倉聖宣と結びつき、一授業人として深く納得し、詫びた。
松下幸之助の、そのあとの言葉をまず予想してみて頂きたい。
「客が好むものを売るな!
〔 〕を売れ!」
予想して頂けたら、板倉聖宣の講演の一部を読んでほしい。
1994年に語った「子どもの気持ちを大切にする」の中のことばである。
———
板倉
「子ども本位」というので,授業に行って子どもに,「今日何をしましょうか」と聞いたら「サッカーしましょう」とか「野球をしましょう」とかいうことになったりするのですね。
すると「あの先生は子どもを大事にしてくれるねえ」と言ってもらえるかもしれない。
でもそういう事を続けていると、そのうちに子ども達から「もう少しまともな授業をやれ」という声が出て来るのです。
実際にそういう実験は日本でもちゃんと実験済みなのです。
敗戦直後には,そういう風に子どもに聞く先生がたくさんいたのです。
指導要領も教科書もなんだか分からなくて,何やっていいのか先生達も困って、子どもに聞いたんです。
そうやっているうちに「まじめにやれ」ということになったわけです。
誰かに聞かれて、何をやっていいのか分かっていれば、それはもう子どもじゃないよ。それはもう大人ですよ。
みなさん大人だけども、大人だって、今何やったらよいのか分からないことが多いでしょ。
何をやったらよいのか自分で分かっているならすごいんです。
何をやったらいいか分からないから、先生というものがいるんです。
先生は〈これを教えたら喜ぶんじゃあなかろうか。これをやったらたのしいんじゃあなかろうか。 これをやったらすばらしいんじゃあないか〉と,そういうものを用意するのです。そして子どもに実際やってみて、子ども達が〈たのしかった〉ということになればよいのです。
何をやったらいいか分からない子どもたちに
〈これを勉強してみたらきっとたのしいと思うよ。これをやってみたら成長感があると思うよ〉ということを提供する…これが教師の働きですね。
こういう教師の働きを放棄して子どもに聞いちゃあいけないんです。
—— 文責 きゆな ——–
さて松下幸之助は何と語ったか。
「客が好むものを売るな!
客のためになるものを売れ!」
松下幸之助は既に他界しているが、板倉聖宣と対談してもらえていたら、かなり興味深いものになっただろうと思う。
いっきゅう
たしかこれで読んだと記憶している。
これも買った。CDブックで松下幸之助の肉声を聞く事ができます。
楽しい授業と経営